ゲーム及びインタラクティブコンテンツ作成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 14:38 UTC 版)
「3DCGソフトウェア」の記事における「ゲーム及びインタラクティブコンテンツ作成」の解説
「3Dライブラリ#フレームワークライブラリ」も参照 インタラクティブコンテンツはゲームや、データ可視化などに使われている。インタラクティブなWeb向け3Dマルチメディア形式としてHTML5 (WebGL) がある。過去にはAdobe Shockwave形式 (Shockwave 3D)やAdobe Flash形式 (Stage3D)も存在した。 多くのゲームエンジンはリアルタイムでGIレンダリングが可能だが、その手法には、ラジオシティ法ベースのもの (Unity搭載/Unrel Engine対応のEnlightenなど)、Light Propagation Volume法 (Unreal EngineのLPVなど)、画面空間レイトレーシング (UNIGINEのSSRTGIなど)、ボクセルGI (CryENGINEのSVOTI、UNIGINEのVoxel GI、NVIDIA VXGI、Unity用アセットのSEGIなど)、レイトレーシングGI (下の表参照)など様々なアルゴリズムが存在し、速度や正確性などに差異がある。ミドルウェアについては、3Dライブラリ#グローバルイルミネーション(GI) ライブラリを参照。 昔はゲームムービー(Cut Scene)に事前レンダリング(プリレンダリング)の映像を使用することが多かったが、その後、リアルタイムレンダリングによる演出映像(In-game Cinematics)が普及したため、昨今のゲームエディタには映像作成向けの機能が存在している。一部のゲームエディタはVR動画の出力にも対応している。その一方で、ゲームエンジンを付属する統合ソフトウェアも存在する (3ds Max Interactive (旧Autodesk Stingray) 付属の3ds Max 2018.1以降、UPBGE (Blender派生品) など)。 ゲーム環境では、PC、据え置きゲーム機、携帯ゲーム機、スマートフォンなどが存在し、それぞれ技術的制約が異なる (例えば非Microsoft環境でのDirectX非対応、iPhoneやXbox 360での実行時(JIT)コンパイラ禁止、Web環境でのJavascript言語/WebAssembly以外非対応など)ものの、現代のゲームエンジンはシェーダー変換(#シェーダー変換)や開発言語変換(IL2CPPやEmscriptenなど)などの技術によって、その多くに対応している。 ゲームエンジンオーサリング先開発言語ビジュアルプログラミングAIGUIネイティブWebステートマシンビヘイビアツリー経路検索戦術的位置選択UnityYes Yes C# Unity Visual Scripting Mecanim (Behavior Designer) Yes No uGUI等 Unreal EngineYes Yes C++ Blueprint Yes Yes NavMesh EQS UMG CryENGINEYes No C++、Lua、C# Flow Graph Schematyc MBT Multi-layer Navigation TPS Autodesk Scaleform 3ds Max InteractiveYes Yes JavaScript、Lua Flow ? ? Autodesk Navigation ? Autodesk Scaleform UNIGINEYes ? C++、C#、UnigineScript ? ? ? Yes ? Yes StrideYes ? C# ? ? ? Recast & Detour ? Yes OGREYes Yes 様々 ? ? ? (OgreCrowd) ? ? GodotYes Yes GDScript、C# VisualScript (Godot FSM) ? 部分的 ? 部分的 Blend4WebNo Yes Javascript Logic Editor No No Yes ? ? PlayCanvasNo Yes Javascript ? ? ? No ? ? Babylon.jsNo Yes Javascript No No No ? ? Babylon.GUI three.jsNo Yes Javascript No No No ? ? ? Irrlicht EngineYes ? 様々 ? ? ? ? ? ? UPBGEYes No Python Logic Editor No No Yes ? No ゲームエンジンアニメーションキャッシュ読み込みカットシーン (ムービー) 作成バージョン管理アセットストアAlembicUnityAlembicパッケージ Timeline、Cinemachineパッケージ Plastic SCM及びPerforce対応 Unity Asset Store Unreal EngineYes Sequencer Perforce及びSVN対応 UE4 Marketplace CryENGINEYes Cinematicレイヤー Perforce対応 CryEngine Marketplace UNIGINE? Tracker ? ? GodotNo Yes ? ? UPBGEYes Yes ? Blender Market ゲームエンジンレンダリングVR動画出力リアルタイムGIレイトレーシング遮蔽カリングUnity(Enlighten)、HDRPのリアルタイムGI 2019.3以降 Umbra Unity Recorderアセット Unreal EngineLPV、SSGI、Lumen RTGI、PathTracer Yes Stereo Panoramic Movie Captureプラグイン CryENGINESVOTI 5.7で追加予定 Yes ? 3ds Max InteractiveAutodesk Beast ? Yes ? UNIGINEVoxel GI SSRTGI Yes ? StrideLight probes / VCT ? ? ? GodotGI Probes ? ? ? Irrlicht EngineNo ? ? ? UPBGEYes No ? ? ^ UnityScriptは2018.2で廃止された ^ 旧Ludiq製Boltで2021.1以降搭載。そのほかDOTS Visual Scriptingも開発中となっている。なお搭載前はサードパーティーのNottorusなどが必要であった。 ^ キャラクターのみ。それ以外にはPlayMaker等のサードパーティーアセットが必要となる。 ^ Tasharen Entertainment製のNGUIの事実上の後継 ^ UnrealScriptは4で廃止された ^ Kismetの後継 ^ upbgeplayer (旧blenderplayer) ^ 元Cinemachine製 ^ 以前はUnity Asset Serverが存在した ^ 4.12以降搭載。Matineeの後継。 ^ 非推奨 ^ 実験的。2019.3より前はUnity-Experimental-DXRが必要だった ^ 2018.1以降搭載。以前はSphericalImageCam、360 Panorama Capture、VR Panorama 360 PRO Renderer (OliVR製)などのアセットが必要だった。 ^ NVIDIA VXGI統合ブランチでボクセルコーントレーシングにも対応 Unity (Unity Technologies←Over The Edge Entertainment) 2D/3Dゲームエンジン及びエディタ。無料のPersonal版と、有料のPlus版、チーム向けのUnity Pro with Teams Advanced版がある。また、アセット共有用のUnity Accelerator (オープンソースのUnity Cache Serverの後継) があるほか、共同作業用のUnity Collaborateも存在する。ユーザー分析サービスのUnity Analyticsや、課金システム構築用のUnity IAP、広告サービスのUnity Adsも無料で提供されている (一部機能は有料版のみ)。また、有料版ではクラッシュ報告のGame Performance Reportingなども提供されている。オーディオミキサーも含まれている。 Unreal Engine (Epic Games) ゲームエンジン及びエディタ。基本無料だが、ゲーム売上に対しロイヤルティがかかる。マルチプラットフォーム。ソースコードも無料で提供されている。5で倍精度演算の Large World Coordinates に対応した。 CryENGINE (Crytek) ゲームエンジン及びエディタ。無料。ソースコードも提供されている。法線マッピングの進化版である、Silhouette Parallax Occlusion Mappingに対応している。 派生版としてオープンソースのOpen 3D Engine(英語版) (Amazon Lumberyard(英語版)の後継) が存在する。 UNIGINE(英語版) (Unigine Corp.) ゲームエンジン及びエディタ。単精度演算のみのStarter版、倍精度演算やモーションキャプチャーやビデオウォールに対応するProfessional版、CAVEに対応するSIM版が存在する。2.3で3D Earthが追加されたほか、地理空間データの読み込みにも対応した。2.4で3Dの雲に対応し、2.14で多様な雲に対応した。2.7で建物のプロシージャル生成にも対応した。 Stride(英語版) 旧Xenko←Paradox。元々シリコンスタジオで開発されていたオープンソースの2D/3Dゲームエンジン及びエディタ。GPLライセンスからMITライセンスに変更された。 OGRE オープンソースのゲームエンジン。1.10でPBRシェーダーに対応。 Godot オープンソースのゲームエンジン。 PlayCanvas (PLAYCANVAS) Mozilla Foundationと提携するPLAYCANVASによって開発されたWeb向けゲームエンジン及びエディタ。オープンソースのゲームエンジンのPlayCanvas Engineと、ブラウザベースのエディタのPlayCanvas Editorがある。無料ホスティングサービスが用意されている。 Babylon.js(英語版) マイクロソフトの開発者を中心として開発されているWebGL向け3Dエンジン。ブラウザベースのエディタのBabylon.js Editorも存在する。3ds Max、Blender、Cheetah3D、Unity用のエクスポータープラグインも提供している。座標系に左手系を採用している。 three.js WebGLだけでなく、CanvasやSVG、CSS3によるレンダリングにも対応している3Dエンジン。ブラウザベースのエディタのThree.js Editorも存在する。以前はThree.js形式への変換のためのMaya・Blender・3ds Max用プラグインもあった。 Verge3D(英語版) (Soft8Soft) Blender及び3ds Max用のインタラクティブWebコンテンツ作成エンジン。元Blend4Webの開発者によって開発された。 UPBGE Blenderの派生品であり、Blender 2.79以前搭載されていたBlender Game Engine(英語版) (BGE) を復活している。 Irrlicht Engine オープンソースのゲームエンジン。PBRシェーダーには派生版のNabla (旧IrrlichtBAW) が必要となる。
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