未来に生きる者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 03:46 UTC 版)
怪虫(かいちゅう) 大和小学校が飛ばされた世界に突如出現した巨大なサソリのような虫。性質は凶暴。通常の武器での攻撃は一切効かず、大弓を撃ち込んだり塩酸をかけても全く効果がない。大和小を襲撃し池垣率いる防衛隊を全滅させた上、多数の児童を殺戮し大和小を全滅の危機に陥れた。精神が眠っている者は襲わない。その正体は仲田の誇大な妄想が具現化された生物で、仲田の食べた物を自分のエネルギーにする。その事実を知った翔らが怪虫の前で生みの親である仲田を殺す振りを行い、体が崩れるように消滅した。 怪虫の仔 怪虫が学校を襲撃した際に産み落としていった生物。虫のような大きさであるが姿は怪虫と同じであり、大群で人を襲い、瞬時に骨にしてしまう。仲田の自害によって姿を消した。 未来人類(みらいじんるい) 大和小学校が飛ばされた世界に闊歩する人類。カマドウマのような形態で、四足歩行をし、背中に大きな目玉が一つある。指は三本で、鉤爪のような爪を持つ。テレパシー能力を有しており、思っている事は喋らなくとも相手に伝わる。死ぬと、他の者が亡くなった者の記憶を必要な部分だけ受け継ぐ。実は現生人類が新しい癌の薬を服用した事によって突然変異したもので、あまりの奇怪な姿から現生人類から迫害されたため、現生人類に強い恨みを持つ(小説版では迫害の内容が少しだけ記載されている)。環境汚染などで現生人類が滅び去った後、地上を支配する。知能は高く、「過ぎ去った物に対する儀式」と称して電車を動かしたり、8ミリ映画を映したりしていた。作中では備蓄食料に発生したキノコを食べた児童数名が四つん這いで移動するようになったうえ背中に目玉ができ、未来人類と同じような存在になっていってしまう(しかし、人間としての自我は残っており、翔たちを逃がすために未来人類と戦う姿が描写されている)。 生存者 翔たちが水を求めて東京駅の地下を探検していた時にいた。骸骨のような姿だが未来人類ではなく普通の人間である。どうやら倉庫内の非常食や仲間の死肉を食べて生き延びていたようだが、翔たちの呼びかけに過剰に反応(自分以外は滅び去ったと思われた人間達との遭遇に驚愕)し、あまりのショックに奇声を上げて頓死した。 未来ヒトデ 未来世界に生息する巨大ヒトデ。動きは遅いが、人間も捕食する(描写は原作と小説版で異なる)。化学薬品が溜まった環境に適応するために進化した生物で体内に化学物質が蓄積しているため食べることができず、焼けば有害な煙が出る。未来人類はこの生物の生き血をすする。この出会いによって翔達は、この世界には食料になるものが存在しないという絶望的な事実を知ることとなる。 巨大な生き物 未来世界における生態系の頂点に君臨する生物。全形は不明だが、ミミズのような形をしており、小説版では太さ10m、長さ1km以上の赤黒い「巨大な蛇」と呼ばれている。海のほうから現れ、口から腐敗臭を出して未来人類や未来ヒトデをおびき寄せ、2本の鞭状のヒゲで一度に飲み込んでしまう。
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