外国人が見た朝鮮文化に対する中国の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 23:05 UTC 版)
「朝鮮文化に対する中国の影響」の記事における「外国人が見た朝鮮文化に対する中国の影響」の解説
朝鮮の文化は、中国の巨大な影響を受けているため、外国人からは、「朝鮮の文化は独自性がない」という風に、朝鮮と中国が差異なく見えるという指摘があり、ハンティントンは『文明の衝突』において、朝鮮を中国の文明に抱含させている。黄文雄は、中国人からすれば、朝鮮は二千年前の漢四郡時代から中国の一部であり、外様大名程度としか見られておらず、そもそも「朝鮮をつくったのは中国人の箕子」だと中国人は考えており、例えば、蔣介石は太平洋戦争後の対日処理を協議した1943年11月のカイロ会談の席上、ルーズベルト大統領に朝鮮の返還を要求して拒否されたという。これに対して朝鮮人は、中国への編入を「小中華」から「大中華」への昇格だと喜び、恩恵と謝恩を感じており、なかでも中国人になりたくてもなれなかった中国かぶれの小中華主義者にとっては願ってもない恩寵であり、朝鮮半島は、モンゴル・女真・日本など、陸からも海からも常時侵略され、朝鮮人は、「1000回侵略されてもすべて撃退した」という自慢話は、夜郎自大であり、歴史の真実ではなく、侵略されると即座に、臣服・属国となり、中国の1000年属国であり続け、独自の文化を創出して、世界文化に影響を与えたことすらなく、19世紀の世界的秘境として最後に残ったのは、朝鮮半島だけであり、朝鮮人が永く朝鮮半島に縮こまってきたのは、常に己を小中華と決め込み大中華に事大していたからだと述べている。 金光林は、韓国人が漢字を発明した或いは孔子は韓国人だったという主張を行う韓国人学者がいるが、韓国の学界の定説にはなっていないが、これらの主張が中国に伝わり、韓国人は中国文化は何でも韓国に宗主権があるという韓国起源説として受け止められ、韓国人が中国文化を侵食していると警戒されており、「中国と朝鮮は前近代の伝統社会においては、基本的に東アジアの漢字文明圏、儒教文明圏、または中国文明圏に属し、文明的性格において韓国の独自性が見えづらかった」「ハンティントンは『文明の衝突』の中で、韓国・朝鮮を中華文明のカテゴリーに入れている。現代の韓国・朝鮮においても、伝統文化を論じる場合、その文化の内容が中国の伝統文化と重複、類似する場合が多く、韓国・朝鮮が自国の文化として主張するものが中国でも自国文化として主張する場合と重なっている」「朝鮮は前近代の歴史において、漢字・儒教・政治・社会制度など多数の領域にわたり 中国の影響を受けており、そのために韓国・朝鮮の文化には中国文化との共通的要素が多いので、中国側からすれば、韓国・朝鮮文化の独自性を看過しやすくなる」「韓国・朝鮮では、近代のナショナリズムとの関連から韓国・朝鮮文化の独自性に対する主張が多くなり、印刷術・天文測定器・東洋伝統医学の宗主権論争に見られるように、場合によっては韓国・朝鮮側が中国起源の文化を過剰に自国の独自文化として主張しているように中国側に受け止められたりする」と指摘している。 第二次世界大戦で被弾した後に東ドイツが取り壊し、復元が進められているベルリン王宮には、民族学博物館、アジア美術館、ベルリン市博物館などが入る予定であり、日本、中国、韓国の遺物を展示するスペースが設けられているが、2020年7月にベルリン王宮の展示空間計画で、韓国館の面積が中国館と日本館の10分の1の大きさの60平方メートルに過ぎないことが分かり、韓国メディアの『国民日報』から「韓国は中・日の属国…ドイツ代表博物館のとんでもない歪曲」「韓国の古代文化を眺める博物館側の歪曲した認識」と非難されている。決定の根底には、ドイツ人の朝鮮文化に対する認識は「朝鮮は有史以来、19世紀まで中国の属国であり、1910年から1945年までは日本の植民地だったことから、古代文化が貧弱・不十分であり、韓国の古代遺物は、中国と日本と異なり、お粗末で展示する価値がない」という認識がある。さらに、韓国館は中国館と日本館の間に小さく配置されており、特に中国館内の片方に据えられる配置は、韓国が中国の辺境文化に過ぎないという認識を植えつける恐れがある。確保した中国と日本の展示品は数千点にのぼるが、韓国の遺物は160点に過ぎず、実際に現地の韓国人芸術界関係者は「オンラインワークショップを参観した結果、韓国館展示担当キュレーターが『韓国は16世紀から1945年まで中国と日本の属国か植民地だったため古代遺物がない』という結論を下した。現代のインスタレーション美術を展示する予定」と話している。
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