無矛盾性とは? わかりやすく解説

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むむじゅん‐せい【無矛盾性】

読み方:むむじゅんせい

理論体系一般において、ある公理系内に相互に矛盾する公理存在しないこと。また、そこからの命題導出論理的矛盾がないこと。整合性


無矛盾

(無矛盾性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 15:00 UTC 版)

数学基礎論において、無矛盾性 (: consistency) は公理系の最も重要な概念の一つである。


  1. ^ A かつ ¬A から任意の論理式を導けるような T の論理式 A,¬A が存在するとき、両者は一致する。[4]
  1. ^ 田中 2007, pp. 90–91.
  2. ^ a b 田中 2007, pp. 93.
  3. ^ 田中 2007, pp. 81.
  4. ^ a b 清水 義夫 (1984). 記号論理学. 東京大学出版会. p. 100. ISBN 978-4130120180 
  5. ^ 田中 et al. 1997, p. 86.
  6. ^ 菊池 2014, pp. 32–33.
  7. ^ 菊池 2014, p. 47.
  8. ^ 菊池 2014, p. 109.


「無矛盾」の続きの解説一覧

無矛盾性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 15:26 UTC 版)

ツェルメロ=フレンケル集合論」の記事における「無矛盾性」の解説

ロビンソン算術解釈できる再帰的公理可能なシステムは、矛盾がある場合にのみ、システム自体の無矛盾性を証明できるゲーデル第二不完全性定理主張するまた、ロビンソン算術ZFC一部である一般集合論解釈できる。したがってZFCの無矛盾性をZFCの中で証明することはできず(実際に矛盾がある場合を除く)、それゆえに、通常の数学の意味ZFC捉える限りZFCの無矛盾性を通常の数学では実証できないZFCの無矛盾性は弱到達不能基数存在由来するが、この基数存在は、ZFC無矛盾であるならばZFCでは証明できないそれにもかかわらずZFC予想外矛盾を含む可能性は低いと考えられている。 ZFC矛盾を含むとしたら、すでに明らかになっているはずだからである。確かにZFCは、素朴集合論古典的なパラドックスラッセルのパラドックスブラリ=フォルティのパラドックスカントールのパラドックス英語版)の影響受けない。 Abian & LaMacchia (1978)は、外延性、和集合べき集合置換および選択の各公理からなるZFC派生理論英語版)を研究したモデル理論使い、彼らはこの理論無矛盾であることと、外延性、置換およびべき集合の各公理は他の4つ公理独立であることを証明した。この理論無限公理加えた場合は、和集合選択および無限の各公理が他の5つ公理独立になる。正則性公理除いたZFCの各公理満足する整礎的モデル存在するため、正則性公理は他のZFC公理とは独立になる。 ZFCは、無矛盾であるならば、圏論で必要となる到達不能基数存在証明できないZFタルスキ公理英語版)を追加すると、この性質巨大な集合存在できるタルスキ公理仮定すると、無限、べき集合、および選択の各公理上記7〜9)は定理となる。

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無矛盾性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:06 UTC 版)

素朴集合論」の記事における「無矛盾性」の解説

素朴集合論は、考慮できる集合正しく指定していれば、必ずしも矛盾生じわけではない。これは、暗黙公理である定義によって行うことができる。ハルモスNaive Set Theory場合のように、すべての公理明示的に述べることができるが、これは実際に通常の公理的ツェルメロ=フレンケル集合論非形式な表現となる。言語表記法通常の非形式的な数学のものであり、公理系の無矛盾性や完全性扱っていないという点で、素朴集合論は「素」である。 同様に公理的集合論は必ずしも無矛盾というわけではなく、必ずしもパラドックスがないわけではないゲーデルの不完全性定理から、十分に複雑な一階述語論理システム(最も一般的な公理的集合論を含む)は、実際に無矛盾だとしても、理論自体の中から無矛盾性を証明できない。ただし、一般的な公理系一般的に無矛盾考えられている。これらの公理によって、ラッセルのパラドックスのようないくつかのパラドックス排除されるためである。ゲーデル定理に基づくと、これらの理論や一述語論理集合論パラドックス一切なくても、無矛盾性はわかっていないどころか、わかるものでもない素朴集合論という用語は、現代公理的集合論非形式的版ではなくフレーゲカントールによって研究され集合論指して今日でも一部文献[要出典]で用いられている。

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「無矛盾性」を含む「素朴集合論」の記事については、「素朴集合論」の概要を参照ください。

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