名古屋市営地下鉄鶴舞線
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運行形態
すべての列車が普通列車である。以前の内照式行先案内板には、「普通」と列車種別の案内が表示されていたほか、一時期は両数表示も行っていた。
- 運転間隔[9]
- 平日:朝4分間隔、昼間10分間隔、夕方6分間隔
- 土曜・休日:朝6 - 8分間隔、昼間以降10分間隔
- 相互直通列車:昼間:
- 豊田線直通:おおむね12分または18分間隔
- 犬山線直通:運転なし
朝から昼・昼から夕方に変わる時間帯や深夜・早朝など、上記の間隔で運行されていない時間もある。
鶴舞線内折り返し列車は、平日・休日の日中は両方向とも毎時2本程度運行されている。
始発と最終に浄心駅・八事駅を終起点とする列車が設定されている(浄心駅始発はなく、同駅で夜間滞泊した車両は翌朝上小田井駅へ回送され、名鉄犬山線の運用に入る)。また、台風など災害時には、庄内緑地公園駅止まりの列車が設定される場合もある。2017年には人身事故で丸の内駅止まりの列車が設定された。また、前例はないが、鶴舞駅で折り返すことも可能である。2021年に伏見駅で、2022年に上前津駅で人身事故が発生した際などには上小田井駅方面 - 浄心駅と八事駅 - 赤池駅方面の列車が設定された。
2003年3月以前は平日・土曜・休日問わず昼間は毎時10本(6分間隔、平日夕方は4分間隔)運行されていたが、同月の改正で平日の昼間は毎時8本(7.5分間隔)、土曜・休日は昼間以降毎時6本(10分間隔)に減便された。平日夜7時以降は8分間隔になり、夜間は10 - 12分間隔に開く。また長年、鶴舞線だけが最終電車が早い(0時前に運行を終了する)状況が続いていたが[10]、2003年3月に他線と同様、0時30分頃までの運行となった[11]。2024年3月の改正では全体的に減便が行われ、平日の昼間も毎時6本(10分間隔)となる[12]。
大晦日から元旦は終電後に終夜運転を行う(30分間隔、鶴舞線内全線通し[注釈 2])。ただし、名鉄線への直通は行わない(1996年大晦日までは名鉄犬山線と直通していた[13][14])。
名鉄犬山線・豊田線・三河線のダイヤが改正されると同時に鶴舞線のダイヤも改正されることがある(行き先変更のみを含む)。
名鉄犬山線直通列車
鶴舞線が上小田井駅まで延伸してからは毎時4本(犬山行きと岩倉行きが各2本)が運行されていたが、急行が上小田井駅に朝夕のみから全て停車するようになった2001年10月の名鉄のダイヤ改正以降、上小田井駅で犬山線の急行・準急との接続(乗換)を優先して、鶴舞線から犬山線への直通列車を減らし、原則として平日の朝夕ラッシュ時・休日の早朝深夜の一部のみ運行されている。直通列車の行先は基本的に岩倉行きであるが、朝と深夜は犬山行きがあり、平日の朝に1本だけ豊田市発の扶桑行き(名古屋市交通局の車両で運用)もある。また、土休日の朝には布袋始発が2本ある。
名鉄犬山線内は原則普通列車で各駅に停車するが、2005年1月改正時より平日朝に犬山線内で上小田井駅から急行となる列車が岩倉・犬山方面行きに設定されるようになり、2024年3月16日改正時点では犬山行きと岩倉行きがそれぞれ2本が設定されている。犬山行きの列車はすべて名古屋市交通局所有の車両で、岩倉行きの列車は名古屋市交通局所有の車両と名古屋鉄道所有の車両がそれぞれ1本ずつ運転されている。
名鉄犬山線内で事故が発生した場合など異常時には直通運転が取り止められ、上小田井駅での折返し運転となる。また、台風で名鉄線内が運休となった場合、鶴舞線の上小田井駅 ‐ 庄内緑地公園駅間も運休となり、庄内緑地公園駅 - 赤池駅間の地下区間のみの運転となる。
2004年までは毎年8月10日の日本ライン夏まつり花火大会や大晦日深夜の初詣時に運行される臨時列車については犬山駅発着を延長し、犬山遊園駅まで直通していたことがあった。その後、2008年までは花火大会の臨時列車に限り新鵜沼駅まで運行していたが、犬山駅直通が減少した2009年以降は鶴舞線からの延長運転は行われていない。
名鉄豊田線直通列車
原則として平日・休日ともに毎時4本が運転されている。ただし、平日の朝・夕方、休日の朝は本数が増え、早朝や夜間は本数が減る。昼間は豊田市駅行きが2本の後に赤池駅行きが来る(豊田市行きの2本に1本は赤池駅で時間調整)。名鉄豊田線・三河線内は全列車が普通で運転される。平日朝の豊田市駅から上小田井へ向かう名鉄車運用のうち2本は三河線土橋駅の留置線に留置されている名鉄車を土橋発豊田市行きとして営業運転後、豊田市駅で行き先を上小田井駅に変更して運用を継続している。この場合、豊田市駅では配線の都合で1番線に入線する(逆向きは豊田市行きとして運転して3番線に到着し、豊田市駅からは営業運転を行わず回送列車になる)。なお、かつて(上小田井駅が急行停車駅となった2001年以前)昼間の豊田線直通列車は原則として犬山線へも直通していた。現在のダイヤでは直通先は豊田線方面のみが基本形となっている。
豊田スタジアムでのJ1開催日や豊田おいでんまつり花火大会開催日など、イベント開催時は通常赤池駅止まりとなる列車が一部豊田市駅発着に変更される。
名鉄犬山線での場合と同様に、豊田線内で事故や台風で運休となった際は赤池駅で折り返し運転が行われる。
注釈
出典
- ^ 「名古屋市交通局 旅客サインマニュアル」による
- ^ a b 『日本縦断! 地下鉄の謎』 - 小佐野カゲトシ
- ^ a b c d e f 新修名古屋市史編集委員会 『新修名古屋市史 第7巻』 名古屋市、1998年3月31日。
- ^ プロジェクト紀行 地下鉄が変えた街 平成24年4月号 池田 誠一(一般社団法人日本電気協会中部支部発行)
- ^ 混雑率データ (PDF) - 国土交通省
- ^ 『地下鉄名城線・名港線に可動式ホーム柵を設置します』(PDF)(プレスリリース)名古屋市交通局、2020年3月2日。 オリジナルの2020年7月26日時点におけるアーカイブ 。2020年4月13日閲覧。
- ^ 列車接近メロディ - 名古屋市交通局
- ^ “名城線・名港線における全線ワンマン運転の開始について”. 名古屋市交通局. 2022年9月27日閲覧。
- ^ “鶴舞線 地下鉄始発・終発時刻”. 名古屋市交通局. 2015年6月29日閲覧。
- ^ “地下鉄(始発/終発)時刻表 鶴舞線”. 名古屋市交通局 (2003年2月). 2003年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
- ^ “地下鉄(始発/終発)時刻表 鶴舞線”. 名古屋市交通局 (2003年3月). 2003年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
- ^ 大みそか、元旦に臨時列車34本を増発(インターネット・アーカイブ)- 名古屋鉄道プレスリリース 1996年11月25日
- ^ 大みそか深夜から元日早朝に臨時列車25本を増発(インターネット・アーカイブ)- 名古屋鉄道プレスリリース 1997年12月5日
- ^ “高速度鉄道車両編成表”. 設備・車両ガイド. 名古屋市交通局 (2023年3月15日). 2023年4月1日閲覧。
- ^ a b “【鶴舞線】3000形電車 引退”. ファイナルアクセス (2022年6月23日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ “東京圏における主要区間の混雑率 - 国土交通省” (PDF). 国土交通省. 2016年7月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “交通局のあゆみ” (PDF). 交通局事業概要(令和2年度). 名古屋市交通局. 2020年8月15日閲覧。
- ^ “鶴舞線も土曜に休日ダイヤ導入 名古屋市交”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1997年3月11日)
- ^ 名鉄犬山線・地下鉄鶴舞線相互直通運転20周年記念イベント - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2013年8月3日
固有名詞の分類
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