七歩の才とは? わかりやすく解説

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七歩之才

読み方:しちほのさい
別表記:七歩の才

「七歩之才」(しちほのさい)は、非常に優れた才能知性を持つことを表す表現であり、とりわけ即興で詩や文章作る才能を指すことの多い表現である。「七歩あるく間に即興見事な詩を作った(それによって権力者驚嘆させた)」という中国故事由来する故事成語である)。

しちほ‐の‐さい【七歩の才】

読み方:しちほのさい

《魏の曹植が、兄の曹丕(そうひ)の命令で兄が七歩あるく間に兄弟不仲を嘆く詩を作ったという「世説新語文学故事から》詩を作る才能が非常にすぐれていること。また、作詩早いこと。


七歩の才

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 08:26 UTC 版)

成句

しちほのさい

  1. 詩章の優れていること。魏の曹植そうち / そうしょくが、七歩進む間に詩を作ったとの故事から[1]

由来

『世説新語』上巻下・文学第4

白文
文帝嘗令東阿王七步中作詩、不成者行大法應聲便爲詩曰、
煮豆持作羹 漉豉以爲
萁在釜下燃 豆在釜中
本自同根生 相煎何太急
帝深有慚色。
訓読文
文帝かつ東阿王をして七歩の中に作らしめ、成らずんば大法を行はむとす。声に応じて便すなはち詩を為りいはく、
「豆を煮て持つてあつもの[2]作り して以て汁と為す
まめがらは釜下(ふか)在りて燃え 豆は釜中(ふちゆう)在りて泣く
もと同根より生じたるに あひ何ぞはなはなる」と。
深くづる色有り
現代語訳
(魏の)文帝曹丕そうひ)が、ある時(弟の)東阿王(曹植)に対し、七歩あるく間に詩を作るよう命じ作れなければ極刑処すると言った。(東阿王は)曹丕の声に応じてたちどころに詩を作って言った
「豆を煮て羹を作り味噌漉して汁を作る
豆殻は釜の下で燃え、豆は釜の中で泣く
(豆も豆殻も)元々は同じ根から生まれたというのに、なぜ(豆殻は)そこまでひどく豆を煎り付けるのか」と。
(この詩を読んだ文帝は、深く恥じ入る様子見せた
補説
詩中の「豆」は曹植を、「萁」は曹丕暗示している。
曹丕三国時代の魏の初代皇帝で、曹操の子同母弟の曹植幼少時から妬んでいた。上記逸話によれば曹丕深く恥じ入ったというが、その後曹丕生涯にわたって曹植迫害し続けた
曹植作ったこの詩を「七歩の詩」と通称する。『文選巻60、『初学記巻10、『蒙求下巻、『太平御覧巻841などに引用されているが、それぞれに異同がある。[3]

翻訳




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