えんか‐コバルト〔エンクワ‐〕【塩化コバルト】
塩化コバルト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 09:36 UTC 版)
塩化コバルト(えんかこばると、cobalt chloride)とは、コバルトの塩化物で、コバルトの酸化数により、塩化コバルト(II) と塩化コバルト(III) が存在する。
- 1 塩化コバルトとは
- 2 塩化コバルトの概要
- 3 塩化コバルト(II)
- 4 塩化コバルト(III)
塩化コバルト(II)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 03:36 UTC 版)
「塩化コバルト」の記事における「塩化コバルト(II)」の解説
塩化コバルト(II)(えんかこばると に、Cobalt(II) chloride)は+2価のコバルトの塩化物で、化学式 CoCl2 で表される。無水物(青色)をはじめ、1.5水和物(暗青紫色)、2水和物(赤紫色)、4水和物(桃赤色)、6水和物(赤色)などの水和物が知られている。無水物は潮解性の青色三方晶で、安定な水和物である6水和物は淡赤色単斜晶である。水(赤色溶液)、メタノール(青色溶液)、エタノール(青色溶液)、アセトン(青色溶液)などに溶ける。 CoCO3やCo(OH)2など2価のコバルト塩を濃塩酸に溶かして、溶媒を蒸発させて製造する。 CoCO 3 + 2 HCl ⟶ CoCl 2 + H 2 CO 3 {\displaystyle {\ce {CoCO3\ + 2HCl -> CoCl2\ + H2CO3}}} Co ( OH ) 2 + 2 HCl ⟶ CoCl 2 + 2 H 2 O {\displaystyle {\ce {Co(OH)2\ + 2HCl -> CoCl2\ + 2H2O}}} 金属コバルトと塩素の反応でも生成する。 Co + Cl 2 ⟶ CoCl 2 {\displaystyle {\ce {Co\ + Cl2 -> CoCl2}}} 無水物から水和物へと吸湿して変化してゆくにつれて青から赤へと色調が変わり、水を失う場合は可逆的で色調が変化するので、シリカゲルなどに水分の指示薬として添加される。他にも示温顔料、ガラス、陶器の着色、ビールの泡の安定剤、植物が取り込む物質を調べる時、ビタミンB12の原料などにも利用される。
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塩化コバルト(III)
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「塩化コバルト」の記事における「塩化コバルト(III)」の解説
塩化コバルト(III)(えんかこばると さん、Cobalt(III) chloride)は+3価のコバルトの塩化物で、化学式 CoCl3 で表される。暗緑色の結晶であるが、不安定で容易に不均化して塩化コバルト(II) と塩素とに分解する。 2 CoCl 3 ⟶ 2 CoCl 2 + Cl 2 {\displaystyle {\ce {2CoCl3 -> 2CoCl2\ + Cl2}}} 表 話 編 歴 コバルトの化合物 二元化合物CoBr2 CoCl2 CoCl3 CoF2 CoF3 CoI2 CoO Co2O3 Co3O4 CoS CoS2 Co3S4 三元化合物Co(C5H5)2 Co(CN)2 CoCO3 CoC2O4 Co2(CO)8 CoCrO4 Co(IO3)2 Co(NO3)2 Co(NO3)3 Co(OH)2 Co(OH)3 CoSO3 CoSO4 Co2(SO4)3 CoTiO3 四元・五元化合物Co(C5H5)(CO)2 Co(CH3COO)2 CoH(CO)4 [Co(NH3)6]Cl3 Co(SCN)2 K3[Co(NO2)6] Na3[Co(NO2)6] カテゴリ この項目は、化学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:化学/Portal:化学)。
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「塩化コバルト」の例文・使い方・用例・文例
- 塩化コバルトという化合物
固有名詞の分類
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