報告への反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 07:14 UTC 版)
「ノースウエスト航空327便」の記事における「報告への反応」の解説
後日、『タイム』誌のインタビューで、この便に搭乗していたスカイマーシャルは次のように述べている。「メインパートナーや私は、飛行機や乗客に対する差し迫った脅威を感じたことは一度もありませんでした。(中略)その乗客が327便での行動に不安を感じたのは理解できますが、そのような行動は異常ではありますが、セキュリティ上の問題ではありませんでした。飛行機への脅威はありませんでした。」監察官が作成した国土安全保障省の報告書によると、このスカイマーシャルは当該のシリア人の旅行ビザの期限が切れていることには気づいていたが、その情報を上司に報告していなかったことが明らかになった。 さらに、そのエアマーシャルたちは、ジェイコブセンが中東系の人物の存在に過剰反応し、他の乗客をパニックに陥れ、より大きな問題を引き起こす危険性があったと考えていた。また、ジェイコブセンの行動が、どの人物がエアマーシャルであるかをテロリストが特定するために行ったものである可能性を懸念し、ジェイコブセンがフライト全体を危険にさらす可能性があったと述べている。 国土安全保障省の監察官事務所は、32か月間に渡って327便の一件の調査を行ったが、その報告書は機密扱いとなっている。しかし、公開された修正版の報告書により、この飛行機に乗っていた音楽グループのプロモーターが、2004年1月にも同様の事件に巻き込まれていたことが明らかになった。 『ワシントン・タイムズ』紙の記事では、ノースウエスト航空327便の一件が、民間機を含む将来のテロ攻撃のための「ドライラン」であると一部のエアマーシャルが考えていると主張したが、そのエアマーシャルの名前や所属、もしくは匿名であったのかについては記載されていない。続報では、「情報自由法」に基づく情報開示の請求をしたことを明らかにした。 航空機パイロット組合連合(CAPA)の会長のゲイリー・ベッチャーは、ジェイコブセンはおそらくドライランを目撃した可能性が高く、自身も似たような経験を何度もしていると述べた。エアマーシャルのP・ジェフリー・ブラックは、327便の一件はテロのための調査かドライランであるという自身の見解を示した。アメリカン航空のパイロットのマーク・ボゴシアンは、ジェイコブセンが述べたような事件は、航空会社の乗務員が以前から知っている「汚い小さな秘密」であると述べた。 ジェイコブセンの元の記事は電子メールで広く拡散された。都市伝説などのファクトチェックを行うWebサイト「スノープス」でジェイコブセンの主張の信憑性が議論されたが、そこでは「虚偽」と結論付けられた。
※この「報告への反応」の解説は、「ノースウエスト航空327便」の解説の一部です。
「報告への反応」を含む「ノースウエスト航空327便」の記事については、「ノースウエスト航空327便」の概要を参照ください。
- 報告への反応のページへのリンク