高槻阪急
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 15:41 UTC 版)
西武高槻店「オーロラモール」
オーロラモール Aurora Mall | |
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![]() 西武高槻店時代の外観 | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒569-1196 大阪府高槻市白梅町4-1 |
開業日 | 1974年11月15日(西武としての開業日) |
閉業日 | 2019年9月30日(西武としての営業最終日) |
施設管理者 | 株式会社西武百貨店関西 → 西武百貨店 → そごう・西武 |
商業施設面積 | 38,964 m² |
中核店舗 | 西武高槻店 |
営業時間 | 10:00〜20:00(一部店舗を除く) |
前身 |
西武タカツキショッピングセンター ↓ 西武高槻ショッピングセンター ↓ |
後身 | 高槻阪急 |
最寄駅 | JR高槻駅 |
最寄IC | 新名神高速道路高槻IC |
外部リンク | https://www.sogo-seibu.jp/takatsuki/ |
SEIBU |
高槻市が主導した国鉄高槻駅前再開発事業により、西武百貨店が1971年に子会社「株式会社西武百貨店関西」を設立して出店した、同社の1号店である。施設名称は「西武タカツキショッピングセンター」→「西武高槻ショッピングセンター」→「オーロラモール」と変遷している。
1973年に大規模小売店舗法が施行されたのを受けて、直営売場を削って各フロアに専門店を入居させる試みを行った。西友やパルコが同居しているような形態で、モール併設型店舗の先駆けでもある。そのため、あえて百貨店ではなく「ショッピングセンター」と呼称していた。このスタイルは西武百貨店関西の2号店となった大津店(滋賀県大津市)の他、西武春日井ショッピングセンター[注釈 1]、西武津田沼ショッピングセンター(西友津田沼店と津田沼パルコ)などにも踏襲された。
開業予定日4日前の1973年9月25日、工事中に火災が発生。原因は警備員による放火で、作業員ら6名が死亡し、14名が重軽傷を負う[1]惨事となり、建物の修繕に1年かかった。
開店告知広告には、大村崑一家がビートルズの扮装で登場したことも話題となり、開店後は順調な滑り出しとなった。1階にはヤングファッションを配置し、関西にはファッションビル的な郊外型百貨店がなかったため、流行に敏感な若者層に支持された。
1995年9月、団塊の世代のミセス(当時の40代)をターゲットにリニューアル。地上駐車場を簡易的な2階構造に拡張した。
2004年9月10日の全館リニューアルで「オーロラモール」へ名称変更[2][3]。船橋店(2004年8月27日)に続く全館リニューアルで、これに続いて翌2005年2月には筑波店をリニューアル、2005年3月4日には八尾店を「オーロラシティ八尾」としてリニューアルした[3][4]。
2004年のリニューアルでは屋上駐車場と2階部を解体し、隣接するジーエス・ユアサコーポレーションの工場跡地に多階層型駐車場を開設。百貨店ゾーンでは60のファッションブランドを新たに導入し、従来はなかった「デパ地下グルメ」ストリートも新設された。専門店ゾーンでは北摂最大となるユニクロ大型店、アカチャンホンポ、ベスト電器(2010年閉鎖)などが入居した[2]。
西武時代は核テナントの西武百貨店高槻店や改称した西武高槻店に対し、モール全体の名称を「オーロラモール」としており、入居テナントや各種案内表示でも両方の名称が混在していた。
阪急への譲渡
2017年10月1日、そごう神戸店と共に経営権がそごう・西武(セブン&アイ・ホールディングス)から、エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O、阪急阪神東宝グループ)に譲渡された[5]。運営は不動産の管理・開発を手がけるH2O子会社のエイチ・ツー・オーアセットマネジメントが行う[6]。
経営移譲後も、当面は「西武高槻店」のまま西武の店舗として運営していたが、H2Oは2018年9月27日、グループ内の事業再編に伴い、2019年10月1日付で運営母体を阪急阪神百貨店へ移管し、同日付で屋号を「高槻阪急」へ変更することを発表した[7]。
2017年以降の運営会社交代により、2018年と2019年は埼玉西武ライオンズの優勝セールを行わなかった。当時の西武鉄道グループの事実上の持株会社であった国土計画による球団買収以降[注釈 2]、関西地区では大津・八尾・塚新の各店とともに優勝セールが恒例化し、特に高槻では年度により選手もゲストとして招かれるなど盛大に行われていた。そうした経緯もあり、ライオンズ優勝決定前後には、優勝セールを行わないことと、2017年以降は阪急阪神東宝グループが運営している旨を併記した告知が店頭に掲示された。
運営会社交代後も、以前から出店していたタワーレコード(セブン&アイの持分法適用会社)、そごう・西武の子会社であるロフト、セブン&アイ・グループのアカチャンホンポは引き続き入居している[8]。また、2022年6月には家電量販店のビックカメラが3階に出店した[9]。
高槻駅周辺は、北口にアクトアモーレ(核店舗はアル・プラザ高槻)、南口にグリーンプラザたかつき(2号館は松坂屋高槻店)が競合し、また一帯には複数の商店街が広がっており、北摂随一の商業集積地となっている。2004年には、北口の西武百貨店高槻店が西武ライオンズ、南口の松坂屋(本社:名古屋市)が中日ドラゴンズの優勝セールをそれぞれ開催していた(1988年は昭和天皇の病気により西武百貨店高槻店は自粛。松坂屋は不明)。
注釈
出典
- ^ 特異火災事例 消防防災博物館
- ^ a b News Release そごう・西武、2004年7月27日
- ^ a b 八尾西武は、上質な感動空間の提供へ向け、百貨店と専門店ゾーンの複合商業施設へと全館リニューアルいたします。マチュア世代とそのファミリー層へ向けた、新たなショッピングセンター「オーロラシティ」として、3月4日(金)に、リニューアルオープン! ミレニアムリテイリング、2005年3月
- ^ 西武百貨店、八尾店をリニューアルオープン 「オーロラシティ」滑り出し順調 日本食糧新聞、2005年3月18日
- ^ “セブン&アイ、H2Oリテイへの百貨店2店譲渡を正式発表”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2017年5月11日) 2017年5月21日閲覧。
- ^ 『子会社の組織変更及び人事異動について』(プレスリリース)エイチ・ツー・オーリテイリング、2017年9月29日 。2017年11月23日閲覧。
- ^ 『そごう神戸店及び西武高槻店に関するグループ内事業再編及び再編に伴う屋号の変更に関するお知らせ』(プレスリリース)エイチ・ツー・オーリテイリング、2018年9月27日 。2018年11月13日閲覧。
- ^ 高槻阪急 フロアガイド 阪急百貨店
- ^ a b “新規出店について”. 株式会社ビックカメラ (2022年4月15日). 2022年6月7日閲覧。
- ^ “新生 神戸阪急について” (PDF). 2019年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月15日閲覧。
- ^ “ビックカメラ/大阪の高槻阪急3階に新店舗オープン”. 流通ニュース (2022年6月3日). 2022年6月7日閲覧。
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