世説新語とは? わかりやすく解説

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せせつしんご【世説新語】

読み方:せせつしんご

中国逸話集。現存本3巻六朝時代南朝宋劉義慶(りゅうぎけい)編。竹林の七賢など、後漢末から宋初までの貴族文人僧侶などの逸話集めたもの。世説世説新書


世説新語

読み方:セセツシンゴ(sesetsushingo)

分野 漢籍

年代 中国・宋

作者 劉義慶〔編〕


世説新語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/17 07:17 UTC 版)

世説新語』(せせつ しんご)とは、中国南北朝時代南朝宋の臨川王劉義慶が編纂した、後漢末から東晋までの著名人の逸話を集めた文言小説[1]集。今日『四部叢刊』に収めるものは上中下の三巻に分けるが、テクストによってその巻数は二、三、八、十、十一等の異同がある。『隋書』「経籍志」によれば、もとは単に『世説』と称したようであるが、『宋史』「芸文志」に至ってはじめて『世説新語』の称が現れた。『世説新書』とも呼ばれる。


  1. ^ 文言小説とは、宋代以後の中国小説史の上で、大きな比重を占めてはいなかったために、形態名が与えられていなかったこの分野に対し、前野直彬が仮に付けた呼称である。『中国古典文学大系 42 閲微草堂筆記(抄) 子不語(抄) 他』平凡社 。解説 p.503 。
  2. ^ 有名な「断腸の思い」の故事の出典。


「世説新語」の続きの解説一覧

世説新語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 09:15 UTC 版)

鍾会」の記事における「世説新語」の解説

『世説新語』はいくつかの逸話載せられている。 子供時代、父の酒を兄と共に盗み飲んだ。兄は拝礼をしてから飲んだ鍾会拝礼をしなかった。それを見ていた父が「なぜ拝礼をせずに飲んだのか」と、尋ねると「そもそも盗みというものは礼から外れている事なので、拝礼をしませんでした」と答えた。 甥の荀勗筆跡真似て荀勗が母に預けていた高価な剣を、騙し取った。 裴人物評をされたとき、「鍾士季に会うと、武器庫見ているようだ。ただ矛や戟が並んでいるかのようだと言われた。 嵆康訪ねたとき、嵆康刀鍛冶熱中していた。鍾会は近づいていき待っていたが、いつまで待っても声をかけてもらえなかった。立ち去ろうとしたときに「何を聞きに来たのか。何を見て去るのか」と聞かれ聞きたい事が聞きたかったから来ただけで、見たかった事を見たので帰るだけだ」と答えた

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世説新語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 10:21 UTC 版)

陳寔」の記事における「世説新語」の解説

『世説新語』には陳寔関わるエピソード多数収録されている。 あるとき、陳寔息子陳紀元方)と陳諶(季方)兄弟の子である陳羣と陳忠が、それぞれの父の功績徳行論じたが、優劣決することができなかった。そこで祖父陳寔意見求めたところ、陳寔は「元方ほどの兄はいないし、季方ほどの弟もいない」といった。

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世説新語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/13 04:40 UTC 版)

蔡洪」の記事における「世説新語」の解説

呉の滅亡後、西晋天下人材求め蔡洪はそれに応じて洛陽赴いた洛陽人々は、蔡洪問いていった。「(斉王司馬攸の)幕府初め開かれ、群公を召集し優れた人を僻地から求め賢俊巌窟より采ろうとしている。しかし君は呉の人であり、滅んだ国の残り物しかない何の異才があってその学士召集応じようとしているのか?」蔡洪はいった。「夜光の珠は必ずしも孟津の河から出る訳ではなく、盆握の璧は必ずしも崑崙山から采れる訳ではない大禹東夷より生まれ文王西羌より生まれた聖者賢者の出るところは何ぞ必ずしも普通の所であろうか?昔、武王紂王討伐した時、殷の遺民たちを洛陽に遷らせましたが、あなた方は彼らの末裔である可能性あり得るのではないでしょうか?蔡洪秀才任じられた後、ある者が蔡洪質問した。「呉の古くからの著名人はどんな方ですか?」蔡洪答えた。「呉府君(呉展、字は士季)どのは聖王の時代老賢者で、平和で明る時代俊才如き人物です。永長誕)どのは物の理において最上の徳を持ち清くすぐれた人を選ぶにおいて高い信望がある人物です。厳仲弼(厳隠)どのは鳴き声天地響き渡るや、人けのない寂し谷間における白馬如き人物です。顧彦先(顧栄)どのは、八音奏でる大琴や、五色に輝く龍の紋様のような花も実もある人物です。張威伯(張暢)どのは寒中でも枯れないや、漆黒の闇における輝く光の如き人物です。陸士龍(陸雲)どのは鴻鵠のような舞い回る大鳥や、大音を出す懸鼓を今にでも打ち鳴らそうとしている如き人物です。これらの人物は、広筆をもって畑を耕す鋤鍬見なし紙札をもって豊かに耕した良田見なします。沈黙をもって種まき収穫見なし義理をもって稲の豊作の年と見なします。談論をもってすぐれた才能や名誉と見なし真心をもって珍しいお宝見なします。文章をもって美し衣服見なし五経積みたくわえて絹のたすきと見なします。謙虚をむしろの敷物として座し、義譲を張って帳幕見なします。仁義行い佇まう室と見なし道徳修めて広い邸宅見なします。

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