ひそやかな音楽 第3巻とは? わかりやすく解説

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モンポウ:ひそやかな音楽 第3巻

英語表記/番号出版情報
モンポウ:ひそやかな音楽 第3巻Musica Callada作曲年1965年  出版年1966年  初版出版地/出版社: Salabert 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  Book III No.17 Lento3分00 No Image
2  Book III No.18 Luminoso 2分00 No Image
3  Book III No.19 Tranquillo 2分30秒 No Image
4  Book III No.20 Calme3分30秒 No Image
5  Book III No.21 Lento3分00 No Image

作品解説

2008年8月 執筆者: 和田 真由子

1953年に母を失い、さらに友人の死をうけて、モンポウこれまで以上に内面的な音楽作曲するようになった。《ひそやかな音楽》も、その時期に作曲された作品である。スペイン語の“Musica Callada”は、《沈黙音楽》と訳されることもある。1巻付され文章の中で、詩人サン・ファン・デ・ラ・クルスの詩の“La Musica Callada, la Soledad Sonora(鳴り響く孤独沈黙する音楽)”から引用され言葉であることが記されている。
この曲集は、1959年1967年わたって作曲された。第1巻第4巻にわたり、それぞれ9曲、7曲、5曲、7曲ずつ、いずれもページ以内小曲おさめられている。実際に演奏会向けにかかれた曲集ではなく独り言のように書かれているものが多い。第4巻のみ、ラローチャに献呈された。

XVII.4分の4拍子レント執拗に同音ならされるオクターブはじまり、重苦しい足取りで同じところを彷徨う旋律。そこに希望の光みあたらない

XVIII.4分の3拍子、ルミノーソ。光を帯びた連音符暗闇の中で何度もこだまする強弱変化に気を配ることはもちろん、音を重ねていくうえで注意深い耳が必要である。

XIX.4分の3拍子、トランクィロ。重苦しい雰囲気が続く、第三曲。細かいテンポ設定注意するバスの音を奏する際、のばしている上の和音響きにくびれができないように。

XX.4分の2拍子カルム雰囲気柔らかく穏やかだがやはり常に不安定で、心は休まらない。パーツ細切れだが、大きなまとまりの中でその部分停滞している部分なのか、進んでいる部分なのかを意識して演奏したい

XXI.4分4拍子レント静けさの中できらめく不協和低音何度もうちならされる鐘の音神秘的な4度5度和音など。音のもつ性格的には第2曲と似通ったところがあるだろう。終始重く沈んだような雰囲気貫かれている。




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