江の島サムエル・コッキング苑
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江の島サムエル・コッキング苑(えのしまサムエル・コッキングえん)は、神奈川県藤沢市江の島二丁目にある、藤沢市立の有料観光施設。苑内に江ノ島電鉄の経営する江の島展望灯台などを含む。また日本で初めてのフレンチトースト専門店『LON CAFE』がある。
- ^ 藤沢市指定管理者制度について
- ^ “川崎市川崎区:年表”. 川崎市 (2007年3月13日). 2020年4月9日閲覧。
- ^ “石田勝俊「100年前の煉瓦がでてきた 御幸煉瓦製造所」『かわさき産業ミュージアム講座記念論文集(平成23年3月発行)』” (PDF). 川崎市. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “横浜煉瓦会社の発起人をした「田中半兵衛」という人物について調べています。『日本紳士録 東京横濱之部』...”. 国立国会図書館. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “コッキング植物園温室遺構、温室遺構で使われたレンガ”. みゆネットふじさわ. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “江の島サムエル・コッキング苑新装 アート鑑賞やテラスも”. 神奈川新聞 (2022年11月16日). 2022年11月17日閲覧。
- ^ “2022年11月16日からの江の島施設の料金・各種チケットについて”. 江の島サムエル・コッキング苑、江の島シーキャンドル(公式サイト). 2022年11月17日閲覧。
- ^ “LONECAFE ENOSHIMA”. SHONAN LICENSE. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “湘南の宝石”. 湘南の宝石実行委員会. 2020年4月9日閲覧。
- 1 江の島サムエル・コッキング苑とは
- 2 江の島サムエル・コッキング苑の概要
- 3 主なイベント
江の島サムエル・コッキング苑
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「江の島」の記事における「江の島サムエル・コッキング苑」の解説
「江の島サムエル・コッキング苑」を参照 東山頂上部一帯の旧江の島植物園をリニューアルし、2003年にオープンした藤沢市立の公園。名称を冠したサムエル・コッキングとは、1869年(明治2年)に来日し、横浜に住んだアイルランド人貿易商で、この地に別荘と庭園の造営を開始した。多くの熱帯植物を収集栽培し、本格的なボイラーを持つ大型温室やオオオニバスの栽培池を持つという画期的な施設であった。コッキングの没後も庭園は残されたと思われるが、1923年(大正12年)の関東地震によって破壊され、荒廃した。しかし、コッキングの収集した熱帯植物のいくつかは成長、繁殖を続け、現存する。そのうち4種は1971年(昭和46年)7月5日に藤沢市天然記念物に指定された。 1947年(昭和22年)4月1日に、江の島を含む鎌倉郡片瀬町は藤沢市に合併し、藤沢市は江の島の観光地開発に乗り出すことになる。先ず江の島弁天橋の橋脚をコンクリートにして恒久化を図り、次いでコッキングの庭園跡地を買収して改修し、1949年(昭和24年)12月に「藤沢市立江ノ島熱帯植物園」を開設した。翌年、園の経営は江ノ島鎌倉観光に移譲され、名称も「江の島植物園」となった。1951年3月25日、江ノ島鎌倉観光が東京都世田谷区二子玉川の読売遊園(後の二子玉川園)にあった落下傘塔(戦時中は陸軍が落下傘練習塔として利用)を江の島植物園内に移築し、「読売平和塔」という展望台を兼ねた民間灯台を建設した。1959年、江の島エスカー開設を機にインドネシアスラウェシ島のトラジャ族の家屋を模した「南方民俗館」が開設された。1964年、経営が藤沢市に戻ったが、その頃から入場者数は減少した。神奈川県は1985年に「湘南なぎさプラン」を策定、さらに1990年、イベント「サーフ'90」を開催し、相模湾岸各自治体の連携と県の指導による相模湾岸地域の活性化が図られた。その一環として藤沢市による江の島植物園のリニューアル工事が行われたのである。オープン1年後に発表された年間入場者数は、旧江の島植物園時代の約5倍となった。 主な施設 姉妹都市・友好都市記念広場 - 苑内の各所に藤沢市と友好提携を結ぶ各都市をイメージした広場が設けられている。マイアミビーチ広場 - 東洋のマイアミビーチ片瀬海岸からヨットハーバーを見渡すウッドデッキの広場。日本初のフレンチトースト専門店LONCAFEが営業している。 松本広場 - 休憩室を兼ねた海鼠壁の蔵風の蕎麦打ち体験施設「松本館」がある。 保寧(ポリョン)広場 - 韓国にちなんだ樹木の広場。 昆明広場(春澤園) - 中国伝統建築様式の四阿(あずまや)騁碧亭(ていへきてい)と昆明碑記、孔雀のブロンズ像「吉祥永駐」がある。 ウィンザー広場 - 春秋のシーズンにはウィンザー市から贈られたバラ園が見事。 コッキング遺構温室遺構 - 遺構は温室の基礎部分、池、ボイラー室・燃料を入れた貯炭庫、貯水槽など。 熱帯植物 - 1971年(昭和46年)7月5日に藤沢市天然記念物に指定された4種をはじめ、江の島植物園時代に植栽されたものも多い。 江の島展望灯台 - 旧灯台「平和塔」の隣に新たに建設された江ノ島電鉄経営の観光用展望台兼民間灯台。2002年12月31日、江ノ島電鉄開業100周年記念事業のフィナーレとして点灯式において初点灯され、2003年1月にオープン後、旧灯台は解体された。ライトアップ - 平日の営業は17時までだが、土休日は20時まで開かれ、折に触れて発光ダイオード(LED)によるライトアップが行われる。 江の島展望灯台サンセットテラス - ライブ会場になる。「カフェ・ドゥ・ガボ」が営業する。 グッズショップ「デルフィス」 藤沢市郷土資料館 - 展望灯台の根元にあり、旧灯台の資料や江の島の古写真などが展示されている。
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