クルト・ロゲール クルト・ロゲールの概要

クルト・ロゲール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/30 03:28 UTC 版)

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生涯

アウシュヴィッツ(現在のポーランドオシフィエンチム)出身。ウィーンで育ち、作曲カール・ヴァイグルアルノルト・シェーンベルクに、音楽学グイド・アドラーに師事した。1921年に博士号を取得し、1923年から1938年まで新ウィーン音楽院音楽理論と作曲を教えた。1938年オーストリアがドイツに併合されると、ロンドンに逃れた。しかしイギリスでは永住許可が下りず、翌年にアメリカ合衆国にわたった。アメリカではジョージ・ワシントン大学の教職に就き、1945年に市民権を得た。1958年ザルツブルクモーツァルテウムで夏期講習を担当し、1964年にはクイーンズ大学ベルファストの客員教授に招かれた。

音楽

作品には管弦楽曲(交響曲協奏曲)、室内楽曲、合唱曲、歌曲など116曲がある。彼の作品はシェーンベルクの無調に踏み込むことなく、むしろヴァイグルの新ロマン主義音楽に近い。とはいえモチーフの対位法的展開にシェーンベルクの影響がみられる。また時折表現主義の影響も顔をのぞかせる。

文献

  • Otto Biba: Programmheft zum Portrait-Konzert Kurt Roger, Gesellschaft der Musikfreunde in Wien, 21. Juni 2004
  • Sonia Stevenson: Booklet zur Naxos-CD 8.572238 (Kammermusikwerke von Kurt Roger, Naxos 2009)

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