よこあなしき‐せきしつ【横穴式石室】
横穴式石室 (よこあなせきしつ)
横穴式石室
読み方:ヨコアナシキセキシツ(yokoanashikisekishitsu)
横穴式石室
横穴式石室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/14 15:11 UTC 版)
石室 玄室 上:奥壁方向、下:羨道方向。 墳丘頂部で多数の石材が検出され、石室の存在が確認された。石室は地山を平坦に整形して掘り込まれた東西8メートル、南北9メートル前後の楕円形の墓坑上に構築された横穴式石室である。石室の上部は破壊崩落しており、玄室内に多数の石材が転落していた。石室の構造は扁平な板石を積み上げて築かれた片袖式横穴式石室である。玄室の規模は、長さ3.73メートル、幅は奥壁で2.34メートル、玄門部で2.26メートル、やや奥に開く長方形平面を呈する。羨道部は閉塞石をそのまま保存したため正確なところは不明であるが、長さ2.0メートル、幅は玄門部で1.18メートルを測る。玄室の高さは奥壁の残存部で約1.3メートルを測る。構造的には近畿地方の横穴式石室の最古の時期に属する藤の森古墳との類似点や朝鮮半島百済の初期横穴式石室の影響も指摘されている。白石太一郎のように当古墳の横穴式石室を畿内型横穴式石室の最古型式とする考えもある。また一瀬和雄のように出土須恵器の編年から見て藤の森古墳の石室より1段階降るとしながらも、玄室が藤の森古墳より幅広のプランの高井田山古墳の石室が後の近畿地方の大型横穴式石室の系譜の初現ではないかという指摘もある。
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横穴式石室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 16:47 UTC 版)
詳細は「横穴式石室」を参照 横穴式石室の石室そのものは広い空間であり、一人の死者だけでなく親族や血族の死者を一緒に葬ることができる。今までの竪穴式石室の一人の死者(首長)を葬るという葬法とは大いに違い、埋葬観念や埋葬施設に変化が生じた。埋葬祭祀は、隅角(前方部の前面の左右のどちらか)から前方部頂へ登り、そこから後円部に向かって降りていき、隆起斜道(後円部へ登りやすくした斜面)を登り、掘割墓道(石室への道)を経て墓壙に入る。石室は後円部頂に入り口を前方部方向に向けて造る。このような古式の例は、福岡県老司古墳や鋤崎古墳に見ることができる。
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