ポリュビオス
ポリュビオス
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ポリュビオス(ギリシア語: Πολύβιος, Polybius, 紀元前204年? - 紀元前125年?)は、古代ギリシアのメガロポリス生まれの歴史家である。第三次マケドニア戦争のピュドナの戦いの後、人質としてローマに送られたものの、スキピオ・アエミリアヌスの庇護を受けた。
- 1 ポリュビオスとは
- 2 ポリュビオスの概要
ポリュビオス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:50 UTC 版)
ポリュビオスは『歴史』を執筆し、ローマが短期間に覇権を確立した理由を分析した。王政・貴族政・民主政は、長く続くと腐敗や制度老朽化によりそれぞれ僭主政・寡頭政・衆愚政へ堕落し、僭主政は貴族により打倒され、衆愚政は独裁者を招き寄せるため、この六政体は永遠に循環する(政体循環論)。しかしローマ人は、単一の原理に基づく限りいかなる国制も衰えると考え、執政官・元老院・民会の三機関にそれぞれ王政的要素・貴族政的要素・民主政的要素を担わせた政治体制を構築することで政治の安定を実現した、と考えた。アリストテレスは富者と貧者の均衡を重視して寡頭政と民主政を混合させた国制(ポリテイア)を構想したが、ポリュビオスは諸機関の均衡を強調した。この混合政体論(権力分立論)は以後の政治論の重要なモデルとなった。
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ポリュビオス
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古代ギリシャの歴史家ポリュビオスは、著書『歴史』において、共和政ローマの執政官・元老院・民会から成る混合政体を、国制を安定させ、政体循環論的な事態に陥るのを防いでいるとして評価している。ただ、ポリュビオスはある時は貴族が、ある時は元老院が実権を握っているとしており、自身の表現が正しくローマの政体を表しているのかどうか、確信を持てていないのではないかとも指摘されている
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ポリュビオス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/03 22:54 UTC 版)
ポリュビオスは、著書『歴史』において、政体を以下のように6分類し、この順番通りに政体は転落・堕落して滅び、また1から始まって繰り返すという政体循環論を主張している。この循環をアナキュクロシス(希: ἀνακύκλωσις, anakyklosis)と言う。 「王制」(バシレイア) 「専制」(テュランニス) 「貴族制」(アリストクラティア) 「寡頭制」(オリガルキア) 「民主制」(デモクラティア) 「衆愚制」(オクロクラティア) 良性悪性単独者支配1. 王制 2. 専制 少数者支配3. 貴族制 4. 寡頭制 多数者支配5. 民主制 6. 衆愚制 また、共和制ローマの執政官・元老院・民会から成る混合政体を、政体を安定させ、循環論の流れに陥るのを抑止しているとして評価している。
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