巨人軍の歌 -闘魂こめて- 概要

巨人軍の歌 -闘魂こめて-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 15:02 UTC 版)

概要

1963年昭和38年)に3代目の球団歌として制定され[2]、セントラル・リーグの6球団およびNPBの現行12球団では1936年(昭和11年)制定の「阪神タイガースの歌」に次いで2番目に古いものとなっている。

正式な表題は初代で1939年(昭和14年)制定の通称「野球の王者」(作詞・西條八十、作曲・古関裕而)、2代目で1949年(昭和24年)制定の通称「ジャイアンツ・ソング」(作詞・岡野青志、補作・藤浦洸、作曲・米山正夫)と同じく「巨人軍の歌」である[3]。通称の方を盤面に記載していた過去2代と異なり発表当時の守屋浩三鷹淳若山彰およびコロムビア男声合唱団による創唱盤(SA-1094)は単に「巨人軍の歌」の題名でリリースされたが、同じ作曲者の「阪神タイガースの歌」が「六甲おろし」の通称で幅広く浸透しているのと同じように歌い出しを取った「闘魂こめて」の通称が定着した経緯もあり[4][5][6]1976年(昭和51年)発売の藤川純一によるカバー盤(SCS-301)は表題が「闘魂こめて -読売巨人軍球団歌-」となっている[7][注 1]

楽曲の著作権を管理する日本コロムビアでは、CD化された際のアルバム採録におけるトラック名やシングル再発で創唱盤の音源使用時には通称を副題に追加した「巨人軍の歌 -闘魂こめて-」、藤川によるカバー盤の音源使用時には「闘魂こめて -読売巨人軍球団歌-」とする使い分けが為されており[8]、ニュース記事やその他の文献では後者に拠って通称の「闘魂こめて」のみで記述されることも少なくない。本項ではこうした事情に鑑み、副題を冠した記事名を採用している。


注釈

  1. ^ 日本音楽著作権協会(JASRAC)のデータベース(作品コード:内055-5759-3)では「闘魂こめて」を正題として、別名に「読売巨人軍球団歌」と「巨人軍の歌闘魂こめて」の2種が指定されている。
  2. ^ その後、東映は2度の球団売却を経て日本ハム傘下となった3年後の1977年(昭和52年)に改めて「ファイターズ讃歌」を制定、中日は1978年(昭和53年)に「勝利の叫び」( - 2015年)へ代替わりした。
  3. ^ 「広島カープの歌」はカープが初優勝した1975年(昭和50年)に現行の「それ行けカープ 〜若き鯉たち〜」へ代替わりし、以降は編曲・改題により公式応援歌「勝て勝てカープ」となっている。

出典

  1. ^ a b 「勝て勝てカープ/それ行けカープ〜若き鯉たち/燃える赤ヘル僕らのカープ」”. 食卓ON楽. 広島エフエム放送 (2009年4月10日). 2022年1月10日閲覧。
  2. ^ 読売新聞社社史編集室(1987), p593
  3. ^ 巨人軍年表
  4. ^ デジタル大辞泉プラス『闘魂こめて』 - コトバンク
  5. ^ “【古關裕而生誕110年】王貞治氏、中畑清氏に聞く 元気もらった応援歌”. 福島民友. (2019年8月12日). https://www.minyu-net.com/serial/koseki/FM20190812-406463.php 2022年1月10日閲覧。 
  6. ^ 石井達也 (2020年5月22日). “『エール』古關裕而の代表曲「紺碧の空」ついに披露 応援歌はなぜ愛されるのか?”. Real Sound (blueprint). https://realsound.jp/movie/2020/05/post-555906.html 2022年1月10日閲覧。 
  7. ^ a b c 森岡真一郎 (2020年6月21日). “【甘口辛口】無観客でも響き渡る「闘魂こめて」と「六甲おろし」 熱いファンの思い永久に不滅と信じたい”. 産業経済新聞社. https://www.sanspo.com/article/20200621-IAUIE5AKFBKKTB7TVU6C73AF5I/ 2022年2月5日閲覧。 
  8. ^ スポーツ日本の歌 〜栄冠は君に輝く〜(COCP-40793〜40794), ディスク1のトラック15・16。
  9. ^ 永井(2003), p125
  10. ^ 菊池(2021), p125
  11. ^ 『週刊読売スポーツ』1962年11月23日号, p13「巨人軍の歌 歌詞募集」。
  12. ^ “巨人・闘魂こめて! 阪神・六甲おろし! 共に古関裕而の『名曲』”. 福島民友. (2020年6月22日). https://www.minyu-net.com/serial/koseki/FM20200622-509537.php 2022年1月10日閲覧。 
  13. ^ “写真”. 文春オンライン (文藝春秋). (2019年2月13日). https://bunshun.jp/articles/photo/10725?pn=2 2022年1月10日閲覧。 
  14. ^ 闘魂こめて - 日本映画製作者連盟
  15. ^ 菊池(2021), p337
  16. ^ “サザンにたかじん……駅の「発車メロディー」どう決まる?”. THE PAGE Yahoo!ニュースオリジナル (ヤフー). (2014年9月26日). https://news.yahoo.co.jp/articles/de1ab447c927810c1bfe02052168ba81380c770e 2022年1月10日閲覧。 
  17. ^ あなたが選んだ古関メロディーベスト30
  18. ^ 朝ドラで「闘魂こめて」流れる 鉄男「これで巨人は無敵に」もファン心中複雑(『スポーツニッポン』2020年11月25日付記事)
  19. ^ 巨人軍の歌 -闘魂こめて-
  20. ^ 「栄冠は君に輝く」〜古関裕而 作品集/藍川由美(カメラータ・トウキョウ)
  21. ^ a b c 阪神が禁止した「侮辱的な替え歌」 巨人への痛烈な批判が並ぶ歌詞の内容は?」『デイリー新潮』新潮社、2023年4月30日。2024年4月9日閲覧。オリジナルの2024年4月9日時点におけるアーカイブ。 - 『週刊新潮』2023年4月27日号掲載。
  22. ^ 笹森倫「応援歌“お前騒動”で新たな問題提起 竜党応援団が巨人相手に「死ね」「くたばれ」替え歌大熱唱 与田監督の思いは届くのか」『zakzak』産業経済新聞社、2019年7月6日、1面。オリジナルの2019年7月23日時点におけるアーカイブ。
  23. ^ プロ野球「侮辱的な替え歌」の内容を「めざまし8」が紹介 阪神、中日が連日注意呼びかけ - デイリースポーツ・2023年4月20日





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