変動相場制とは? わかりやすく解説

へんどう‐そうばせい〔‐サウばセイ〕【変動相場制】

読み方:へんどうそうばせい

変動為替相場制(へんどうかわせそうばせい)


変動相場制(Floating Exchange Rate System)


変動相場制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/25 04:36 UTC 版)

変動相場制(へんどうそうばせい、floating exchange rate system)とは、為替レート外国為替市場における外貨の需要と供給の関係に任せて自由に決める制度である[1]。フロートあるいはフロート制とも呼ぶ[1]。オンライン化された国際証券集中保管機関により運用される。




  1. ^ a b c d e 高橋洋一 『高橋教授の経済超入門』 アスペクト、2011年、43頁。
  2. ^ a b 三上隆三 『江戸の貨幣物語』 東洋経済新報社1996年[要ページ番号]
  3. ^ 三井高維編 『新稿 両替年代記関鍵 巻二考証篇』 岩波書店1933年[要ページ番号]
  4. ^ 田谷博吉 『近世銀座の研究』 吉川弘文館1963年[要ページ番号]


「変動相場制」の続きの解説一覧

変動相場制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 16:03 UTC 版)

人民元改革」の記事における「変動相場制」の解説

一般に経済力対し30%程度過小評価されているという人民元為替レートを約2.1%(1ドル=8.28元から1ドル=8.11元へ引き上げ加えてそれまで固定相場制から、前日終値翌営業日中間レートとして公布し、その0.3%までの変動幅許容する管理フロート制移行した日本等では通貨当局市場介入して為替相場を完全にはコントロール出来ないのに対し中国では通貨当局管理下にある中国外貨取引センター上海)で人民元取引が行われており、そこに参加できるのは人民銀行のほか中国四大商業銀行一部外資系銀行限定されている。貿易用など使途明確でない限り人民元取引認められておらず投機資金流入する余地小さいため、人民銀行は自らの介入容易に相場変動制御できる、という中国特有の仕組管理フロート可能にしている。 中国誌『中国経営報』によれば中国政府当初「5%切り上げ案」と「2-3%切り上げ案」の2案を検討した。「わずかな切り上げで幅は、追加切り上げ見込んだ投機資金流入に一層拍車がかかる」として催促相場化を避けるため小幅切り上げ反対する人民銀行対し中国政府国内総生産GDP)の減少消費者物価CPI)の低下により経済デフレーション陥る可能性懸念し双方意見分かれたが、最終的に人民銀行も「為替変動制度への仕組作り先決」として同意し2%切り上げ幅にとどめる事とした。

※この「変動相場制」の解説は、「人民元改革」の解説の一部です。
「変動相場制」を含む「人民元改革」の記事については、「人民元改革」の概要を参照ください。


変動相場制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 18:36 UTC 版)

IS-MPモデル」の記事における「変動相場制」の解説

変動相場制の開放経済では、閉鎖経済のときよりもIS曲線傾き緩やかになる。そのわけは、実質金利低下する自国通貨安くなり純輸出増え産出量がさらに増えるためである。 変動相場制における経済様々な変化IS-MPモデル分析した例は次のとおりである。 政府支出拡大する場合は、閉鎖経済のときと同様にIS曲線が右にシフトして産出量が増えるが、実質金利高くなり産出量の増加一部減殺される。変動相場制の開放経済ではこれにくわえて自国通貨高くなって純輸出がクラウドアウトされ産出量の増加がさらに減殺される。 中央銀行金融政策ルール引き締める場合は、閉鎖経済のときと同様にMP曲線が上にシフトし実質金利高くなり産出量が減る。変動相場制の開放経済ではこれにくわえて自国通貨高くなって純輸出減り産出量がさらに減る。 政府特定の財の輸入制限する保護貿易を行う場合考える。保護貿易は、純輸出増やし産出量を増やす目的行われるが、変動相場制のもとでは、驚くべきことにこの目的達成されない。すなわち、保護貿易自国通貨高くするだけで、実質金利産出量に影響しない。そのわけは、実質金利産出量はIS曲線MP曲線交点で決まるが、保護貿易IS曲線にもMP曲線にも影響しないためである。

※この「変動相場制」の解説は、「IS-MPモデル」の解説の一部です。
「変動相場制」を含む「IS-MPモデル」の記事については、「IS-MPモデル」の概要を参照ください。


変動相場制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 10:19 UTC 版)

貨幣史」の記事における「変動相場制」の解説

ブレトン・ウッズ体制により、国際通貨基金加盟国USドル対す自国通貨平価定めた。これにより各国経済成長をとげるが、アメリカ国際収支赤字続けながらドル世界供給する必要が生じた。しかし、アメリカ国際収支赤字続けばドルへの信認低くなり、アメリカ国際収支改善されればドル安定供給維持できない。これはトリフィンのジレンマとも呼ばれたアメリカではベトナム戦争による財政支出インフレ続いたためドル価値下落し国際収支赤字より金準備減少する。こうしてUSドルと金との兌換停止されることとなったブレトン・ウッズ体制終了 アメリカリチャード・ニクソン政権は、USドルが金との兌換一時停止すると発表した原因アメリカの金保有量の減少よるもので、それまでの金とドルにもとづく国際通貨体制終了もたらしニクソンショックとも呼ばれたニクソンショック以降為替レート動向は、次のような時期分かれる(1)第1次フロート制 ニクソン大統領演説以降の旧レートでの11日間の市場再開をへて、1971年12月18日までの変動相場制。ドル値下がり予想されたため、ヨーロッパ外国為替市場閉鎖したのちに変動相場制へ移行した他方日本は、市場閉鎖せずにドル買い続けて為替差損出した(2)スミソニアン協定 IMFの10カ国グループであるG10によってスミソニアン協定結ばれて固定相場制再開され為替相場変動幅上下25パーセント取り決められた。ドル切下げ円切上げ決定して新たに金1オンス38ドル1ドル308円(変動幅±2.25パーセント)の交換レート定められた。 (3)第2次フロート制 固定相場維持は再び困難となり、1973年2月12日ドル切り下げにより、再び変動相場制へ移行したブレトン・ウッズ体制終了し各国USドルとの固定相場制から変動相場制へと移行した主要な通貨は、実体経済経済力背景価値を持つこととなったドルは金との固定相場による価値を失う反面で、金の束縛離れた発行が可能となり、固定相場時代より国際間の資本移動自由になった。現在でも、外国資本流入促進するためにUSドル固定相場制をとるドルペッグ制採用したり、USドルそのもの自国通貨とすることで価値保証している国がある。中国管理変動相場制とっていた。

※この「変動相場制」の解説は、「貨幣史」の解説の一部です。
「変動相場制」を含む「貨幣史」の記事については、「貨幣史」の概要を参照ください。


変動相場制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:17 UTC 版)

外貨準備」の記事における「変動相場制」の解説

完全な変動相場制の場合基本的に中央銀行為替市場介入しないため、国際収支は0となり外貨準備変動しない。しかし、急激な為替変動などに際して為替介入する場合には外貨準備変動する例えば、急速に円高進展する場合に、それを緩和しようとして円売りドル買い介入円安介入)を行なうと、結果的にドル保有額が増え外貨準備増大することになる。

※この「変動相場制」の解説は、「外貨準備」の解説の一部です。
「変動相場制」を含む「外貨準備」の記事については、「外貨準備」の概要を参照ください。


変動相場制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:34 UTC 版)

円 (通貨)」の記事における「変動相場制」の解説

.mw-parser-output .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .trow>.thumbcaption{text-align:center}} 日本円実効為替レート名目実質)の変遷2005年 = 100, 1970年1月〜) 変動相場制への移行後、上下続けた円相場1970年代末アメリカインフレ対策への失望から急速に円高進んだドル危機)。ポール・ボルカーFRB議長により新金融調節方式採用されるドル金利急速に上昇し合わせて円相場円安向かった1985年、高すぎるドル相場安定的是正目指しプラザ合意が行なわれると、円相場1年で2倍の円高となったバブル経済期一時的な円安迎えた後、1995年にかけて円高進み1ドル70円台後半まで円高進んだ1990年代後半には「強いドル政策」と日本金融危機により円安進行以後緩やかに円高に向かう。 現在はハードカレンシーのひとつ、且つアメリカドルユーロ並び世界三大通貨日本ではG3通貨とも。ないしはイギリス・ポンドあわせて世界4大通貨)として国際的に認知され信用されている。円の特徴としては、日本経常黒字国であること、物価上昇率が低いこと、低金利であることが挙げられる市場ボラティリティが低い状況下では、低金利の円を借り入れて通貨投資する動きいわゆる円キャリー取引)が活性化するため、緩やかに円安が進む傾向にある。一方ボラティリティの上局面には、こうした投資巻き戻し加えて経常黒字、低い物価上昇率といった要因意識されるため、円高急速に進む傾向にある。円高円安リスクのどちらがより大きいかを示す指標であるリスクリバーサルは、過去10年以上にわたりほぼ一貫して円高リスクの方が大きいことを示唆している。 2000年代中盤にかけての世界的なボラティリティ環境下では、低金利の円は減価続けた米ドル米ドル以外の主要国通貨含めた通貨国際的な購買力を示す実質実効為替レートで見ると、2007年にはプラザ合意以前円安水準へと逆戻りし右上グラフ青線)、円はもはやローカル通貨しかないという評価もされた。円に対すこうした評価は、円に対す先安感助長し先述した円キャリー取引加速させた。しかし、2008年にかけて、金融危機深刻化する中で円の独歩高進行しており、過度円安期待歪んだものであったことを示唆している。

※この「変動相場制」の解説は、「円 (通貨)」の解説の一部です。
「変動相場制」を含む「円 (通貨)」の記事については、「円 (通貨)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「変動相場制」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「変動相場制」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「変動相場制」の関連用語

変動相場制のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



変動相場制のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
マネーパートナーズマネーパートナーズ
Copyright © 2024MONEY PARTNERS CO,LTD All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの変動相場制 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの人民元改革 (改訂履歴)、IS-MPモデル (改訂履歴)、貨幣史 (改訂履歴)、外貨準備 (改訂履歴)、円 (通貨) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS