戦死者数
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歴史の情報源には偏りがあり、多くはローマ側を持ち上げて書かれているので、両陣営の戦死者の正確な数は判断し難い。 いくつかの資料によると(地上戦の戦死者数を除く) ローマは 700 隻の船を失い、少なくとも乗組員の一部を失った(主に悪天候と未熟な船長が原因)。 カルタゴは 500 隻の船を失い、少なくとも乗組員の一部を失った。 各船の乗組員はおよそ 100 名だった。 これもまた不確実だが、両陣営ともに戦死者数は甚大だったとされる。ポリュビオスの記述によると、 アレクサンドロス3世の戦闘をはじめとする当時の戦争の中でも、死傷者数においてはこの戦争が最も破壊的だった。エイドリアン・ゴールズワーシー (en) は、紀元前3世紀に行われたローマの人口調査結果を分析し、戦争中にローマは5万人の市民を失ったと述べている。この数字には、他国の援軍や市民権を持たない兵士は含まれていない。
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戦死者数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 22:19 UTC 版)
近代以前や大規模な戦争での戦死者数は、大半が推定数である。一般に異民族間の戦争では多数の戦死者・被災者が発生した。また、いわゆる騎士道、武士道、国際法などにより必要以上の損害を抑制する試みが行われた。近代以降では国民軍が形成されヨーロッパ全土を戦場としたナポレオン戦争や、世界規模で国家総力戦が行われた第一次世界大戦および第二次世界大戦では、大量の戦死者・被災者が発生した。 イギリスの数学者ルイス・フライ・リチャードソンが戦死者数5千から1万の戦争、1万から1万5千までの戦争と、戦争の発生回数をグラフにしたところ、ある規模の戦争がどれだけの頻度で発生したかを表す曲線を得て、単純なべき乗則の成立を発見した。それによると、死者数が2倍になるたびに戦争の頻度が4分の1になるという結果であった。 2000年代の対テロ戦争では民間軍事会社が広く使われ戦闘を行う例も増加したが、民間人扱いのため戦闘による死者でも「戦死者数」には計上されていない。
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