創設後の沿革とは? わかりやすく解説

創設後の沿革

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:12 UTC 版)

高等専門学校」の記事における「創設後の沿革」の解説

高専法の成立を受け、全国各地自治体高等専門学校誘致合戦を展開、設置初年度1962年昭和37年)には、国立12校(1期校と呼称)が開校した以後毎年10前後開校し数年のうちにほぼ現在の学校となった全体で1,500人ほどの募集だった国立高1期校は、平均17倍の志願倍率となり、これに刺激受けた他の都道府県もいっそう強力に高専誘致推し進めた結果短期間のうちにほぼ全国設置される至ったのであるまた、国立高1期校の開校同時に公立東京都立の2校(工業高専航空高専)、私立金沢高専(現国際高専)、熊野高専(現 近畿大学高専)など5校が開校した。 さらに、1967年昭和42年)には国立商船高等学校5校が、1971年昭和46年)には国立電波高等学校3校が高専昇格1974年昭和49年)には複合学科特色とする徳山高専八代高専開校して国立高専の新設は一応の区切り迎えたその後2002年平成14年)に沖縄高専設置され2004年平成16年)から学生の受け入れ開始した。 なお、商船電波以外のほとんどの国立高専は新設であったが、長岡高専宇部高専久留米高専各校は、高専制度の創設先行して設けられ国立工業短期大学前身である。高知高専暫定的に私立校として設置され開校翌年国立移管された。このほか、都立2高専神戸市六甲高専現 神市立高専)、聖橋高専(現 埼玉工業大学)は工業高校から昇格し大阪高専(現 摂南大学)は大阪工業大学併設され各種学校専科大学コース)が前身となり、大阪府立高専大阪府立大学工業短期大学部第一部廃止前後して同一敷地新設されるなど、公立・私立にも既存学校短大改組したところがある。なお、各校設置廃止の年度については、下記の一覧を参照のこと。 国立高1期校は1967年昭和42年3月に初の卒業生送り出し高度経済成長とも相まって、「全員が殆ど大企業就職内定」し、その後も、高専設置数拡大景気動向にもさほど左右されることなく大企業中心にほぼ10数倍の求人倍率維持し就職希望者の就職率もほぼ100%実績残した。 その一方で旧・国高等専門学校協会(国専協)を中心にして、高専卒業生の進学意欲応えるため、専攻科設置大学院への進学ルート新設、あるいは大学への編入学拡大しようとする動き浮上専攻科設置はいったん断念し高専卒受け入れ工業技術大学(院)・科学技術大学構想策定して方向転換したものの、実現には至らなかった。その後、国専協による旧文部省などへの働きかけにより、主に3年編入受け入れ修士課程連なる4年間の課程前提にした技術科学大学創設決まり1976年昭和51年)に長岡技術科学大学豊橋技術科学大学のふたつの大学開学した。ただし、一部国立大学では、すでに第1期生が卒業するのと同時に3年ないしは2年編入受け入れ開始していた。 1991年平成3年)には、法改正により、高専卒に対して準学士学術称号授与することになり、設置できる学科分野としても工業商船分野への限定解除。これにより、福島高専富山商船高専宇部高専各校には文系学際系の学科誕生芸術デザイン分野学科設置する札幌市高専新設された。さらに、専攻科設置認められ修了生大学改革支援・学位授与機構審査経て学士号取得できることになった専攻科は、系列大学のある私立金沢高専1校を除き、国公私全校設置されストレートに大学院進学することも可能になった。 その後2006年平成18年4月には、15歳人口減少等に対応するため、東京都立の2高専都立工業都立航空)が、総定員減らした上で2キャンパス制の都立産技高専として再編統合された。同様に2009年平成21年10月には、宮城富山香川熊本各県設置されていた国立8高専(「宮城仙台電波」、「富山富山商船」、「高松詫間電波」、「八代熊本電波」)が、やはり学科数・定員減らした上で1県1校2キャンパスの4高専仙台富山香川熊本)に再編統合された。統合後の各高専は、それぞれ東北地区東海北陸地区四国地区九州・沖縄地区拠点校位置づけられた。さらに2011年平成23年4月には、大阪府立高専でも大阪府立大学への運営移管併せて定員削減されるなど、少子化による若年人口減少傾向合わせたスリム化動きみられる高等専門学校設置廃止年度一覧 年度設置国立設置公立設置私立廃止1962(S37)函館旭川福島(平)、群馬長岡沼津鈴鹿明石宇部高松新居浜佐世保(以上1期校と呼称都立航空都立工業 聖橋金沢大阪近畿大学熊野)、高知 高知私立): 国立移管 1963(S38)八戸宮城鶴岡長野岐阜豊田津山阿南高知有明、大分、鹿児島(以上2期校と呼称大阪公立大学大阪府立)、神戸市立(神戸市六甲サレジオ育英)、幾徳 1964(S39)苫小牧一関秋田茨城富山奈良和歌山米子松江、呉、久留米都城(以上3期校と呼称) 1965(S40)釧路小山東京石川福井舞鶴北九州(以上4期校と呼称桐蔭学園 1967(S42)木更津富山商船鳥羽商船広島商船大島商船弓削商船 1971(S46)仙台電波詫間電波熊本電波 1974(S49)徳山八代 1977(S52) 幾徳 1978(S53) 聖橋大阪 1991(H03) 札幌市桐蔭学園 2002(H14)沖縄開校2004(平成16)年度) 2006(H18) 都立産業技術 2008(H20) 札幌市立(本科2009(H21)仙台富山香川熊本学生受け入れ2010年度宮城仙台電波富山富山商船高松詫間電波八代熊本電波都立工業都立航空 2010(H22) 札幌市立(専攻科2018(H30) 国際金沢)※校名変更 注: 括弧内の校名旧称

※この「創設後の沿革」の解説は、「高等専門学校」の解説の一部です。
「創設後の沿革」を含む「高等専門学校」の記事については、「高等専門学校」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「創設後の沿革」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「創設後の沿革」の関連用語

創設後の沿革のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



創設後の沿革のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの高等専門学校 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS