国鉄301系電車 国鉄301系電車の概要

国鉄301系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/29 06:04 UTC 版)

国鉄301系電車
三鷹駅に停車中の301系(2003年2月)
基本情報
運用者 日本国有鉄道
東日本旅客鉄道
製造所 川崎車輌
日本車輌製造
製造年 1966年 - 1969年
製造数 8編成56両
引退 2003年8月3日
廃車 2003年
投入先 中央総武各駅停車地下鉄東西線
主要諸元
軌間 1,067 mm
電気方式 直流 1,500 V架空電車線方式
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 100 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 5.0 km/h/s
車両定員 座席48・立席88(先頭車)
座席54・立席90(中間車)
自重 22.8 t(クハ301形) - 33.3 t(モハ301形)
29.1t(クハ103形) - 37.2t(クモハ102形)
全長 20,000 mm
全幅 2,832 mm
全高 3,935 mm
車体 アルミニウム合金
主電動機 MT55
主電動機出力 110 kW
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
歯車比 91:15(6.07)
定格速度 36.5 km/h (85%界磁)、64.0 km/h (35%界磁)
制御方式 抵抗制御・直並列組合せ・弱め界磁
制御装置 CS20B形電動カム軸式
制動装置 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ
保安装置 ATS-B
ATS-P
ATC-3(WS-ATC)
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国鉄分割民営化後は、全車が東日本旅客鉄道(JR東日本)に承継された。


注釈

  1. ^ そのため、国鉄・JRの3で始まる形式は空きが多く、後に特殊車体での形式区分が廃止されたため(1982年に常磐緩行線に投入されたアルミ製電車の形式は3始まりにならず「203系」となった)、JR発足後はアルミ製ではない車両も3始まりの形式を使うことが増えている(特にJR東海に多く、同社では国鉄時代の車両を改良した211系5000番台・213系5000番台、JR西日本主導で開発した285系を除き、在来線電車の形式は全て3で始まっている。他にも、JR東日本にはE331系(廃車)・E351系E353系EV-E301系、JR西日本には321系323系JR九州には303系305系がある)
  2. ^ 山陽電鉄2000系製造の時点ではリベット接合が使用されていた重要部の接合についても、1964年山陽電鉄3000系第1次車で全溶接構造への改良が実施済み。
  3. ^ この酸化問題に関しては、表面を分厚い透明ラッカー樹脂塗装で覆うことによっても対応が図られていたが、アルミ車採用で先行した山陽電鉄においては、当初は本系列と同様にラッカー樹脂塗装を実施していたものの、洗車によって上記の問題を解決可能であることが判明してからは塗装そのものを廃止している。
  4. ^ 初期車において前面下部に運転室への通風口を含む。
  5. ^ このアイデアはゴーグルを基にしたもので、運転時の視界確保に役立ったといわれている。
  6. ^ 1998年LED式に交換している。
  7. ^ 後に運転台右側窓に小型の「地下鉄(線内)快速」表示幕が設置された。
  8. ^ これは本系列以降の地下鉄乗り入れ車両にも採用されている。
  9. ^ 帯色がスカイブルーに変更後も車体更新工事施工の時まで不変。
  10. ^ 後に10両化の時に混成した編成では、帯に段差の有無が見られた。
  11. ^ 本系列の塗装変更が完了するまでは、「総武・中央線各駅停車」の透明ステッカーを205系編成の黄色帯の上部分に貼付して対応した。
  12. ^ 帯のスカイブルー化は301系の登場時より営団から依頼されていたが、国鉄側が拒んでいたために実現していなかったという。
  13. ^ ユニット窓自体は153系ですでに実用化済みであったが、廉価さが最重要視されていた通勤形電車への採用は、当時としては異例のことであった。
  14. ^ 端子電圧375V時定格出力110 kW/330 A・1250 rpm(全界磁)・1350 rpm(85 %界磁)。
  15. ^ 抵抗制御による力行24段、ブレーキ24段。
  16. ^ このため同じ自然通風式である103系1000・1200・1500番台でも後に故障が多発している。
  17. ^ パンタグラフ撤去跡がそのまま残存。
  18. ^ 運転室跡は、客室化されず立ち入り禁止とされたため定員変化もなく、また形式変更や改番も行われていない。
  19. ^ 最後まで一般には公開されず、ユニットを組んでいたモハ301-12はすでに解体されたため(無車籍である)、自走不能であった。

出典

  1. ^ 「直流電車の設計特集 車体」『車両技術』1988年3月P31
    M車
  2. ^ 毎日新聞』1972年5月19日付 19面
  3. ^ 読売新聞』1972年5月19日付 15面


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