たん‐か【×啖×呵】
啖呵
啖呵
啖呵
啖呵(タンカ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 22:47 UTC 版)
タンカとは、本来、畳み掛けるような言葉使いを指す。泣きは節主体、タンカが笑いの部分を主に扱う。浪花ぶし的な主題も共通する「寅さん」など、実演販売でお馴染みの啖呵売(たんかばい)と同様の用法から、今は単に節のつかない部分を指す。全盛期には「ケレンはトリを取れない」と言われるなど、タンカ読み(タンカを得意とする者)は傍流扱いされた。ケレンは、浪曲においては歌舞伎用語とは違う意味を持ち、「滑稽」とほぼ同義である。 特に得意としたのは関西のケレン読みの浪曲師(東京に転じ落語の定席に出続けた「落語浪曲」の二代目広沢菊春、悪声であったが滑稽で晩年にブレイクした広沢瓢右衛門、歯切れの良く明るく時にボヤキ口調の入るケレンが魅力の京山幸枝若も含まれる)、古くは「節の奈良丸、啖呵の辰雄、声のいいのが雲右衛門」と並び称された一心亭辰雄(後に喉を痛めて講談に転出、服部伸と名乗る)、同じく江戸っ子で愛嬌のある小気味良い啖呵が大きな魅力であった二代目広沢虎造、江戸前のタンカと言えばもう一人、「灰神楽三太郎」の初代相模太郎が挙げられる。 衰退期に入ると、お涙頂戴より笑いの要素がより重視されるようになり、広沢瓢右衛門が明治の演題を引っさげブレイクした頃からひとつの潮流として明確になる。 特にタンカは落語や講談と共通点が多いが、浪曲は曲師が合いの手としてフレーズを挟み、印象は異なる。
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