ディック・ヴァン・ダイク ディック・ヴァン・ダイクの概要

ディック・ヴァン・ダイク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/23 09:01 UTC 版)

ディック・ヴァン・ダイク
Dick Van Dyke
2017年撮影
本名 Richard Wayne Van Dyke
生年月日 (1925-12-13) 1925年12月13日(98歳)
出生地 アメリカ合衆国
ミズーリ州ウエストプレーンズ
民族 オランダ系アメリカ人
職業 俳優
声優
脚本家
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1947年 – 現在
配偶者 Margie Willett (1948年 – 1984年)
Arlene Silver (2012年 – 現在)
主な作品
メリー・ポピンズ
チキ・チキ・バン・バン
ナイト ミュージアム
メリー・ポピンズ リターンズ
 
受賞
エミー賞
主演男優賞
1964年・1966年『The Dick Van Dyke Show
グラミー賞
最優秀子供のためのアルバム賞
1965年『メリー・ポピンズ
全米映画俳優組合賞
生涯功労賞
2012年(長年の功績に対して)
トニー賞
ミュージカル主演男優賞
1961年『バイ・バイ・バーディー
その他の賞
備考
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(1993年)
ディズニー・レジェンド(1998年)
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弟は俳優のジェリー・ヴァン・ダイク英語版。息子は俳優のバリー・ヴァン・ダイク英語版

経歴

1925年12月13日速記者の母とセールスマンの父の息子としてミズーリ州ウエストプレーンズに生まれる。アメリカ空軍パイロットになりたがったが重量不足で叶わず、軍のラジオアナウンサーとして働いた。ブロードウェイでの舞台経験などを経たのち、1960年代初頭からCBSシチュエーション・コメディ『ザ・ディック・ヴァン・ダイク・ショー』で人気を集め、さらに映画俳優としても知名度が上がり、軽妙なキャラクターでコメディミュージカルなどのジャンルで親しまれる。

1964年に公開された『メリー・ポピンズ』には、ウォルト・ディズニー自らヴァン・ダイクに声を掛けたことで出演が決まった。テレビジョン・アカデミーのインタビューでは、「(ディズニーは)『アンクル・ウォルト(ウォルトおじさん)』と皆に呼ばれ親しまれ、尊敬されていた」「自分もそんなウォルトおじさんの映画に出演することが夢だった」と語っている。映画の出演を依頼された時は、ディズニー自身がストーリーボードを見せてくれたり、シャーマン兄弟に引き合わせ、映画で使うオリジナルの曲も聴かせてくれたという。『メリー・ポピンズ』で演じたバート役は当たり役となり、同年の『何という行き方!』や翌年の『恋するパリジェンヌ』での演技も評価され、一躍、名バイプレイヤーとなった。

もともとはダンサーではなく、プロのダンストレーニングは受けたことがなかったが、「『メリー・ポピンズ』に出演することに備えて、本格的なダンスのレッスンとイギリス英語のレッスンをこの機会に始めた」と後のインタビューで述懐している。「あなたが映画で話していたイギリスアクセントはイギリス英語らしくない」としばしば指摘を受けることについては、「コックニーを習得するためにある先生についたが、その先生が実はアイルランド人だったからその人のせいだ」と冗談げに話している。

1968年の主演作『チキ・チキ・バン・バン』での存在感で日本でも顔が知られるようになった。『メリー・ポピンズ』と『チキ・チキ・バン・バン』に出演したことにより、アメリカ合衆国の芸能界やお茶の間でもヴァン・ダイクのファンだと公言する人は少なくない。1970年代以降はテレビ番組を中心に活動するようになり、映画への出演は急減した。ただし、1993年からスタートしたテレビドラマ『Dr.マーク・スローン』シリーズに出演し、レギュラー版以外にもスペシャル版を製作されるなどして、アメリカ合衆国以外でもさらに馴染み深い存在となった。

その他の代表作には『タバコのなくなる日』『天国から来たジャズマン』などがある。往時はスマートながらも滑稽なキャラクターのイメージが定着していたが、1970年代以降になると白髪と髭をトレードマークに、渋味のある大人の魅力を醸している。

2013年に公開された映画『ウォルト・ディズニーの約束』のプレミアにはジュリー・アンドリュースと参加し、映画の宣伝と応援を行った。この物語に出てくる人物やキャストの感想などを『TMZ』のインタビューで問われた際は、「トム・ハンクスをウォルト・ディズニー役に抜擢したのは良い選択だったと思う」と答えている。劇中にも登場した原作者のパメラ・トラバースについて聞かれると、当時の『メリー・ポピンズ』の製作時を振り返り、「彼女は『メリー・ポピンズ』の映画化に大反対で、実現するのに20年もかかった。ジュリーのことも僕のことも嫌いだったし」と語った。

2018年、『メリー・ポピンズ』の54年ぶりの続編『メリー・ポピンズ リターンズ』に、前作で演じたミスター・ドース・シニアの息子であるミスター・ドース・ジュニア役で出演した[1]。撮影時点で91歳だったにもかかわらず、劇中では往時を彷彿とさせるタップダンスも披露している。

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