名古屋市営地下鉄鶴舞線 車両

名古屋市営地下鉄鶴舞線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 16:25 UTC 版)

車両

車両の規格は20m 4ドアである。開業当初から名鉄犬山線との相互直通開始までは4両編成で、これは直通先の名鉄豊田線も同様であった。4両編成で運行されていた当時は交通局が3000形23編成92両、名鉄が100系6編成24両(1 - 3次車。このほかに1991年製の4次車4編成16両が在籍していたが、こちらの方は1993年7月の3500系就役まで暫定的に名鉄犬山線や名鉄名古屋本線などで運用されていた)を保有していた。その後、名鉄犬山線との相互直通開始に際して6両編成化されることとなり、交通局側は3000形を4両編成から6両編成に組成変更し、不足する分は3050形9編成52両の新製で補われた。名鉄側は100系の中間車のみ20両を新製し、4次車も含めた既存の車両10編成に組み込むことで対処した(この時に4次車が鶴舞線・豊田線の運用に転用された)。また、1994年には交通局と名鉄の双方で運用増強として1編成ずつ増備された。この結果、交通局は25編成、名鉄は11編成の保有となり、現在に至っている。

交通局の車両はいずれも乗り入れ先の名鉄に合わせたため、全て高運転台となっている。鶴舞線内折り返し運用と名鉄線直通列車にも使われているが、名鉄線内のみの運行はない。1987年 - 1989年の間には、先行的に製造された桜通線6000形6101編成を試験的・暫定的に使用していたこともあるが、運転台が進行方向右側に設置されている関係で、M式ATSは設置されておらず、鶴舞線内のみで用いられ、名鉄線内には直通しなかった。その後落成した同形式も当線で試運転を行った。また、2010年3月には同じく桜通線所属で当時落成したばかりの6050形が試運転を行った。

3000形は2011年から順次導入されているN3000形による置き換えが完了しており、2023年3月時点で全編成が営業運転から離脱している[15][16]

現用車両

自局車両

  • N3000形
  • 3050形
    • 鶴舞線内では名鉄線に直通する列車を含めて「普通」の種別表示はされない(N3000形では赤池駅または上小田井駅で名鉄線に入る際に変更される)。

乗り入れ車両

名古屋鉄道

過去の車両

自局車両


注釈

  1. ^ 姪浜駅からJR筑肥線に直通している福岡市地下鉄空港線も福岡空港駅から延伸してJR福北ゆたか線とも直通する構想がある。
  2. ^ 2003年大晦日までは20分間隔、2008年大晦日までは25分間隔だった。
  3. ^ その見返りとして、名鉄には瀬戸線栄町乗り入れが認められ、1978年に開業した。

出典

  1. ^ 「名古屋市交通局 旅客サインマニュアル」による
  2. ^ a b 『日本縦断! 地下鉄の謎』 - 小佐野カゲトシ
  3. ^ a b c d e f 新修名古屋市史編集委員会 『新修名古屋市史 第7巻』 名古屋市、1998年3月31日。
  4. ^ プロジェクト紀行 地下鉄が変えた街 平成24年4月号 池田 誠一(一般社団法人日本電気協会中部支部発行)
  5. ^ 混雑率データ (PDF) - 国土交通省
  6. ^ 地下鉄名城線・名港線に可動式ホーム柵を設置します』(PDF)(プレスリリース)名古屋市交通局、2020年3月2日。 オリジナルの2020年7月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200726124604/https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/ABOUT/TRP0003922/20200302-%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E5%90%8D%E5%9F%8E%E7%B7%9A%E3%83%BB%E5%90%8D%E6%B8%AF%E7%B7%9A%E3%81%AB%E5%8F%AF%E5%8B%95%E5%BC%8F%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%9F%B5%E3%82%92%E8%A8%AD%E7%BD%AE%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%20.pdf#page=22020年4月13日閲覧 
  7. ^ 列車接近メロディ - 名古屋市交通局
  8. ^ 名城線・名港線における全線ワンマン運転の開始について”. 名古屋市交通局. 2022年9月27日閲覧。
  9. ^ 鶴舞線 地下鉄始発・終発時刻”. 名古屋市交通局. 2015年6月29日閲覧。
  10. ^ 地下鉄(始発/終発)時刻表 鶴舞線”. 名古屋市交通局 (2003年2月). 2003年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
  11. ^ 地下鉄(始発/終発)時刻表 鶴舞線”. 名古屋市交通局 (2003年3月). 2003年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。
  12. ^ 名古屋市営地下鉄鶴舞線、日中10分間隔に - 名鉄犬山線直通は減便”. マイナビニュース. マイナビ (2024年1月15日). 2024年1月31日閲覧。
  13. ^ 大みそか、元旦に臨時列車34本を増発(インターネット・アーカイブ)- 名古屋鉄道プレスリリース 1996年11月25日
  14. ^ 大みそか深夜から元日早朝に臨時列車25本を増発(インターネット・アーカイブ)- 名古屋鉄道プレスリリース 1997年12月5日
  15. ^ 高速度鉄道車両編成表”. 設備・車両ガイド. 名古屋市交通局 (2023年3月15日). 2023年4月1日閲覧。
  16. ^ a b 【鶴舞線】3000形電車 引退”. ファイナルアクセス (2022年6月23日). 2022年10月8日閲覧。
  17. ^ 東京圏における主要区間の混雑率 - 国土交通省” (PDF). 国土交通省. 2016年7月11日閲覧。
  18. ^ a b c d e f g h i j k l 交通局のあゆみ” (PDF). 交通局事業概要(令和2年度). 名古屋市交通局. 2020年8月15日閲覧。
  19. ^ “鶴舞線も土曜に休日ダイヤ導入 名古屋市交”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1997年3月11日) 
  20. ^ 名鉄犬山線・地下鉄鶴舞線相互直通運転20周年記念イベント - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2013年8月3日






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