アニサキス【(ラテン)Anisakis】
アニサキス
魚の寄生虫で線虫に属します。複雑な生活史をもっている。体長が20～35 mmで、体幅は0.4～0.6 mm程度の大きさである。成虫は、クジラ、イルカ、オットセイ等の哺乳類の胃壁に頭を突っ込んで寄生し、虫卵は糞便と共に海中に放出される。海水中でオキアミに摂取されて孵化する。孵化幼虫がサバ、イカ、タラに摂取され、筋肉に頭を突っ込み食い込むように存在している。スケソウダラ、マダラ、サクラマス、アカマンボウ、ヒラサバ、カツオ、ニシン、スルメイカなどは殆ど感染している。日本近海のヤリイカ、コウイカ、イシガキダイ、マコウガレイなどは感染していない。魚介類を生食してから数時間から十数時間後に上腹部痛や下腹部痛が起こる。
アニサキス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/01/29 05:58 UTC 版)
アニサキス（学名：Anisakis）は回虫目アニサキス科アニサキス属に属する線虫の総称。非淡水魚・回遊魚など海洋生物に寄生する寄生虫であり[1]、2021年の日本における食中毒のほぼ半数を占め、アニサキス症の原因寄生虫として知られる[2]。96-97%の人は体内にアニサキス(イルカウミカイチュウ)が入っても無症状や軽症状であるが、アニサキスアレルギーであると加熱などしても重度の症状がでる[3]。
- ^ “食中毒予防 アニサキスによる食中毒に気をつけましょう！”. 世田谷区ホームページ. 2022年6月15日閲覧。
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- ^ アニサキス症とは
- ^ 「日本におけるAnisakidosisの発生状況の解析（石倉肇、臨床と研究、72巻5号、1995年）」
- ^ 瀬古久美子, 2022年12月05日, 「アニサキス症 日本で多い？その理由とは？」, NHK
- ^ アニサキス症とサバのアニサキス寄生状況 東京都健康安全研究センター
- ^ アニサキス症はアレルギー 虫体摘出は不要、抗アレルギー薬投与で十分 日経メディカル 記事：2010年5月25日
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- ^ 大島稔ほか. 小腸アニサキス症により腸閉塞をきたした1切除例. 日本腹部救急医学会雑誌 2011;31(3):589-92.
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- ^ 【生で食べるをたどって】(3)アニサキスとの闘い『朝日新聞』夕刊2018年5月24日（2018年5月29日閲覧）。
- ^ 「アニサキス」見逃さず イシダ、水産加工用検査装置 切り身に紫外線、光らせ検出『日本経済新聞』ニュースサイト（2017年7月5日）2018年5月29日閲覧。
- ^ 参考：喰われる前に喰う！寄生虫界の裏番長・アニサキスを積極果敢に食べてみた 野食ハンマープライス
- ^ アニサキス症と天然物由来の有効化学物質の検索 (PDF) 東京都健康安全研究センター
- ^ アニサキスアレルギーによる蕁麻疹・アナフィラキシー 国立感染症研究所 IASR Vol.38 p.72-74: 2017年4月号
- ^ Sonoda H, Yamamoto K, Ozeki K, Inoye H, Toda S, Maehara Y (2014-08-17). “An anisakis larva attached to early gastric cancer: report of a case”. Surg Today (Springer Japan). doi:10.1007/s00595-014-0850-3. PMID 24477526 2015年3月12日閲覧。.
- ^ “がん診断、尿１滴で＝線虫の習性利用−１０年後の実用化目指す・九大など”. 時事ドットコム (2015年3月12日). 2015年3月12日閲覧。
- ^ 『尿1滴で短時間・安価高精度に早期がんを診断！』（PDF）（プレスリリース）九州大学、2015年3月12日。2015年3月12日閲覧。
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アニサキス
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イカはアニサキス寄生虫の宿主である。食材として用いる際は、加熱または-20度以下の環境で24時間以上冷凍するのが望ましい。生食する場合は、目視で確認し、かつ刃物で切れ目を入れて提供する。醤油、酢、わさびでは死滅しない。内臓は生食してはならない。
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