山形鉄道YR-880形気動車 走行装置

山形鉄道YR-880形気動車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 14:11 UTC 版)

走行装置

エンジンは、 当時最上級ランクの新潟鐡工所製6H13AS(DMF13HSと同型)(183.9 kW / 1,900 rpm)を1基搭載、動力は変速2段、直結1段のTACN-22-1100変速機を介して台車に伝達される[3]。前位側台車は2軸駆動の動台車NP120D、後位側は従台車NP120Tで、いずれもダイアフラム式の空気ばね台車である[3]制動装置は自動空気ブレーキDE1Aが採用された[3][4][5]

883号
888号

廃車

廃車されたYR-885

経営改善計画に基づき[11]、YR-881号が2003年(平成15年)11月30日、YR-885号が2015年(平成27年)12月26日に廃車となった[13][14]

エンジン更新

2002年(平成14年)の全般検査で、エンジンシリンダライナ研磨限界に達していることが判明したため、2004年(平成16年)から2015年(平成27年)にかけてエンジンを新潟原動機製DMF13HZ(242.7 kW / 2000 rpm)に更新している[11]。変速機などは従来のものを流用したため、故障防止のため198.6 kWに出力を落として使用されている[11]

車体ラッピング

沿線市町村PRラッピング

2016年(平成28年)7月1日から、4両に順次沿線市町村を象徴する花を基調にしたラッピングを施して運行している[15][16]

  • YR-883号 紅花ラッピング
    • 2016年(平成28年)7月1日運行開始[17]白鷹町が日本一の紅花の産地であることから、「日本の紅(あか)をつくる町」を発信するため、赤基調の車体に紅花が描かれた[16]
  • YR-884号 さくらラッピング
    • 2016年(平成28年)9月15日運行開始[18]南陽市赤湯にある烏帽子山の千本桜をイメージし、が描かれた[19]
  • YR-886号 あやめラッピング
  • YR-888号 ダリヤラッピング
    • 2016年(平成28年)7月21日運行開始[22]川西町に日本有数の規模のダリヤ園があることから、色とりどりのダリアが描かれた[23]

鉄道むすめラッピング

2017年(平成29年)2月11日から2023年(令和5年)7月末まで、YR-887号に「鉄道むすめ」のラッピングを施して運行していた[24]

食堂車

2017年(平成29年)1月にYR-882号がシンボル車両(食堂車)「花結びより」としてリニューアルされた。

ラーメン大好き小泉さんラッピング

2023年(令和5年)12月2日から、南陽市役所ラーメン課と『ラーメン大好き小泉さん』のコラボレーション企画「なんようしのラーメンカードラリー2023」の特別企画としてYR-887号に『ラーメン大好き小泉さん』のラッピングを施して運行している[25]

車歴

YR-880形車歴
車両番号 製造 機関更新 廃車
881 1988年7月18日[1] - 2003年11月30日[13]
882 1988年7月22日[1] 2013年[11] -
883 1988年7月27日[1] 2004年[11] -
884 1988年7月28日[1] 2004年[11] -
885 1988年8月1日[1] 2007年[11] 2015年12月26日[14]
886 1988年8月3日[1] 2012年[11] -
887 1990年[2] 2015年[11] -
888 1990年[2] 2014年[11] -



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