ミンドロ島上陸とは? わかりやすく解説

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ミンドロ島上陸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 04:37 UTC 版)

礼号作戦」の記事における「ミンドロ島上陸」の解説

1944年昭和19年11月下旬アメリカ軍中心とした連合国軍は、レイテ島攻略作戦順調に進めていた(レイテ島の戦い)。12月13日大本営海軍部(軍令部)や連合艦隊は「アメリカ軍大部隊のスルー海進入」という報告を受け、連合艦隊司令長官豊田副武大将参謀長草鹿龍之介中将首席参謀神重徳大佐)は在フィリピン現地部隊対し、敵上陸備えるよう打電したGF機密第132214番電)。南西方面艦隊司令長官大川内傳七中将は、第二遊撃部隊指揮官志摩清英第五艦隊司令長官)に対し戦闘可能艦艇ボルネオ島ブルネイ進出命じる。この命令変更され第二遊撃部隊12月14日までにベトナム中南部カムラン湾集結した同日及川古志郎軍令部総長昭和天皇に「比島方面作戦指導ニ関シ」奏上する従来どおりレイテ地上決戦進めること、そして「(五)情況ニ依リテハ水上艦艇突入作戦実施ス 現在南西方面ニテ行動可能ノ海上兵力戦艦二隻、巡洋艦三隻、駆逐艦八隻(十二月中ニ 二隻増勢予定)デ御座イマス 局地海上兵力現状別表〔略〕ノ通デ御座イマス」と奏上し水上艦艇による突入作戦について言及した12月15日早朝連合軍ミンドロ島上陸したアメリカ軍戦力上陸船団アーサー・D・ストラブル少将率い軽巡ナッシュビル護衛駆逐艦12高速輸送艦APD)8、LST30、LSM12、LSI31、掃海艇17、雑舟艇14であった。その直接護衛として重巡1、軽巡2、駆逐艦7、高速魚雷艇23船団前方行き、更に護衛空母6、戦艦3、重巡3、駆逐艦18上空援護部隊として間接護衛するといった陣容であった。 これに対し日本軍陸軍海軍)はフィリピンの各航空基地から、新たに出現した連合軍艦隊航空攻撃敢行した。12月13日船団旗艦の米軽巡ナッシュビル大破駆逐艦護衛され退避)。ミンドロ島上陸当日には、特攻機とその護衛機併せて海軍47機、陸軍13機が攻撃向かった。だが第四航空軍陸軍機は全滅海軍機も帰還十数機のみの大損害を蒙った。その後小規模ながら日本軍航空隊波状攻撃続けられたが、アメリカ軍機動部隊第38任務部隊)の活動により日本軍航空戦力大打撃受けた16日連合軍サンホセを完全に占領。ただちに飛行場稼働準備入った12月17日米軍機部隊燃料補給のためルソン島東方海面移動したが、折しもコブラ台風遭遇して駆逐艦3隻を喪失損傷艦多数出し燃料補給出来なくなったこのため米軍機部隊修理補給のためウルシー環礁引き上げた機動部隊による防空出来なくなったが、ミンドロ島サンホセ飛行場への米軍機進出順調に進んでいた。日本軍航空部隊昼夜問わず空襲続行したが、決定的戦果挙げられなかった。ミンドロ島米軍飛行場稼働開始P-38ライトニング戦闘機P-47サンダーボルト戦闘機P-61夜間戦闘機重爆撃B-24の活動がはじまると、日本軍航空隊活動低調化した日本陸軍航空隊ネグロス島バコロド航空基地から出撃していたが、同地P-38やB-24の空襲晒され地上損害出した連合軍飛行場対す昼間攻撃はさらに難しくなり、日本側は10未満での夜間空襲続けた日本艦隊攻撃した26日ミンドロ島の2ヶ所の飛行場には連合軍機約120機(B-25爆撃機3、P-38戦闘機44P-47戦闘機28P-40戦闘機20)が展開していた。

※この「ミンドロ島上陸」の解説は、「礼号作戦」の解説の一部です。
「ミンドロ島上陸」を含む「礼号作戦」の記事については、「礼号作戦」の概要を参照ください。

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