あずみを取り巻く男性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:34 UTC 版)
真弓 俊次郎(まゆみ しゅんじろう) 武家の次男坊。向学心に燃える青年。学問を志し、師の烏丸天山と共に諸国に旅する夢を持つが、そのために、結果として父と兄を切腹に追い込むことになってしまった。あずみに惹かれており、彼女が毒を受けて動けなくなった時には彼女を探し回って発見し看病にあたった。それがきっかけであずみからも想いを寄せられるようになりキスをした。さらにあずみの方から初体験の性交相手になってほしいとそれとなく誘われたが、彼女が戦う姿を見ていることしかできない無力な自分は彼女の伴侶になる資格はないと思って断った。しかし言葉足らずなせいであずみは自分が血で汚れているから振られたんだと思っていた。その後天山からあずみさんは守ってほしくて誘ったんじゃなくて一時の安らぎが欲しかったから誘ったのだろうになぜ抱いてやらなかったと諭され、あずみの元へ戻ろうと思ったが、あずみを探している左近を発見し、このままではあずみが発見されて殺されると思って左近を殺そうとしたが、返り討ちにあって斬られて倒れた。あずみはそれに気づかず、しばらく物語からフェードアウトした。 実は致命傷をまぬがれており、後に雪国編で再登場し、使命で訪れたあずみと再開する。雪国内で金山奉行として権力を得て理想社会実現に向けて改革を推し進めていた。力を得て今度こそあずみを守れると自信をつけたことで以前より彼女に強引に迫る描写が増え、あずみも困惑している様子だった。理想実現のためには手段を選ばない人物に変貌しており、俊次郎が天山らを投獄させたことや道々の輩の人々を斬らせたことを知ったあずみの心は彼から離れてしまう。信頼していた静音や玄斎にも裏切られ、挫折の果て、麻薬に手を出し、幻覚を見ながら事故死する。あずみは彼の死に気づかず、立ち直ってくれることを期待していた。 倉石 左近(くらいし さこん) 早くから柳生の里では有名な天才剣士であり、17歳で江戸の柳生道場に入門してきた際には、噂を聞き「倉石左近何するものぞ」と待ち受けていた柳生江戸道場の師範代たちを、一本も取らせず、すべて打ちのめしたほどの達人と言われている。終生のライバルと思っていた小野派の竜虎、松井凛太郎と貢喬助に打ち勝ったあずみに対して興味を抱いていた。 柳生宗矩から抹殺を命じられた標的のあずみに欲情するようになり、あずみの面影がある女郎のやえを抱くようになる。遊びと称してやえを女郎屋の外へ連れ出して二人で過ごしたことで、やえから想いを寄せられるようになる。 あずみが柳生の罠にはまって毒で動けなくなった際には強姦しようとしたが、あずみが泣いてるのを見て思いとどまり柳生の追跡から匿った。師匠の宗矩より強いようで、あずみを匿った罪で彼を処刑しようとした宗矩の剣を真剣白羽取りで止めている。 当初あずみは柳生の刺客である彼に冷淡な態度だったが、唯一の生きがいだったやえとの友情が壊れて絶望していた時に彼と言葉を交わしたことで距離が縮まり、一緒に刺し違えて死ぬことを提案する彼にそれもいいかもねと答えた(やえにこの会話を聞かれており、余計にあずみとやえの関係が壊れた)。 幕府からあずみ抹殺の指令を受けていた旗本の長瀬・千堂たちがやえを人質にとった時にはあずみとともに旗本たちや鉄砲隊を斬り捨ててやえ救出に貢献。やえを傷つけたお詫びとして自分の財産を女郎屋への借金返済に充てその証文を彼女に渡した。 肺を病んでおり、残りわずかな命であったため、最後は病で死すより剣士として死にたいと、やえの制止を振り切ってあずみに勝負を挑んだ。戦いの末あずみに斬れられたが、彼女に抱きつく形となり、一緒に逝こうと言い出し、あずみもそれを許可したが、結局それをしないまま倒れ、あずみに止めをさされて死亡した。 兵介(ひょうすけ) 天海の部下としてあずみたちの仲間に加わる。特技は、「一度顔を見た人間を絶対に忘れないこと」。たとえ対象の人間がどんな変装をしていても、どんな変貌を遂げていようとも瞬時に見破ることができる。「独眼竜謀略篇」ではその特技を生かし、伊達政宗の謀略に加わった変装をした忍たちを次々と発見した。手先も器用で様々な工芸品を巧みに制作する特技を持つ。あずみと恋仲になる。左甚五郎に弟子入りして彫刻職人になることを夢見ており、あずみが天海に掛け合って自分が使命を続けていくことと引き換えにそれを許可してもらった。その後もあずみと親しく付き合っており、梵天丸から脅迫材料にされる。 梵天丸(ぼんてんまる) 将軍徳川秀忠の落胤。秀忠の生き写しのようなチビの醜男で、性格も醜悪そのもの。父秀忠と同じく悔しい時に「むんむん」と言い、何かにつけて親指をチュバチュバしゃぶるのが特徴。妻のお江与に隠して作った子供なので秀忠は彼の存在を表沙汰にはできなかったが、溺愛されており、彼を大名にするため秀忠と柳生宗矩はどこかの大名家を潰して彼を押し込もうという陰謀を二度企んだが、いずれもあずみの活躍で失敗に帰した。その一つが千代蔵がいた領地だったが、ここで梵天丸は美しくて強いあずみに惚れ込んで妻にしたがるようになったが、当時兵介と恋仲になっていた彼女には全く相手にされなかった。嫉妬した梵天丸は兵介に危害を加えられたくなければ自分の女になるよう強要しはじめ、あずみを苦しめた。あずみはしばらくの間護衛のため兵介に近い場所で生活しなければならなくなった。その後側近の加納の働きで一時的に城主になったが、あずみによって拉致されて宗矩や加納に対する人質に取られた。 武信(たけのぶ) 西国の大名の跡継ぎ。武宗の息子で鈴の兄。頼りない父の代わりに実質的に藩を統治している。家臣や領民からの声望が高い。異国との密貿易を行っており、改易を目論む幕府に対抗するため将軍秀忠が溺愛する次男国千代を誘拐した。初めあずみは彼を斬って国千代を救出するために天海に送り込まれたが、やがて武信に惹かれて彼と一緒に戦うことを決意し、武信もあずみに惹かれていた。この最中金地院崇伝の手先の京極貞麻呂の一団に城を襲撃されたが、あずみの助力を得て撃退した。その後あずみは領地を潰さず武信も死なせないよう天海に働きかけをしたが、天海は首謀者の死だけは譲らず、それを知った父武宗が武信を守るために切腹した。父の決意を知らず悲しむ武信をあずみは励ました。武信はあずみを妻に迎えたがったが、あずみは大名の妻の地位を振って使命に戻っていった。
※この「あずみを取り巻く男性」の解説は、「あずみ」の解説の一部です。
「あずみを取り巻く男性」を含む「あずみ」の記事については、「あずみ」の概要を参照ください。
- あずみを取り巻く男性のページへのリンク