『カルビンとホッブス』以降とは? わかりやすく解説

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『カルビンとホッブス』以降

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 14:22 UTC 版)

ビル・ワターソン」の記事における「『カルビンとホッブス』以降」の解説

カルビンとホッブス』が完結迎えた後、ワターソンは楽しみのために水彩風景画描き始めたマスコミからは距離を置き、『カルビンとホッブス』の旧作収録したアンソロジー出版する以外は、同作再開したり、そのキャラクター描いたり、新し商業作品取り掛かる意思一切見せなかった。ファンサインをすることも、キャラクター商品化許諾するともなく公言した通り信条貫いた。ワターソンはホームタウンのチャグリン・フォールズにある家族経営書店、ファイアサイド・ブックショップにこっそり自著サイン本を置くことで知られていたが、それらがオンライン高額売買されていることに気づくとこの習慣止めた。 ワターソンはほとんどインタビュー受けたり公の場出てくることがない長文インタビュー数えるほどで、1989年2月の『コミックス・ジャーナル(英語版)』誌第127号に載ったもの や、1987年に『ホンク・マガジン』誌が行ったものや、2015年個展カタログ収録されたものがある。 現代漫画家コミック・ストリップに対しては、ある部分には敬意払い、またある部分には批判向けてきた。ワターソンが称賛した作品には『ドゥーンズベリー』、『フォックストロット英語版)』、『善かれ悪しかれ英語版)』、『ザ・ファーサイド(英語版)』、『ブルーム・カウンティ(英語版)』、『キャシー英語版)』、『カル・デ・サク(英語版)』、『パールズ・ビフォア・スワイン(英語版)』がある。一方で批判続けてきたのは、『ガーフィールド』のように長年連載続きギャグ繰り返しや新鮮味のないストーリー展開目立ち商品化だけが盛んなコミック・ストリップである。[要出典] 1999年12月21日、『ロサンゼルス・タイムズ』に短文寄稿した『ピーナッツ』作者アイコン的な存在であったチャールズ・シュルツ引退記念するのだった。 『カルビンとホッブス』の終了から数年わたってホームタウンのチャグリン・フォールズに赴いてワターソンと面会しようとする試み数多く行われたオハイオ州クリーブランド地方紙、『プレイン・ディーラー(英語版)』と『クリーブランド・シーン(英語版)』はそれぞれ1998年2003年記者送り込んだ無駄に終わった2004年、ワターソンと妻のメリッサクリーブランド郊外にあるクリーブランド・ハイツ(英語版)に新宅購入し翌年チャグリン・フォールズから転居した。 2005年、『ワシントン・ポスト』紙のジーン・ウェインガーテン(英語版)はワターソンに『バーナビー英語版)』の初版本贈ってインタビュー取り付けようとした。ウェインガーテンはワターソンの両親に本とメッセージ送り、ワターソンが連絡をくれるまでホテルで待つと宣言した。しかしその翌日、ワターソンの編集者リー・セイレムが電話拒絶意思伝えてきた。 2005年10月、ワターソンは読者から寄せられ15の質問回答した2007年10月、『ウォールストリート・ジャーナル』にシュルツ伝記『シュルツ・アンド・ピーナッツ』の書評寄せた2008年にはリチャード・トンプソン英語版)のコミック・ストリップ『カル・デ・サク』に序文書いた2010年初め、『カルビンとホッブス』の終了から15年目に、ワターソンは『プレイン・ディーラー』紙のインタビューを受け、連載打ち切り決定について以下のように述べた。 いろいろ論じている人もいるけど、そんなに難し理由じゃない。まる10年続けてきて、わざわざ人前出て言いたいことがなくなってまったんだ。パーティーお開きになる前に抜け出すのがいい。もし人気甘えてそのまま走り続けていたら、そして5年10年20年と同じ内容繰り返したとしたら、今『カルビンとホッブス』を「哀悼」している人だって、私に死ねって思うんじゃないかな。そして、フレッシュ生きのいい新人採用せず、古くてつまらない漫画続け新聞社罵倒しただろうね。そうなったら私も賛成したと思うよ。今でもカルビンとホッブス』に支持者がいる理由は、タイヤ落っこちるまで走り続けることを選ばなかったのが大きいと思う。あのタイミング止めたのを後悔したことはないよ。 — ビル・ワターソン2011年4月、アンドリューズ・マクミール(英語版)・パブリッシング代表者は「オハイオ州クリーブランドハイツ在住、ウィリアム・ワターソン」と名乗る人物から小包受け取った中には『カル・デ・サク』の登場人物ピーティ・アターループを描いた8インチ油彩板絵入っていた。チーム・カル・デ・サクが設立したパーキンソン病基金のためにワターソンが描いたのだった。ワターソンのシンジケート合併によりユニバーサル・ユークリック(英語版となっていたが、彼らにとっても1995年に『カルビンとホッブス』が終了して以来初めて見る作品であった2013年10月、『メンタル・フロス』誌に活動休止以来2本目インタビュー掲載された。ワターソンは『カルビンとホッブス』を再開する意思がないことを改め確認し後悔はないと述べた。またコミックブック産業起きた変化その将来について意見述べた個人的には、ディスプレイピクセル光っているより紙とインクの方が好きだ。しかし、それぞれ好みはあるだろうし、コミック役割激しく変化していることは間違いない。たとえば、これほどコミック広く受け入れられ高く評価される時代過去になかった。その一方でマスメディア崩壊していく中で読者分断進んでいる。これからコミック文化的影響小さくなっていくだろうし、生み出すお金減っていくのではないかと思う。私も古い人間からこういう状況に心穏やかではいられないが、時代は変わるものだ。新しメディアがどんどん登場してコミック形態を、機能を、そして多分、意味さえも変えてしまうのは避けられない。しかし、コミックには生命力適応力があるから、どうにかして今日的意義持ち続けると思うよ。ただ、私が子供のころから親しんできたコミックはまったく違うものになるというだけだ。 — ビル・ワターソン2013年、『カルビンとホッブス』の文化的影響扱ったドキュメンタリー『ディア・ミスター・ワターソン(英語版)』が公開された。 2014年2月26日コミック・ストリップ産業に関するドキュメンタリー映画ストリップト英語版)』のポスターアートを手掛けた漫画風のイラストとしては活動休止以来はじめての作品だった。 2014年6月4日から6日にかけて配信された『パールズ・ビフォア・スワイン』の3作は、作者ステファン・パスティス(英語版)とワターソンのコラボレーションによって制作された。登場人物の子供がパスティス替わって描いたという体でワターソンのイラストレーション取り入れたのだった共作パスティスネーム電子メール送り、ワターソンが絵を入れる形で行われたパスティス思いがけない経緯によって実現した共作を「ビッグフット見たような気分だ」と例えた。ワターソンは『ワシントン・ポスト』に対し、「ステファンとのコラボレーションですごくバカバカしい作品作れると思った。それを使ってリチャード・トンプソンのためにパーキンソン病研究基金募るつもりだった。うまく歯車がかみ合ったんだ」と語ったパスティスコラボレーション終了後最初作品で 『カルビンとホッブス最終回オマージュ捧げた2014年11月5日翌年アングレーム国際漫画祭のために描いたポスター公開された。ワターソン自身同年グランプリ受賞した2016年エイプリル・フールに、バークリー・ブレシド(英語版)(『ブルーム・カウンティ(英語版)』)はFacebookへの投稿でワターソン作品独占使用権を「管理下に置いた」と告知し、自らのキャラクターであるオパスがカルビンやホッブス共演するコミック投稿した同作にはワターソンの署名入っていたが、どのように制作かかわったのかは明らかにされていない。ブレシドは翌年エイプリル・フールにも『カルビン・カウンティ』と題するコミック投稿し、ワターソンの署名入りカルビンとホッブス登場させた。さらに、『ニューヨーク・タイムズ』のウェブサイト模して作品統合されるというフェイクニュースページを公開した

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