火災 火災の概要

火災

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/24 10:37 UTC 版)

建物火事(日本ディスカウント店 ドン・キホーテへの放火、→ドン・キホーテ放火事件埼玉県さいたま市2004年
山火事ザカ火災英語版米国 カリフォルニア州 サン・ラファエル山脈英語版2007年

概説

伐採したなどを集めてをつけている男性

火災の多くはタバコの不始末、焚き火などの火の使用、そして放火などの人為的な理由で起こる(#火災原因)。落雷火山噴火乾燥した自然林が倒れる等の自然現象を原因とする場合もある。これらの火災の結果は、火災層英語版として地層に残る場合があり、歴史を知る証拠となる[3]

小規模な火災のうちに消し止められた場合は「小火」(ぼや)と呼ばれることが多く、この他に被害程度によって「半焼」(はんしょう)や「全焼」(ぜんしょう)と区別されることがある。これに対して街区全体が被害を受けるような大規模な火災では「大火」(たいか)と呼ばれる[注 1]

住宅火災などの場合は、消防隊の他に被害の拡大を防ぐため、ガス会社・電力会社・水道会社などに連絡して各社が遮断作業を行うよう手配する[5]

火災の3要素

日本の消防庁では「火災報告取扱要領」において、次の3つの要素を満たすものを火災としている。

  • 人の意思に反して発生(放火も含む)。
  • 消火の必要がある燃焼現象である[注 2]
  • 消火施設の利用を必要とする。

ただし、人の意図に反して発生(若しくは拡大)した爆発現象の場合は、2および3の有無にかかわらず火災とする。

また、火災となるには燃焼反応が継続する必要がある[6]

種類

被災物による一般的な分類

建物火災 建物やその内部の収容物が燃損した火災[1]
林野火災 森林、原野又は牧野が燃損した火災した火災[1]
車両火災 自動車車両や鉄道車両などとその積載物が焼損した火災[1]
船舶火災 船舶やその積載物が燃損した火災[1]
航空機火災 航空機やその積載物が燃損した火災[1]
その他の火災[6] 以上に分類されない火災。
空き地、田畑、道路、河川敷、ごみ集積場、屋外物品集積場、航空機やその積載物が燃損した火災[1]

日本の消防法による分類

家屋火災でプロパンガスが爆発した瞬間(右横にが噴出)
A火災(普通火災) 木材などの一般可燃物で、普通住宅やビルなどの内部火災。
B火災(油火災) ガソリンなどの石油類、食用油可燃性液体、樹脂類などの火災。
C火災(電気火災) 電気室発電機からの出火で、感電の危険性がある火災。
D火災(金属火災) マグネシウムカリウムナトリウムなどで引き起こされる火災。
ガス火災 都市ガスプロパンガスなどの可燃性ガスでの火災。



「火災」の続きの解説一覧




火災と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「火災」の関連用語

火災のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



火災のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの火災 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS