中国のチャーシュー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 05:32 UTC 版)
焼肉(シウヨッ)は、皮つきの豚のバラ肉に塩と五香粉など香辛料を塗布し、炉で茶色に炙り焼いた食品。チャーシューは、豚肩ロースのブロックに、紅麹で発酵させた米である「紅糟(ホンチョウ、ホンツァオ)」、沙姜粉、 柱侯醤(チューホージャン)、焼き物用椒塩(グラニュー糖、塩、五香粉、揚ニンニク等)に漬けた上で、また略式に作られる場合には、食紅と蜂蜜などを塗って、専用の抗火石を使用した明炉の中で数十分炙り焼いたもので、紅色である。いずれも鉤に吊し、または数十センチの金串(叉)などに刺して焼くことで、効率よく安定した焼き方ができる。広東料理では焼いた後、蜂蜜の代わりに麦芽糖や水あめにくぐらせる「蜜汁叉焼(広東語発音で「マッチャッチャーシウ」)」が主流で、味も比較的甘い。 香港や広州には、店先に焼いたチャーシューを吊るしている「燒臘店」(シウラプディム)と呼ばれる、チャーシューやローストダック(焼鴨シゥアッ)、ガチョウ(鵝)やシウヨッ(豚皮付きバラ肉カリカリ焼き)烤乳猪(仔豚丸焼き)などの焼き物専門店が多くある。家に買って帰ることのできる総菜店として、また叉焼飯 、焼鴨飯などの定食も食べられ、1人でも気軽に入れる食堂として人気がある。広東料理では、チャーシューを食材として用いた叉焼まん叉焼包や薄造りの米粉蒸し巻き腸粉などの点心も作られている。 チャーシューの起源については、イギリスのエッセイストのチャールズ・ラムが『エリア随筆(英語版)』の中で「A Dissertation upon Roast Pig」を書いている。
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