ひそやかな音楽 第2巻とは? わかりやすく解説

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モンポウ:ひそやかな音楽 第2巻

英語表記/番号出版情報
モンポウ:ひそやかな音楽 第2巻Musica Callada作曲年1962年  出版年1962年  初版出版地/出版社: Salabert 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  Book II No.10 Lento - cantabile 1分30秒 No Image
2  Book II No.11 Allegretto1分00 No Image
3  Book II No.12 Lento3分00 No Image
4  Book II No.13 Tranquillo - très calme 2分00 No Image
5  Book II No.14 Severo - sérieux 1分30秒 No Image
6  Book II No.15 Lento - plaintif 2分00 No Image
7  Book II No.16 Calme 2分00 No Image

作品解説

2008年8月 執筆者: 和田 真由子

1953年に母を失い、さらに友人の死をうけて、モンポウこれまで以上に内面的な音楽作曲するようになった。《ひそやかな音楽》も、その時期に作曲された作品である。スペイン語の“Musica Callada”は、《沈黙音楽》と訳されることもある。1巻付され文章の中で、詩人サン・ファン・デ・ラ・クルスの詩の“La Musica Callada, la Soledad Sonora(鳴り響く孤独沈黙する音楽)”から引用され言葉であることが記されている。
この曲集は、1959年1967年わたって作曲された。第1巻第4巻にわたり、それぞれ9曲、7曲、5曲、7曲ずつ、いずれもページ以内小曲おさめられている。実際に演奏会向けにかかれた曲集ではなく独り言のように書かれているものが多い。第4巻のみ、ラローチャに献呈された。

X.4分の2拍子レントカンタービレ調性感じられない。ほとんど4分音符8分音符単純な構成で、のっそり歩むように奏される

XI.4分の2拍子アレグレット舞曲のような勢いリズムをもった曲。挿入的に奏されるレント部分は、明るさテンポの面で前後対照成している。スラーによるまとまり意識して

XII.4分の2拍子深く暗く、鐘のように響く和音印象的六連音符や、pppみられる分散和音織り成す響き幻想的美しい。

XIII.2分の2拍子トランクイロ-トレ・カルム。郷愁感じさせるような美しく穏やかな旋律、その下につけられている鐘のような和音不協和だが、暖かく響きわたる。つづくエネルジーコの部分はそんな空気一気断ち切りかき乱すような激しさ奏される

XIV.4分の2拍子、セヴェロ-セリュー。冒頭から、1つ長いフレーズに対して短い2つフレーズがこだまのように応える形で音楽つくられている。不協和ありながらff響き渡る和音は、気持ちがいいほど堂々としている。この曲ではあまりテンポを揺らさないようにしたい。

XV.4分の2拍子レント-プレンティフ。終始一貫してシンコペーションの形で続く伴奏にのせて、二つ声部問いかけるような旋律何度も繰り返される。嘆くように。

XVI.4分の2拍子カルム。6連音符循環するように繰り返され波紋のような響きつくっていく。中間部はモルト・カンタービレ・ポコ・レント。ここでは音楽を多声的にきくことに神経集中させるべきであろう最後はppppで消えるように曲を閉じる。




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