周波数
別名:振動数
【英】frequency
周波数とは、電子工学や電気工学、音響工学などにおいて、1秒間に繰り返される電気振動の回数のことである。
周波数は、ドイツの物理学者であるハインリヒ・ルドルフ・ヘルツの名をとって、単位にはヘルツ(Hz)が用いられる。
例えば、100Hzとは、1秒間に100回振動することを意味する。音や光なども振動や電磁波であるため、周波数で表すことができる。
また、周波数には、幅を表現する言葉があり、それを「帯域」と呼ぶ。この帯域が広ければ広いほど、多くのデータを含むことができ、単位時間当たりのデータ転送量が大きくなる(高速になる)。
ちなみに、人間の耳に聞こえる周波数(空気の振動数)は、約20Hz~20000Hzといわれている。また、電気の極性反転(交流)の場合、東日本地域では50Hz、西日本地域では60Hzである。
参照リンク
周波数割当て・公開 - (総務省 電波利用ホームページ)
【周波数】(しゅうはすう)
Bandwidth.
電磁波や振動(波)の速度。単位はHz(ヘルツ)。
1秒間に1回振動する事を1Hzと定めている。
電子機器、光学機器においては些細な周波数の違いが故障や混乱の原因となるため、およそ周波数と呼びうるような波のほとんどが厳密な工業的管理の下に置かれ仕様を定められている。
代表的な例としては都市の電力網があげられる。発電所の仕様が異なると電流の周波数が変化し、想定されていない周波数の電源に接続された電化製品は性能が不安定になり故障の原因となる。
また、一般に周波数と言えば無線通信やラジオ・テレビ放送で送信される無線電波の周波数を指す事が多い。
無線通信機器は、特定の周波数帯域の電波を拾った時にのみ意味のある情報を受信でき、送信に利用されていない周波数ではノイズしか聞き取れなかったり、無関係な第三者からの通信を傍受(盗聴)する事もある。
このため、無線局はそれぞれ固有の周波数帯域を占有しており、軍事的な通信においてもその都度に連絡用の周波数を取り決める。
盗聴の危険があるため、公共用途でない通信の周波数は折を見て切り替えるのが一般的。
ただ、近年のデジタル通信ではハードウェア技術者でない限り周波数を意識する事はほとんどなく、また、電気信号のほとんどがコンピュータによる暗号化処理を経ているため、単に周波数を合わせるだけで傍受できる通信は時代遅れになりつつある。
しゅうはすう 周波数 frequency
しゅうはすうと同じ種類の言葉
周波数に関連する言葉 | 周波数(しゅうはすう、シュウハスウ) 電源周波数 応答周波数(おうとうしゅうはすう) 遮断周波数 標本化周波数 |
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