国税不服審判所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 09:14 UTC 版)
その他
大蔵省主税局税制第三課長早田肇は、国税不服審判所の誕生の経緯について、「従来から、協議団制度に対しては、次のような批判が寄せられていた。第1に、協議団が国税局の付属機関として国税局長の指揮下に置かれ、しかも審査請求に当たって協議団の議決を経るのではあるが、裁決権は国税局長が保持する形をとっているところから、裁決に対して直税部、調査部等のいわゆる主管部が強い影響力を及ぼしているのではないかとの疑念が持たれ、このような制度のもとでは、納税者の納得を得られるような裁決は期し難いとの批判が生じていた。第2に、納税者の不服について真に個別性に応じた解決をはかるためには、場合によっては通達と異なる法令の解釈を行なう必要も生じるのであるが、国税局長の下におかれ、国税庁長官の発する通達に応じ得ないのではないかという批判も見られた。税制調査会の税制簡素化特別部会においては、これらの情勢および批判をふまえつつ、慎重な検討を重ねた結果、国税庁の付属機関として、自ら裁決権を有する不服審査機関を設置すべきであるという結論に達したものである。」と論じている[15]。
関連項目
外部リンク
- ^ “こういったポストには法曹の御出身の方々を任命しているところでございます”[1] 第5回国税審査分科会、第25回税理士分科会及び第6回酒類分科会の3分科会合同会議
- ^ 「最強の学閥パワーを解剖する 慶應義塾の人脈と金脈」、p133、『文藝春秋』2023年11月号
- ^ [2] - 平成23年度税制改正大綱
- ^ [3] - 国税審査分科会の概要等
- ^ 国税審議会委員名簿(最終閲覧日:2021.4.4)
- ^ researchmap 田近栄治 (最終閲覧日:2021.2.23)
- ^ 教員紹介 (最終閲覧日:2021.2.23)
- ^ 文芸創作学科 教員紹介 (最終閲覧日:2021.2.23)
- ^ 新任代表執行役の略歴(最終閲覧日:2021.2.23)
- ^ PROFILE(最終閲覧日:2021.2.23)
- ^ 慶應義塾研究者情報データベース(最終閲覧日:2021.2.23)
- ^ 手島麻記子プロフィール(最終閲覧日:2021.2.23)
- ^ 中空麻奈 略歴(最終閲覧日:2021.2.23)
- ^ 吉村 典久 教授(租税法、国際租税法) (最終閲覧日:2021.2.23)
- ^ 「特集・国税不服審判所の誕生」大蔵省主税局税制第三課長早田肇“国税不服審判所の成立経過”月刊「税務実務」May.1970,Vol.2No.5
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