山形鉄道YR-880形気動車 山形鉄道YR-880形気動車の概要

山形鉄道YR-880形気動車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 14:11 UTC 版)

山形鉄道YR-880形気動車
YR-888号(スウィングガールズラッピング車両)
(2008年2月20日、赤湯駅
基本情報
運用者 山形鉄道
製造所 新潟鐵工所 [1][2]
製造初年 1988年(昭和63年)
製造数 8両[1][2]
運用開始 1988年(昭和63年)10月25日[3]
主要諸元
軌間 1,067[3] mm
設計最高速度 160[5] km/h
車両定員 座席120人
(座席60人)[4]
自重 28.0 t [4]
全長 18,500[4] mm
車体長 18,000[3] mm
全幅 2,998[4] mm
車体幅 2,700[3] mm
全高 3,845[4] mm
車体高 3,620[3] mm
車体 普通鋼 [3]
台車 NP120[3]
車輪径 762 mm[3]
固定軸距 1,800 mm[3]
台車中心間距離 13,000 mm[3]
機関 DMF13HS[4]
機関出力 183.9 kW [4]
変速機 液体式
TACN22-1100[3]
変速段 変速2段・直結1段[3]
搭載数 1基 / 両
歯車比 2.73[4]
制動装置 自動空気ブレーキDE1A[3][5]
備考  YR-880形製造時のデータ
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概要

山形鉄道開業に備えて製造された新潟鐵工所製の軽快気動車(NDC) [6]で、1988年(昭和63年)の開業時にYR-880形6両(YR-881、882、883、884、885、886)[1]、1990年(平成2年)に仕様を一部変更したYR-880-2形(YR-887、888)の2両が製造された[7][2]。YR-880形はボックスシート10組を備えるセミクロスシートで、トイレを備える[3]が、YR-880-2形は全席ロングシートでトイレはない[8]。両者とも18 m級車体の両運転台車で、ワンマン運転用設備を備えている[3]。路線名のフラワー長井線にちなんで「フラワーライナー」の愛称がつけられている[3]

2003年(平成15年)にYR-881号[9]2015年(平成27年)にYR-885号[10]が経営改善計画に基づいて廃車されている[11]2004年(平成16年)から2015年(平成27年)にかけてエンジンが更新されている[11]

車体

車体は高速運転をする為、徹底的な軽量化と強度、耐久性を考慮した最新鋭のモノコック構造の普通鋼製、正面貫通構造の両運転台式である[3]。省力化のため後乗り前降り方式でワンマン運転ができるよう、客用扉は運転台の直近に設けられた[3]。高速走行をする為全面部に補強フレームを入れた結果、乗務員室には扉が設けられていない[3]。車内を明るくするため、客室の窓を大きくし、居住性を向上させている[3]。自然と沿線の四季の花に調和するよう、車体はアイボリーホワイトに塗装され、ピンクグリーンオレンジのラインが入れられた[3]。路線名のフラワー長井線にちなんで「フラワーライナー」の愛称が付されており、側面に車両ごとに異なる、沿線市町村、国県の花のイラストが描かれた[3]。イラストは、YR-881号から順に、こぶし白鷹町)、さくら(日本)、あやめ長井市)、べにばな(山形県)、ダリア川西町)、きく南陽市)、あずましゃくなげ米沢市)、ひめさゆり飯豊町)である[12]

YR-880形の車内には5列10組、シートピッチ1,520 mmのボックスシートと便所が設けられ、それ以外のスペースにはロングシートを備える[3]。YR-880-2形は全席ロングシートでトイレはない[8]。ワンマン運転のため、整理券発行機、両替機付運賃箱、運賃表示器などの装備が設けられた[3]。YR-880形の定員は座席60人、立席60人、車両質量28.0 t、YR-880-2形は座席60人、立席65人、車両質量27.5 tとなっている[5]

耐寒耐雪構造を採用するとともに、25.6 kW(22,000 kcal/h)の機関直結式冷房装置と、温風式の暖房装置が備えられた[3]




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