池玲子と杉本美樹のスカウトとは? わかりやすく解説

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池玲子と杉本美樹のスカウト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:26 UTC 版)

温泉みみず芸者」の記事における「池玲子と杉本美樹のスカウト」の解説

"温泉芸者シリーズ"2作目の『温泉あんま芸者』から「自前東映専属)のヌード女優育成しろ」と岡田指示していたが、もっとフレッシュな"脱げる女優"の発掘急がれた。白羽の矢立てられたのは大原麗子大信田礼子だったのだが、二人ヌード断固拒否し東映離れテレビ進出した東映は特に大信田執着していた。そこへ現れ救世主が"第三レイコ"こと池玲子だった。 岡田天尾鈴木東映本社呼び出し温泉芸者をやれい。タイトルは『温泉たこつぼ芸者』や。ええな」と指示岡田が「女優どうするんだ?パンチのある子を探せよ」と伝えると天尾が「スケジュールつまってるし、石井作品使った脱げる子にしたいと思ってます。鈴木クンそうしよう..」と答えていると岡田が「鈴木、お前、ほんとにそれでええのか。新し映画作る気はないのか?」と鈴木迫り鈴木咄嗟に「いや、新人行きたいです」「大型新人勝負したい」と啖呵切ってしまい、新人スカウトしなくてはならない羽目になった。 池のスカウト経緯については諸説あり、ロケハン先の喫茶店天尾鈴木雑誌グラビア見つけた週刊誌グラビアヌード)で見つけた雑誌ファッションモデルとして載っていた、六本木辺り不良溜まり場たむろしていた、銀座のクラブホステスだったなどがあるが、製作年に近い文献では1971年12月28日東京スポーツに「作家戸川昌子経営する東京青山クラブ青い部屋』で池と杉本二人で飲んでいた。二人とも売れないモデル業に嫌気がさしてドロップアウト最中。そこをアタックし出演OKこぎつけた」、『近代映画1972年3月号の記述もこれに似ており「前歴フリーヌードモデル作家戸川昌子経営する東京青山クラブ青い部屋』でボーイフレンド飲んでいたところを、たまたま来ていた天尾完次プロデューサーがそのジャンボバスト一目惚れ。『ぜひやってみないか。あなたならスターになれる』と口説かれポルノ女優誕生となった」、『映画評論1972年11月号には「鈴木が『温泉みみず芸者』の主演女優探し上京時間切れで、明日京都へ帰らなければならないという夜、プロデューサーいらいらしながら酒を飲んでいる、と向こうカウンターにほの白く浮かんだ女の顔があった。それがある日突然私の運命変わった池玲子だった。かくして一人女優誕生と書かれており、1971年5月青山スナック遊んでいたなり、青山飲食店で池を見つけたとするものが多い。『日本映画俳優全集 女優編』でも「青山スナック天尾鈴木スカウトされた」と書かれている鈴木2011年インタビューで「青山バーに池と杉本二人一緒にいた。一緒に飲み行ったプロデューサー天尾がこれを使おうと言った」、2014年著書『下品こそ、この世の花』でも「天尾飲んでいたらカウンター向こうに若い女の顔が仄白く浮かんだ。もうあの子でいこうかと決めた」と話している。1990年大下英治著書映画三国志 小説東映』の中で「天尾が池の経歴100%創作した」という記述があり、藤木TDCは『映画秘宝』の連載で「青山クラブ青い部屋』でスカウトしたというシンデレラ物語全てフィクション天尾イメージする新人発見できず、男性週刊誌二流実話誌グラビアに"ケイ真紀"や"真木圭子"という名で活動していたヌードモデル東映強力な政治力で池の過去封印し新人女優・"池玲子"として再生した」と指摘した。この指摘受けてかどうか不明だが、鈴木2013年著書東映ゲリラ戦記』で「修善寺ロケハン中、書店天尾二人で若い娘のグラビア掲載されあらゆる週刊誌読み漁り、そこでエリザベス・テイラー似た池玲子見つけた。すぐに東京へ戻って出版社で池を探し出した天尾が妹役の杉本美樹探して京都二人連れてきた。二人とも全くの素人アルバイトグラビアモデルをやってるが、どこの事務所にも所属していない。池はグラビアの名前はカメラマン適当につくり、その度に名前が違っているという。天尾は、二人友達関係で、青山にある戸川昌子の店で有名な青い部屋』へ遊び行っている時、天尾鈴木会い女優ならないかとスカウトされた。面白そうだか一回ぐらいやってもいいっと思った、というストーリィ作った」などと述べている。 またポルノ女優になることを母親賛成し映画の仕事始めてマジメになった」と話していたという文献と、母親猛反対していたとする文献がある。杉本美樹は池と同時にスカウトされたとする文献が多いが、荒木一郎湘南ナンパされた一人という説もある。池と杉本はいろん事務所出たり入ったりして、出演料吊り上げたり、東映管理できないため、天尾友人荒木なら大丈夫だろうと荒木事務所現代企画社長荒木)に預けた荒木は「美樹下着モデルをやってて、東映チョロチョロ出てたんだけどね。何かパッとしないけど、要する身体が凄いのね。スタイルがいい。東映はとにかく女優育てなきゃいけないってい時期で、それで池と杉本ウチ事務所預かったの」と述べている。二人皮切りに東映専属ポルノ女優大半荒木マネジメント務めた

※この「池玲子と杉本美樹のスカウト」の解説は、「温泉みみず芸者」の解説の一部です。
「池玲子と杉本美樹のスカウト」を含む「温泉みみず芸者」の記事については、「温泉みみず芸者」の概要を参照ください。

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