iBus iBusの概要

iBus

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/14 15:21 UTC 版)

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iBus
gedit上でiBusとibus-anthyを使って日本語を入力している画面
開発元 Shawn. P. Huangなど
最新版 1.5.21 - 2019年8月23日(9か月前) (2019-08-23[±]
リポジトリ github.com/ibus/ibus
対応OS Unix系
種別 インプットメソッド
ライセンス GNU Lesser General Public License
公式サイト https://github.com/ibus/ibus
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目標

iBusの主要な目標は以下のようなものである。

動機

Northeast Asia OSS Forum[1]の第3ワークグループによるSpecification of IM engine Service Provider Interface[2]のドラフトは、D-Busのようなバス (コンピュータ)の実装を伴うバス中心のインプットメソッド構造を推奨した。その仕様書によれば、SCIM-1.4はC++で開発されている点で開発にあまりに適さないと考えられる。それはApplication Binary Interfaceの変遷による問題でよく引き起こされる[3]

そのため、IM-BUSやSCIM-2のような後継のプロジェクトがスタートした。しかしどちらのプロジェクトも休止してしまった。そのためレッドハットのHuang PengはIM-Busの考え方をCJK OSSフォーラムが推奨する機能の実装の代わりに、PythonやD-BusそしてgLibを用いて提供するためにiBusプロジェクトを創設した。それにも関わらず、iBusはすでにコミュニティの承認を得ており、FedoraUbuntuのようなLinuxディストリビューションユーザーが追加しなくてもiBusが標準のレポジトリに含まれている。iBusはFedora 11から新しい標準インプットメソッド[4]になり、Ubuntu では9.10でSCIMから置き換えられた。

構造

iBusはC言語Pythonで開発されている。これはSCIM 1.4.14以降でのC++ABI変更に伴う問題を防ぐためである。

iBusの大部分の機能はサービスを通して提供される。"サービス"の例は以下の通りである。

  • Input method engine: 変換エンジン。IMEと省略することもできるが、MS IME(Input Method Editor)とは語源が異なる。
  • Configuration: 設定。iBusや変換エンジンのような"サービス"の設定を扱う。
  • Panel: パネル。言語バーや候補選択画面のユーザーインターフェース。

iBusはibus-daemon、service、テキストエディタ、ウェブブラウザ、端末エミュレータのようなインプットメソッドクライアントと連携(通信)するためにD-Busを採用している。ibus-daemonマネージャーはサービスからの登録を受け取り、D-Busのメッセージを対応するサービスやインプットメソッドクライアントに送信することで、すべてのクライアント、サービス、クライアントを処理している。

iBusはXIMのプロトコル、GTK+Qtのインプットメソッドモジュールを実装している。






「iBus」の続きの解説一覧

IBus

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 06:49 UTC 版)

IBus(アイバス、Intelligent Input Bus)はUnix系オペレーティングシステム (OS) におけるインプットメソッドフレームワークである。IBusのBusはバスのような構造を持つところから来ている。




「IBus」の続きの解説一覧

アイバス

(iBus から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 02:00 UTC 版)

アイバス (I Bus, I-Bus, Ai Bus)




「アイバス」の続きの解説一覧




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