グルンガスト零式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 02:27 UTC 版)
以下、英字武器名称のあるものは北米版『OG』における表記。北米版『OG』で名前が違うものは(日本版 / 北米版)の順に表記する。 特機構想に基づき、最初に開発されたグルンガストの試作機。「零式」の読みは「レイシキ」。剣撃戦に特化しており、巨大な実体剣「零式斬艦刀」を装備。後の系列機にみられる変形や分離・合体などの機構は持たない。 PTと同様、OSはTC-OSを使用。OSに登録されたモーションパターンは接近戦、剣撃戦に重点が置かれており、示現流の師範であるリシュウ・トウゴウがモーションパターンの製作を担当している。そのため、同じく示現流の使い手であるゼンガー・ゾンボルトくらいにしか乗りこなすことができない。ゼンガーがダイゼンガーに乗り換えた後は操縦システムに改良を加え、リシュウの搭乗機となった。 動力源には宇宙航行艦のサブ・ジェネレーターに用いられていた核融合ジェネレーターを流用。背部の大推力スラスターによって単独での大気圏突破が可能である。後にテスラ研で改造された際、プラズマ・リアクターに換装されている。 武装 ブーストナックル (Boost Knuckle) 肘から先を飛ばす、いわゆるロケットパンチ。ATS(自動追跡装置)を内蔵しており、パイロットによる制御も可能。大質量による攻撃というコンセプトに忠実な武装であり、以降の系列機にも採用されている。リシュウは「噴射拳」と呼称。 元ネタはOVA『破邪大星ダンガイオー』の主役ロボット・ダンガイオーが使う、同名の必殺技。 ハイパー・ブラスター (Hyper Blaster) 胸部からの熱線放射。重力場により仮想の砲身を構築して放射する。グルンガストのものとは違い開閉ギミックがなく、直接発射される。リシュウは「超絶熱線砲」と呼称。 零式斬艦刀 (ColossalBlade) 機体の全高を上回る全長82mのブロードソード。単独での飛行が可能なほどの大量のスラスターが付いており、使用時の莫大な負荷を緩和する。性質上、切れ味よりも大質量で叩き斬ることを目的としている。『ディバイン・ウォーズ』(以下『DW』)などでは斬撃時に刀身のスラスターを噴射させ、威力を増加させている描写がある。刃部分は単分子ブレード、表面を走る赤いラインは超高周波振動帯となっている。作中でも言われるように、見た目は巨大な出刃包丁。これを用いた攻撃を、ゼンガーとリシュウは「斬艦刀・疾風怒濤」と呼称。『Record of ATX』では「斬艦刀・大車輪」も使用したほか、その巨大さを利用して基地から射出した斬艦刀をメギロートの群れにぶつけたり、戦闘機に対する障害物として設置することで激突させるなどの使用法が見られた。 GBA版『OG』では使用時に飛来する斬艦刀を掴み、斬り上げる(むしろ打ち上げる)ように攻撃。『OGs』では零式の基本グラフィックが片手で斬艦刀を持つ姿に変わり(ブーストナックルやハイパー・ブラスターの使用時は放り出す)、攻撃時はおもむろに両手で構え大上段から叩き潰す演出に変わった。『OG外伝』ではゼンガーの搭乗時のみカットインがある。『第2次OG』では斬艦刀を使用した技が「疾風迅雷」と「疾風怒濤」に分かれ、リシュウのカットインも追加された。 APTGMランチャー 脚部に装備されたミサイルランチャー。『第2次OG』で追加。 デザイン カラーリングは黒と黄色を基調とする。他のグルンガストに比べると、表情が険しい。ジェネレーターは、大きく突き出た両肩に収められている。背部には、多数のスラスターを備えた斬艦刀剣撃用トリムバランサーを有する。両腕の突起はパンチングインパクト衝角。設定資料集などの解説では、知的生命体への心理的効果(威圧感など)を考慮した外見とされている。 劇中での活躍 OG DC戦争時、コロニー統合軍に就いたゼンガーが操り、ヒリュウ改の脅威となった。L5戦役中に自軍へ復帰。 OG2 未登場。テスラ研でゼンガーの参式が戦闘不能になった際、零式は解体中である旨の会話がある。 OG2.5、OG外伝 かつての弟子ムラタの凶行を止めるべく、リシュウが搭乗。『OG外伝』ではゼンガーを乗せることが可能。 第2次OG リシュウが搭乗し、バラルの尖兵であるククルと対峙する。ゼンガーの乗り換えも可能。
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