パスピエ (バンド) メンバー

パスピエ (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 04:40 UTC 版)

メンバー

現在のメンバー

  • 大胡田なつき(おおごだ なつき)
ボーカル担当。全楽曲の作詞およびアルバムのアートワークを手がける。ライブではヨアケマエ等一部楽曲でキーボードを担当することもある。
静岡県御殿場市出身。身長155cm。7月28日生まれ。
実家が音楽教室という環境下で、4歳からピアノを習っていた[2][8]。もともと「音楽がしたい」というよりは「何か表現する人になりたい」と考えており、音楽・絵・舞踊・文学・生け花など一通りの芸術活動に手を出していた。結局その中で長く続いて、一番何かを表現しやすいと感じたのが音楽だったという。歌唱とキーボードの打ち込みを学びに上京して通っていた専門学校で知り合ったギタリスト古川夏希らとバンド「印象H」を結成、その活動中に成田と出会い、パスピエを結成する。成田とバンドを組めば「絶対に何かができる」と感じたという[9]。また、専門学校時代には学友だった仲村宗悟のバックバンドとしての演奏も行っていた。
ライブではチャイナドレスや着物を衣装とする事もある。
聴き慣れているのは1970〜80年代の歌謡曲であり、「外国からの影響を受けた感じ、海外から見た日本という感じの曲が好き」で、荒井由実などを聴いていたという。これまでに耳にした楽曲の中で一番好きな楽曲は小川美潮の「おかしな午後」。また、スティーリー・ダンも大のお気に入りで自身のルーツに挙げている。
CDジャケットのイラストを手がけるほか、ミュージック・クリップの制作に携わるなど音楽以外の面でも存在感を放っているが、「手段が違うだけで自分を表現するという意味では同じ」とし、ボーカルという立ち位置にしても「自分の声を使って総合表現をしているような感覚に近い」という。
両親ともに趣味で画を描いているという。イラストの作風はナンバーガールの向井秀徳に影響されている[6]
読書も好きで、学生時代によく読んだのは村上龍[4]。また、三島由紀夫も好きだという。
アザラシをこよなく愛しており、出演したラジオで「趣味はアザラシ」と紹介されたことがある[10]
  • 成田ハネダ(なりた はねだ)
キーボード担当。全楽曲で作曲を手がけ、「真昼の夜」「SYNTHESIZE」などでは作詞を担当、「素顔」「メーデー」「音の鳴る方へ」などでは大胡田と詞を共作している。またライブおよび一部音源ではコーラスを担当しているほか、「脳内戦争」の音源ではギターも担当、「(dis)communication」「まだら」「SYNTHESIZE」「Q.」などではリズムパートのプログラミングも担当するなど、パスピエの楽曲制作やライブにおいてその才能を多彩に発揮している。
神奈川県横浜市出身。横浜市立桜丘高等学校[11]東京藝術大学卒業。身長166cm。8月22日生まれ。
芸名は、パスピエとして活動開始した頃に出入りしていたライブハウス“下北沢GARAGE”の当時の店長が命名したもの。
大学在籍時にはクラシック音楽を学んでおり、ピアニストを志していた。しかし、大学1年目の冬にCOUNTDOWN JAPANを観に行ったことを契機にバンド音楽へ傾倒。芸術大学卒業生としては珍しい、ポップ・ミュージックの世界に飛び込むことを決意した[12]。メジャーデビューを目指し、当初はポップスに近づこうとして挫折を繰り返していたという。のちに、自分自身のルーツである印象主義音楽にポップやロックを織り交ぜる、というコンセプトを立て、それをもとにパスピエを結成した。
「ポップスにおけるモスト・フェイバリット・アーティスト」として矢野顕子を挙げている[6]。また、ニューオーダースクリッティ・ポリッティフェニックスといった海外のニュー・ウェイヴや、邦楽ではピチカート・ファイヴイエロー・マジック・オーケストラから影響を受けている。バンドを始める契機となったフジファブリックの楽曲では「」を繰り返し聴いていた。
推理小説を愛読する。父親の影響で、家にあった東野圭吾西村京太郎を読んでいた。作品として好きなのは村上春樹[4]
キーボーディストとして、いきものがかりの「いつだって僕らは」「ハルウタ」、LiSA「ハウル」、ポルノグラフィティ「メジャー」、ヒトリエ「YUBIKIRI」などの楽曲にもレコーディングにも参加している。また、2023年にはかねてから親交のあるodd foot worksのライブにサポートメンバーとして参加。
  • 三澤勝洸(みさわ まさひろ)
ギター担当。山形県村山市出身。山形県立山形南高等学校音楽学校メーザー・ハウス卒。身長183cm。4月26日生まれ。
メーザー・ハウスでは矢堀孝一に師事。また、専門学校在籍時に露崎と出会う。
ヘヴィメタルを好んで聴いていた時期があり、メタリカのアルバムを思い出の一枚に挙げている一方、パット・メセニーのライブを聴いて複雑なコードや音楽理論の勉強を始めたという経緯を持つ。
以前は本人のTwitterプロフィールが“パスピエのギターとうさぎとアニメ担当”となっており、自他ともに認めるうさぎ好き、アニメ好きである。
また、アニメ好きの縁もありアニメ『けものフレンズ』のキャラクターソングアルバム『Japari Café2』の収録楽曲に参加している。また、2023年よりウソツキのバンドセット出演時のサポートメンバーとしても活動。
山形県出身の縁でエフエム山形「MAGIC」内で月に1度「OTONARI ROOM」というコーナーを担当している。パスピエのメンバーが単独でレギュラーコーナーを持つのは初めてのことである。
  • 露崎義邦(つゆざき よしくに)
ベース担当。千葉県四街道市出身。千葉県立四街道高等学校、音楽学校メーザー・ハウス卒。10月27日生まれ。
ピックを用いない指弾き奏法で演奏。スラップ奏法をはじめとする様々な演奏法を使い分け、複雑な旋律を奏でる。
左利きだが、最初にベースを買った際に右手での演奏の方が機種の選択肢が広いことや、ゼロから覚えるなら文字通り「右も左も分からない」と楽器店の店員に諭されたことを理由に右利き用のベースを購入、現在に至るまで右利き用のベースを使用している。5弦ベースも併用し、ベース専門誌「ベース・マガジン」の5弦ベース特集にも名を連ねている。2019年頃からは一部のライブにおいてシンセベースを使用する姿も見られる。
音楽への入り口になったバンドはL'Arc〜en〜Ciel。高校時代にはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのコピーバンドを組んでいた。
DIYを特技とし、小物から自転車のスタンドのような大きなものまで手作りする。また、映像編集も得意としており、「グラフィティー」以降の大胡田が描きおろしたイラストを利用したミュージックビデオでは監督として編集を担当しているほか、ファンクラブサイト内で公開されている動画の編集なども手掛けている。その後2011年8月に発表した配信シングル「ミュージック」以降は配信シングル発売のたびに大胡田によるジャケットイラストを露崎が動画化したリリックビデオを同時に発表するのが恒例となっている。
本名は崎の字が「﨑(たつさき)」であるが、便宜上公式サイトやCDのクレジット、Twitterのプロフィールなどほとんどの場面で「露崎」の表記を使用している。

元メンバー

  • 岸本篤志(きしもと あつし)
ドラムス担当。2010年3月に脱退。
2017年現在、流線Kグルーヴ(ブチャラティ名義)、ミヤオヨウバンドに所属する傍ら、井乃頭蓄音団のサポートを行っている。
本名:矢尾拓也(読み同じ)。ドラムス担当。
2011年ごろ加入、2017年5月13日の『2017 森、道、市場 〜行き交う色と、ふたつの場所〜』出演をもって脱退[13]

サポートメンバー

ドラムス担当。踊ってばかりの国の元メンバーで、、井乃頭蓄音団、paioniaなどのサポート、go!go!vanillasなどのドラムテックも担当する。
やお脱退以降の大半のライブと、『ネオンと虎』『more humor』の全楽曲および『OTONARIさん』『ニュイ』『ukabubaku』の一部楽曲のレコーディングに参加。
なお、サポートで参加している井乃頭蓄音団には過去に初代ドラムス担当の岸本もサポートで参加していたほか、岸本が同バンドのレコーディングに参加した際のドラムテックを佐藤が務める[14] などの交流もある。
  • BOBO(ぼぼ)
ドラムス担当。54-71のメンバー。くるりMIYAVIフジファブリックTKfrom凛として時雨Vaundyなどのサポートも行う。
『OTONARIさん』一部楽曲のレコーディングに参加。
  • ゆーまお
ドラムス担当。ヒトリエのメンバー。
ライブサポートのみの参加で、不定期ではあるがサポートメンバーとしては佐藤に次いで参加頻度が高い。
ヒトリエとしてパスピエとのライブ共演が数度ある他、以前所属していた優しくして♪時代にもパスピエと共演している[15] など交流が深い。
  • 伊藤大助(いとう だいすけ)
ドラムス担当。クラムボンのメンバー。
ワンマンツアー「OTONARIさんのONOMIMONO」の東京公演と、2017年10〜11月の一部学園祭ライブに参加。
ヴァイオリン担当。
アルバム『ネオンと虎』の「Matinée」(M3)に参加。

その他、オータコージ対馬祥太郎NICO Touches the Walls)、伊藤彬彦(androp)がドラムス担当で一部ライブをサポートしている。


  1. ^ ワーナーミュージック・エージェンシーと同じく、ワーナーミュージック・ジャパン系列のマネジメント会社。
  2. ^ a b c パスピエ(インタビュアー:金子厚武)「謎の多い5人組 パスピエインタビュー」『CINRA.NET』、2012年11月12日https://www.cinra.net/article/interview-2012-11-12-000000-php2013年7月22日閲覧 
  3. ^ a b パスピエ(インタビュアー:小野田雄)「パスピエ|WHAT's IN? WEB」『WHAT's IN? WEB』、2013年6月12日。 
  4. ^ a b c パスピエ(インタビュアー:MISUMI)「視覚・聴覚の両面から捉える音楽 パスピエインタビュー」『NETKARU』、2012年8月31日。 
  5. ^ パスピエ、ついにアー写で“顔出し” 7・27両A面シングル - ORICON STYLE (2016-05-13 18:00)
  6. ^ a b c パスピエ(インタビュアー:鹿野淳)「Nexusアーティストインタヴュー パスピエ−話題沸騰「パスピエ」の素をまとめてみた」『NEXUS』、2013年http://www.nexus-web.net/interview/passepied/2013年7月22日閲覧 
  7. ^ NHKラジオ「A.B.C-Z 今夜はJ's 倶楽部」2023年9月19日放送回での発言より
  8. ^ a b パスピエ(インタビュー)「パスピエ、“正体不明バンド”が成り立ちから未来のサウンド像まで語る」『BARKS』、2013年4月26日https://www.barks.jp/news/?id=10000897472013年7月22日閲覧 
  9. ^ ロッキング・オン・ジャパン』(ロッキング・オン)2014年7月号、パスピエp181
  10. ^ Midnight Rock City + R|NACK 日記”. NACK5 (2013年3月30日). 2013年7月21日閲覧。
  11. ^ KBCラジオ『PAO~N』ゲスト出演時の発言より
  12. ^ パスピエ、成田ハネダと大胡田なつきのルーツがわかるプレイリスト - (Qetic・2016年5月18日)
  13. ^ a b 5人組バンド「パスピエ」のドラマー・やおたくやが脱退「自分の足で歩んでいきたい」”. スポーツ報知 (2017年5月10日). 2017年5月13日閲覧。
  14. ^ https://twitter.com/godoshiki/status/795564123983466496”. Twitter. 2021年3月28日閲覧。
  15. ^ 2010年6月ライブスケジュール_下北沢GARAGE”. www.garage.or.jp. 2021年3月28日閲覧。
  16. ^ パスピエ(インタビュアー:土田真弓)「パスピエ 『わたし開花したわ』」『TOWER RECORDS ONLINE』、2011年11月22日https://tower.jp/feeds/external/excite/~/link.aspx?_id=AD9C894B1D0F47FEA00AF49576E81869&_z=z2013年7月22日閲覧 
  17. ^ 素顔解禁!パスピエが初シングル、自主企画、新曲配信”. ナタリー (2013年1月9日). 2013年7月24日閲覧。
  18. ^ パスピエ、新曲描き下ろしでTOKYO FM渋谷スペイン坂スタジオにメンバー初登場!”. mFound (2013年2月10日). 2013年7月24日閲覧。
  19. ^ 山下智久新曲「怪・セラ・セラ」はパスピエプロデュース”. ナタリー (2013年1月9日). 2013年7月24日閲覧。
  20. ^ a b 初となる自主企画イベントにThe SALOVERSが参加決定!!!(WARNER MUSIC JAPAN・2013年1月17日)
  21. ^ a b パスピエ企画「印象B」ゲストにバンアパ、呂布、TORA(ナタリー・2013年5月1日)
  22. ^ a b c d パスピエのツアー「印象・日の出」に追加公演“外伝”8公演(ナタリー・2013年7月4日)
  23. ^ a b 自主企画ライブ「印象C」のゲストDJアクトにFragment、seiho、DJ MURANAOの出演が決定!(WARNER MUSIC JAPAN・2014年4月10日)
  24. ^ 『APPLESEED ALPHA ORIGINAL SOUNDTRACK』紹介ページ(WARNER MUSIC JAPAN)
  25. ^ キュウソネコカミ&パスピエ、J-WAVE『THE KINGS PLACE』の新メンバーに決定(RO69・2014年9月24日)
  26. ^ 今度はOP!パスピエ「境界のRINNE」タイアップ再び(ナタリー・2015年6月3日)
  27. ^ | rowspan="2" align="center" |娑婆ラバパスピエ初の武道館単独公演へ、新シングルも発表(ナタリー・2015年2月18日)
  28. ^ 11月15日(土)新曲「贅沢ないいわけ」の配信リリースが決定!最新アーティスト写真も公開!! Archived 2014年12月20日, at the Wayback Machine.(WANER MUSIC JAPAN・2014年11月14日)
  29. ^ パスピエ、インターハイCMソングで高校生にエール”. ナタリー (2017年6月16日). 2017年6月16日閲覧。
  30. ^ a b “unBORDE all stars「Feel」がコカ・コーラ新CMソングに”. 音楽ナタリー. (2016年4月26日). https://natalie.mu/music/news/185041 2016年4月26日閲覧。 
  31. ^ 川谷絵音による2012年8月10日のツイートより。
  32. ^ バチバチブログ 2013年5月27日更新分 ラブレターズインタビュー(フジテレビ・2013年5月27日)
  33. ^ パスピエの新作!TOKYO FMのキャンペーン「TOWER OF LOVE」のキャンペーンソング「ON THE AIR」配信スタート!(WANER MUSIC JAPAN・2013年2月27日)
  34. ^ パスピエ、相性バッチリCMソング「パルコアラの歌」歌唱(ナタリー・2014年5月15日)
  35. ^ a b c パスピエ、3rd Sg『トキノワ』が高橋留美子アニメEDに&初の日本武道館単独公演決定(RO69・2015年2月18日)
  36. ^ パスピエ、ロート製薬"Z!"ブランド・キャンペーン"ロートジー デジタルMVフェス"コラボレーション決定。書き下ろし新曲「真昼の夜」MVを今夜20時プレミア公開”. Skream! (2020年6月10日). 2022年12月20日閲覧。
  37. ^ [ラジオ・TV出演情報 多数メディアに出演します!]”. パスピエ オフィシャルサイト (2020年11月30日). 2022年12月20日閲覧。
  38. ^ パスピエ、ピッコマ『ラインナップ』篇CMソングに”. BARKS (2020年12月18日). 2022年12月20日閲覧。
  39. ^ パスピエ、新曲「4×4」が渡辺大知主演ドラマ『ロマンス暴風域』エンディング主題歌に決定”. THE FIRST TIMES (2022年6月24日). 2022年12月20日閲覧。
  40. ^ 泥棒猫・ヒナコを演じる武田玲奈が七変化!『あなたの恋人、強奪します。』シーンカット&PR映像が公開主題歌はパスピエに決定”. TVLIFEweb. 株式会社ワン・パブリッシング (2024年3月14日). 2024年4月2日閲覧。
  41. ^ バンド史上最大規模の全国ワンマン・ツアー、「パスピエ TOUR 2014 ”幕の外ISM”」開催決定!!! さらに、アルバム初回限定盤に収録の、昨年のツアー・ファイナルのライブ・ダイジェスト映像も公開!!!(WARNER MUSIC JAPAN・2014年6月17日)
  42. ^ パスピエ公式サイト > NEWS > 「パスピエ TOUR 2014”幕の外ISM”@LiveHouse浜松 窓枠公演振替公演」(WARNER MUSIC AGENCY Inc.・2014年12月16日)
  43. ^ パスピエ、自主企画イベント「印象D」を東名阪で開催(RO69・2014年12月22日)
  44. ^ パスピエ、初武道館につながる全国ツアー発表 (ナタリー・2015年6月24日)
  45. ^ パスピエ、<印象E>東名阪にUNISON SQUARE GARDEN、フジファブリック、androp(BARKS・2016年4月8日)
  46. ^ パスピエ、12月に東名阪でホールツアー(ナタリー・2016年6月17日)
  47. ^ パスピエ「&DNA」発売記念して17カ所回る全国ツアー、ファイナルはNHKホールで(ナタリー・2016年12月23日)





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