加西市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 18:56 UTC 版)
概要
播磨平野のほぼ中央に位置しており、北部には山林も目立ち、南端部の低山にも山林が目立つ。加西市は「花、ゆめ、根日女(ねひめ)」をキャッチコピーとしており、市域には山林の他に畑作地帯や田園地帯が目立ち、さらに加西市の南東端部には乳牛育成牧場もあるなど、基幹産業の1つとして農業が挙げられる。また大型の植物園である兵庫県立フラワーセンターも有する他、大型のゴルフ場も目立つ。他にも気球がよく飛んでいる。
播磨地方の中心都市姫路市の東隣に位置し、姫路との繋がりが強い。JRの姫路駅の北口を始発とする路線バスが、加西市の中心市街地がある北条町まで運行されるなどしている。
地理
![](https://weblio.hs.llnwd.net/e7/redirect?dictCode=WKPJA&url=https%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2Fthumb%2Fb%2Fba%2FHojo_district_Kasai_city_Aerial_photograph.1985.jpg%2F280px-Hojo_district_Kasai_city_Aerial_photograph.1985.jpg)
1985年撮影の4枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
播磨平野の中央部に位置し、市の面積は150.19㎢、東西12.4㎞、南北19.8㎞の広がりを持つ。北側は中国山地の山裾が迫り、西側と東側は台地であり、南側は低い山が連なっている[1]。海には面しておらず、市域は標高の高い部分に囲まれており、ここを流れる主な河川は、加古川の支流の中の1本である万願寺川と、万願寺川の支流の普光寺川や下里川である。
気候は瀬戸内式気候に属し冬季の降水量は少なく、年間1300㎜前後である。全国平均1700㎜前後より、いささか降水量が少なく、水不足に備え、多数のため池が造成された[2] [3]。年間平均気温は16℃前後である。
人口
1967年の市制施行時の人口は48,219人だった[4]。1980年代後半は微増ながら、53,000人を超えた。しかし2007年には5万人を下回った[5]、。
2010年に実施された国勢調査と前回調査からの人口増減を比較すると、2.78%減の48,022人であり、増減率は兵庫県下41市町中21位、49行政区域中29位であった。
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加西市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 加西市の年齢・男女別人口分布(2005年) | ||
■紫色 ― 加西市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | ||
加西市(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
隣接する自治体
地区
人口、面積、人口密度は2021年5月31日現在
北条地区
人口13,417人、面積7.69k㎡、人口密度 1,745人/k㎡
- 旧々北条町と同一区域である。
- 地区内の子供は北条小学校、北条東小学校に通い、北条中学校に進学する。
- 人口が微減しているが、宅地化が進んでおり、新しい店も増えている。
- 子供が減っており、児童数は全盛期の2/5ほどになっている。
- 地区内には北条鉄道が通っており北条町駅がある。
- 北条BSで高速バスに乗車できる。中国ハイウェイバスの特急、準特急、急行がすべて停車する。
- アスティアかさい(北条町駅)、加西市役所前、古坂三丁目の各バス停からも高速バスに乗車できる。
- 地区内にはイオンモール加西北条、アスティアかさいなどの大型商業施設がある。
- 加西市北条町東高室プロジェクトで4haのオープン型モール『エルズモール加西』がオープンした。
- 丸山公園内には世界一大きな地球儀がある。
- 地区内には古くから住吉神社や酒見寺の門前町としてや山陽と山陰を結ぶ交通の要衝として栄え、東西南北5つの街道が通っていた。うだつや虫籠窓など商家の名残が残っている『北条の宿』がある。他にも五百羅漢などがあり、住吉神社と酒見寺、大歳神社などでは播州三大祭りの北条節句祭りが行われる。
- 玉丘古墳群の円墳の笹塚古墳が復元・公園化されており、円墳のマンジュウ古墳も復元・公園化される予定である。ガスト加西店の辺りには前方後円墳があったことが確認されている。
- 赤松氏居城の小谷城跡があり、『田舎なれども北条は都、月に六斎(回)市が立つ』と謳われるほど繁栄していた。
富田地区
人口2,886人、面積11.66k㎡、人口密度248人/k㎡
- 旧富田村と同一区域である。
- 地区内の子供は富田小学校に通い、北条中学校に進学する。
- 地区内に鉄道は通っていない。
- 市内唯一の高速道路のサービスエリア、加西SAがある。一部の高速バスが休憩停車するがバス停はなく、休憩以外の乗降はできない。
賀茂地区
人口3,082人、面積16.34k㎡、人口密度189人/k㎡
下里地区
人口4,504人、面積19.33k㎡、人口密度233人/k㎡
九会地区
人口6,039人、面積25.37k㎡、人口密度238人/k㎡
- 旧九会村と同一区域である。
- 地区内の子供は九会小学校に通い、加西中学校に進学する。
- 地区内には北条鉄道が通っており田原駅、網引駅がある。1945年3月31日、網引駅西300m付近で『国鉄北条線脱線転覆事故』が起きた。試験飛行のため旧姫路海軍航空隊鶉野飛行場を飛び立った戦闘機「紫電改」が不時着した際、レールが破損。直後に走ってきた列車が脱線、転覆し、12人が犠牲となり、62人が重軽傷を負った。
- 地区内には鶉野飛行場があり、戦争遺跡が密集している。復元された紫電改はミュージアム『Soraかさい』に設置されている。
- 加西南産業団地がある。
- 神戸大学大学院農学研究科附属食資源教育研究センターがある。
- 陸上自衛隊青野ヶ原演習場がある。
富合地区
人口3,634人、面積12.50k㎡、人口密度291人/k㎡
- 旧富合村と同一区域である。
- 地区内の子供は富合小学校に通い、加西中学校に進学する。
- 地区内に鉄道は通っていない。
- 泉BSがあり、高速バスに乗車できる。泉BSとあるが泉・多加野地区ではなく、富合地区の都染町である。
- 玉丘古墳群があり、玉丘史跡公園内に密集している。公園内には一番大きい前方後円墳の玉丘古墳がある。
- 兵庫県立フラワーセンターがある。
- 加西東産業団地がある。
多加野地区
人口4,002人、面積21.50k㎡、人口密度186人/k㎡
- 旧多加野村と同一区域である。
- 地区内の子供は日吉小学校、宇仁小学校に通い、泉中学校に進学する。
- 北条東小学校が開校するまで加西市内で唯一2つの小学校がある地区だった。
- 地区内に鉄道は通っていない。
- 加西市最高峰「鎌倉山」がある。
西在田地区
人口1,951人、面積18.10k㎡、人口密度108人/k㎡
- 旧西在田村と同一区域である。
- 地区内の子供は西在田小学校に通い、泉中学校に進学する。
- 地区内に鉄道は通っていない。
在田地区
人口3,599人、面積17.73k㎡、人口密度203人/k㎡
- 旧在田村と同一区域である。
- 地区内の子供は泉小学校に通い、泉中学校に進学する。
- 地区内に鉄道は通っていない。
- 市内唯一のインター、加西インターがあり、加西インターBSから高速バスに乗車できる。
- 加西インター産業団地が建設中
- ^ “市の紹介”. 加西市. 2012年7月18日閲覧。
- ^ 加西の環境 平成21年度版1市勢の概要1市域の概要
- ^ 水土の礎日本一のため池地帯 東播磨
- ^ a b “人口告示”. 加西市例規集. 2012年7月18日閲覧。
- ^ 加西市加西市統計情報 世帯と人口の推移
- ^ a b “加西市旗の制定”. 加西市例規集. 2012年7月18日閲覧。
- ^ a b “加西市章の制定”. 加西市例規集. 2012年7月18日閲覧。
- ^ 取り扱い金融機関について加西市
- ^ a b c d 日経就職ナビ
- ^ (財)建設業情報管理センター
- ^ 文化財課(兵庫県教育委員会サイト、「国登録文化財一覧」をクリック)
- ^ “「一つ一つの仕事 大切に」 新県警本部長が抱負 記者会見 /山口”. 毎日新聞デジタル (毎日新聞社). (2020年8月26日) 2023年7月12日閲覧。
固有名詞の分類
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