尋常性白斑とは? わかりやすく解説

じんじょうせい‐はくはん〔ジンジヤウセイ‐〕【尋常性白斑】

読み方:じんじょうせいはくはん

白癜(しろなまず)


尋常性白斑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 16:49 UTC 版)

尋常性白斑(じんじょうせいはくはん、: vitiligo vulgaris)は、皮膚の色素メラニンを生成する部位(メラニン細胞)の損失を不規則に引き起こす、慢性的な皮膚疾患である。先天性遺伝子疾患であるアルビノと異なり、後天性疾患である。別名はしろなまず(白癜)。


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「尋常性白斑」の続きの解説一覧

尋常性白斑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/07 15:57 UTC 版)

ケリン」の記事における「尋常性白斑」の解説

尋常性白斑は、皮膚の一部色素喪失引き起こされる疾患である。ケリン局所的な塗布UVA照射によって、毛包メラノサイトメラニン産生細胞)を刺激して尋常性白斑の治療を行うことができる。こうした手法1つが、尋常性白斑の影響受けていない領域水疱形成し、尋常性白斑の領域移植するblister roof transplantationである。ケリン局所的に塗布し紫外線照射ことで、治療部位色素回復するケリン全身投与は肝酵素の上昇や広範囲光線過敏症引き起こすが、外用はこうした副作用軽減される。尋常性白斑の治療には一般的にはソラレン用いられるが、ソラレン光毒性DNA変異原性が高い。ケリン紫外線併用は有効であるが、光老化促進皮膚がんリスク増加懸念されている。

※この「尋常性白斑」の解説は、「ケリン」の解説の一部です。
「尋常性白斑」を含む「ケリン」の記事については、「ケリン」の概要を参照ください。


尋常性白斑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 10:12 UTC 版)

マイケル・ジャクソンの外観」の記事における「尋常性白斑」の解説

スリラー」の発売頃から肌が白くなり初め、「デンジャラス」の頃完全に白くなった。これについては長年真相語られることはなかったが、ついに1993年のオプラ・ウィンフリー・トークショーで、話題にしたくないと悲痛な表情見せながらもマイケル本人病気によるものであると告白した。また死後の検死報告では尋常性白斑という名の病気であったということ証明されている。 2003年には狼瘡ろうそう患者支援団体および研究機関へのチャリティーイベント出席したこともある。死亡した時のマイケルは爪に色素残っているのみであった彼の亡くなる直前皮膚の色は、明らかに白人とは異なる「純白」「蒼白」と呼ばれる類のものであり、明らかに異質な白さである。 マイケル患っているとされる病気は、尋常性白斑(vitiligo,vulgaris,しろなまず白癜)、白皮)という父方病気で、皮膚の色素一部分がぬけて、それが徐々に広がっていく(全身広がってしまう事もある)自己免疫疾患である。彼の父親アフリカン・アメリカンではあるが、目が青いなど多少白人の血が混じっている。マイケル天気良い日には肌を守るため黒い傘をさしており、マスク付けたりサングラスをかけることもしばしばである(ただしサングラス症状酷くなる前から愛用しており、シャイなマイケルが顔を隠すためという理由大きい)。 ボビー・テイラーは、マイケル子供の頃シャワー浴びる姿を見たとき、体中に白い斑点があったと語っている[要出典]。当時はまだ体一部けだったようである。初めのうちは黒いファンデーション隠せ程度であったが、やがて隠せなくなりやむを得ず白いファンデーションを使うようになったという。「Dangerous」を歌っている最中ズボンに白いファンデーション付いてしまった映像もある。疑う声もあるが、マイケル・ジャクソンの1993年の性的虐待疑惑では性器の白斑問題となっている。なお、この疑惑では結果的に少年証言実際にマイケル性器にある白斑一致しなかった。また、デイリーメール紙がマイケルの足に尋常性白斑の患者にできる斑点シミのようなものがある写真掲載したことは、マイケル皮膚病患っている可能性を示すものとなったマイケル自身が「色素破壊する肌の病気なんだ。父によると父方遺伝らしい。僕だって悩んでいるけど自分ではコントロールできない。むしろ抑えようとしている。肌の色均一にするメーク大変なんだ。」と訴えたこともある。 また「僕はアフリカン・アメリカンである事に誇り持っている。」とも発言している。進行し続け白斑問題は彼を悩ませ続けたマイケル・ジャクソン裁判の際も「彼は少なくとも1984年には尋常性白斑および全身性エリテマトーデス患っていると診断されていた」と主張した。 尋常性白斑は一般的に顔面と手などに著しくその症状が出る。唇にもその症状発生し顔面と手の治療困難だと言われている。マイケルメークをしていた理由紫外線によって発生する斑や皮膚がんから肌を守るためであったマイケル写真集などでも指先白斑があることが分かる物がある。マイケル右手手袋等をしていたのは白斑を隠す為であったとも言われている。マイケル・ジャクソン裁判マイケル弁護をしたトーマス・メゼロウは「彼はシャツ脱いで私に背中見せてくれた彼の背中には茶色い斑点のような物があった。」と語っている。 この病気全世界での罹患率はおよそ0.5%であり、男性より女性での発症率が高いことが疫学的に知られている。日本ではほとんど知られていないが、罹患率人種・民族問わず1~2%である。原因としては免疫障害自律神経障害ストレスなどの説がある。本来免疫というのは体の外部から侵入してくる非自己ウイルスなど)と自己区別して非自己排除する働きをするのが一般的なのだが、自己であるはずのメラニン細胞攻撃破壊または機能低下してメラニン作れなくしてしまい、その結果皮膚が色抜けして白くなるというもの。メラニン作れなくなった細胞紫外線対し無防備になり、皮膚癌などを防ぐため日焼け止め塗布する等の処置をしなければならない治療法は、レーザー治療白斑付近メラノサイト刺激し白皮膚に色を甦らせる)、ドライアイス凍結療法紫外線療法外用薬などがある。また、体の50パーセント以上に白斑みられる患者場合モノベンゾンなどの塗り薬正常な皮膚塗布し残り正常な皮膚から色素をぬく方法体の色均一化)が取られる事もある。

※この「尋常性白斑」の解説は、「マイケル・ジャクソンの外観」の解説の一部です。
「尋常性白斑」を含む「マイケル・ジャクソンの外観」の記事については、「マイケル・ジャクソンの外観」の概要を参照ください。

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