玉丘古墳とは? わかりやすく解説

玉丘古墳群

(玉丘古墳 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/20 23:08 UTC 版)

玉丘古墳群

玉丘古墳
所在地 加西市新家町・玉丘町・玉野町
形状 前方後円墳、円墳、方墳
出土品 刀劔、勾玉、管玉ほか多数
築造時期 古墳時代中期
史跡 昭和18年(1943年)9月8日
国指定
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玉丘古墳群(たまおかこふんぐん)は、兵庫県加西市玉丘町に存在する古墳群。国指定の史跡。玉丘古墳、クワンス塚古墳、陪塚第1号墳・第2号墳、壇塔山古墳、愛染古墳など計7基からなる。

玉丘古墳の空中写真(1980年)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

解説

移築復元された愛染古墳を含め計6基の古墳から構成され、前方後円墳円墳、横穴式石室墳、帆立貝式古墳など形状もバラエティに富む[1]。周辺は玉丘史跡公園として野池と共に整備され、市民の憩いの場、自然観察の場としても機能している。

玉丘古墳

古墳時代中期の前方後円墳で全長約109m、幅約54m(前方部)、約64m(後円部径)で墳丘が3段築成からなり、兵庫県下6番目の規模をほこる。墳丘には幅約20mの周濠が巡らされ、出土遺物から外堤には円筒埴輪が多数並べられていたと推測されている。出土された埴輪には家形、鶏形のものも含め円筒埴輪が多い。この古墳は根日女と二人の皇子との出会いから始まる根日女悲恋の物語の舞台であることが知られ、『播磨国風土記』賀毛郡の条に記されている。「根日女」の名は、現在も加西市において観光PR用に数多く用いられている[1]

クワンス塚古墳

径約35mの古墳時代中期の円墳墳丘は2段の盛土から形成される。墳頂には、割竹形木棺を納めたと推測されている竪穴式石槨を残す。副葬品として、、直刀、三角板革綴じ短甲、などの武具、などの農工具、鶏形埴輪などの形象埴輪や土器類、杵形、突起付棒形、棒形、円盤形、籠目形などの土製品が発掘されている。玉丘古墳約170m西に位置する[1]

陪塚第1号墳・第2号墳

第1号墳は、径約25mの円墳と推測されているが、前方後円墳説もある。第2号墳は方墳で、一辺の長さが24mある。周濠より凝灰岩片および埴輪が出土したことから古墳時代中期の古墳であることが判明した。周濠は、度重なる改変がなされている。陪塚第2号墳は、1辺長約24mの方墳。墳丘が大きく削られ、周濠から埴輪と凝灰岩片が出土したことで古墳時代中期の古墳と判明している。2つは玉丘古墳を中央にし、東西に位置する[1]

壇塔山古墳

古墳時代中期(5世紀前半)の円形墳。径17m、周溝幅2m。円筒埴輪が出土している[2][1]

愛染古墳

交通アクセス

周辺

脚注

  1. ^ a b c d e 玉丘史跡公園公式サイト
  2. ^ 玉丘史跡公園現地看板による

関連項目

参考サイト

座標: 北緯34度55分14秒 東経134度50分59.6秒 / 北緯34.92056度 東経134.849889度 / 34.92056; 134.849889 (玉丘史跡公園)


玉丘古墳

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玉丘古墳群」の記事における「玉丘古墳」の解説

古墳時代中期前方後円墳全長約109m、幅約54m(前方部)、約64m(後円部径)で墳丘3段築成からなり兵庫県下6番目の規模をほこる。墳丘には幅約20mの周濠巡らされ出土遺物から外堤には円筒埴輪多数並べられていたと推測されている。出土された埴輪には家形形のものも含め円筒埴輪が多い。この古墳は根日女二人皇子との出会いから始まる根日女悲恋物語の舞台であることが知られ、『播磨国風土記』賀毛郡の条に記されている。「根日女」の名は、現在も加西市において観光PR用に数多く用いられている。

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