鬼火
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その他
幽霊の出現に鬼火が伴う伝承は西欧にもあり、ドイツでは11月2日の万霊節の夜、寺院裏の墓場には多くの鬼火が燃えるとされる。これは幽霊達が長い行列を作って寺院へやって来た証拠とされ、子供の幽霊は白い肌着を着、「フラウ・ホッレ=ホッレおばさん」に抱かれて参列しているのだとされる[18]。墓場に出現する点から前述の腐食ガス説で一応は説明がつく。
脚注
参考文献
- 神田左京『不知火・人魂・狐火』中央公論新社〈中公文庫〉、1992年(原著1931年)。ISBN 978-4-12-201958-4。
- 稲田, 篤信、田中, 直日 編『鳥山石燕 画図百鬼夜行』国書刊行会、1992年。ISBN 978-4-336-03386-4。
- 多田克己『幻想世界の住人たち』 IV、新紀元社〈Truth In Fantasy〉、1990年。ISBN 978-4-915146-44-2。
- 寺島良安 著、島田勇雄他訳注 編『和漢三才図会』 8巻、平凡社〈東洋文庫〉、1987年(原著1884年)。ISBN 978-4-256-80476-6。
- 根岸鎮衛 著、長谷川強校注 編『耳嚢』 下、岩波書店〈岩波文庫〉、1991年(原著江戸時代)。ISBN 978-4-00-302613-7。
- ^ a b c d e f g h i 神田 1931, pp. 37–67
- ^ a b 寺島 1884, pp. 143–144
- ^ 根岸 & 江戸時代, p. 402.
- ^ 鈴木桃野 著「反古のうらがき」、柴田宵曲 編『随筆辞典』 第4巻、東京堂、1961年(原著天保年間)、66-67頁。 NCID BN01579660。
- ^ a b c d e f g h i 多田 1990, pp. 231–234
- ^ 草野巧『幻想動物事典』新紀元社、1997年、69頁。ISBN 978-4-88317-283-2。
- ^ 土佐民俗学会 著「近世土佐妖怪資料」、谷川健一 編『日本民俗文化資料集成』 第8巻、三一書房、1988年(原著1969年)、335頁。ISBN 978-4-380-88527-3。
- ^ 柳田國男『妖怪談義』講談社〈講談社学術文庫〉、1977年(原著1956年)、212頁。ISBN 978-4-06-158135-7。
- ^ 国枝春一・広瀬貫之「美濃揖斐郡徳山村郷土誌」『旅と伝説』5月号(通巻149号)、三元社、1940年5月、63頁、NCID AN00139777。
- ^ 稲田他編 1992, p. 138.
- ^ 稲田他編 1992, p. 51.
- ^ 西村市郎右衛門 著、湯沢賢之助 編『新御伽婢子』古典文庫、1983年(原著1683年)、348頁。 NCID BN01663100。
- ^ 水木しげる『水木しげるの妖怪事典』東京堂出版、1981年、188頁。ISBN 978-4-490-10149-2。
- ^ 大藤時彦他 著、民俗学研究所 編『綜合日本民俗語彙』 第4巻、柳田國男監修、平凡社、1955年、1749頁。 NCID BN05729787。
- ^ 相賀徹夫 著、小学館 編『世界原色百科事典』 第2巻、小学館、1966年、507頁。 NCID BN06278399。
- ^ 新村出 編『広辞苑』(第6版)岩波書店、2008年(原著1955年)、690-691頁。ISBN 978-4-00-080121-8。
- ^ 大槻義彦『火の玉を見たか』筑摩書房〈ちくまプリマーブックス〉、1991年、181-193頁。ISBN 978-4-480-04154-8。
- ^ 那谷敏郎『「魔」の世界』講談社〈講談社学術文庫〉、2003年(原著1986年)、186頁。ISBN 978-4-06-159624-5。
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