アシアナ航空 提携航空会社

アシアナ航空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 04:39 UTC 版)

提携航空会社

2015年8月現在、アシアナ航空は以下の航空会社と提携してコードシェア便を就航させている[26]スターアライアンス加盟以外の航空会社とも多く共同運航している。

子会社

スターアライアンス加盟航空会社

スターアライアンス加盟航空会社以外

◎はワンワールド加盟航空会社、△はスカイチーム加盟航空会社。

サービス

機内マジックショーやメークアップイベント等の差別化されたサービスを行うとともに、新しい概念のビジネスクラス「オズ・クアドラ・スマーティウム[27]」等の最先端の機内設備を通して、サービス面において他社との差別化を図っている。

機内サービス

長距離路線で使用しているエアバスA380と一部のB777には、ファーストクラス(一部のみ「ファーストスイートクラス」を設置)・ビジネスクラス「ビジネススマーティウム」・エコノミークラス「トラベルクラス」の3クラス制で、中・近距離国際線と韓国国内線ではビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制で構成される。ファーストスイートクラスの搭載機材には、航空業界でも例を見ない大きさの32インチ高画質個人用モニターが搭載されている。 なお、ファーストクラスはコスト削減のため2019年9月以降廃止される予定で、座席はそのままにビジネスクラスの一部として運航される。

機内食ビビンバカルビ・栄養サムパブなどの韓国伝統料理のほか、日本発着路線には京懐石料理、また誕生日や結婚などのお祝いケーキなどといった特別機内食が提供される。なお、特別機内食利用の際は機内食がある区間で、お祝いケーキはソウル仁川ソウル金浦プサン(釜山)発便のみ提供ができるものの、出発の24時間前までに予約営業センターへ注文する必要がある[28]

アシアナクラブ

  • アシアナクラブとはアシアナ航空のマイレージプログラムである。スターアライアンスメンバーのフライトで貯めることもでき、ホテルや親会社である錦湖アシアナグループが運営するレンタカー会社でもためることができる。また子供用にマジックマイルズというサービスもある。
  • また、日本ではUCカード提携した「アシアナUCカード」もしくはJCBと提携した「アシアナクラブJCBカード」を使う事でマイレージを加算する事が出来る。
  • 大韓航空と同様に加算したマイルに有効期限がないのが特徴であった。2008年10月から、マイルの有効期限を設定することとなった[29][30]

受賞歴

  • 2007年以来、英国の航空サービスリサーチ会社「スカイトラックス」より「5つ星航空会社」の認定。
  • 2009年 - 米エア・トランス・ワールド(ATW)誌の「エアライン・オブ・ザ・イヤー2009」[31][32]
  • 2010年5月 - スカイトラックスの業界評価の最高峰「エアライン・オブ・ザ・イヤー 2010」[33]
  • 2011年 - 「スカイトラックス」による「世界最高乗務員(World's Best Cabin Staff)賞」等7部門。
  • 2011年12月 - 米グローバルトラベラー(Global Traveler)誌「エアライン・オブ・ザ・イヤー」。
  • 2012年 - 米エア・トランス・ワールド(ATW)誌による「広告大賞(Ad of the year)賞」。
  • 2012年12月 - Premier Traveler誌「エアライン・オブ・ザ・イヤー」。

事故・トラブル

事故

詳細はCategory:アシアナ航空の航空事故を参照

  • 1993年7月26日 - アシアナ航空733便墜落事故 - ボーイング737-500木浦空港へ進入中に墜落、66人が死亡した。
  • 2009年10月28日 - 関西国際空港で着陸の際に機体後部を滑走路に接触させる事故を起こした[34][35]
  • 2011年7月28日 - アシアナ航空991便墜落事故 - 貨物便のボーイング747-400Fが済州島沖で墜落し、2人が死亡。
  • 2012年8月21日 - アシアナ航空231便機体動揺事故 - 同日午後3時20分頃、ハワイ・ホノルル発ソウル行き231便のエアバスA330-300が、島根県上空40,000フィート付近で乱気流に巻き込まれ乗客2人が骨折などのけがをした[36]。事後調査で同機操縦室の気象レーダーの電源が切られていた上、運航乗務員はそれに気付いていなかったことが明らかになった。さらに、乱気流遭遇後の管制機関への通報もICAOによって定められた国際ルールに基いておらず、用語の使用が適当ではなかったため管制官が認識できなかったと指摘されている[37]
  • 2013年7月6日 - アシアナ航空214便着陸失敗事故 - ボーイング777-200ERがサンフランシスコ国際空港で着陸に失敗。3人が死亡、約180人が負傷した。2014年2月25日にアメリカの運輸省は同社に対し50万ドルの罰金を課した。同年6月にはNTSBが操縦士の過失や判断の遅れが事故の主因だとする見方を示し、2014年11月14日韓国の国土交通部は同社に対し仁川=サンフランシスコ線の運航を45日間運航停止処分を科する決定を下した。同決定に対し同社は反発し、異議申し立てをした[38][35]
  • 2014年4月19日 - アシアナ航空603便エンジントラブル - 仁川からサイパンへ向かっていたアシアナ航空603便(ボーイング767-300)が飛行中、福岡上空付近でエンジンの警告ランプが点灯し異常を通知されていたにもかかわらず、飛行を継続し目的地まで飛行していた。後日、韓国国土交通部は運航乗務員に30日の資格停止、アシアナ航空には同路線の7日間の運航停止、または課徴金1,000万ウォンなどの処分を行政処分審議委員会で審議し、確定した[39][40]。その後、ソウル/仁川 - サイパン線を7日間の運航停止と課徴金2,000万ウォンを課すことが明らかにされた。運航停止処分については既に航空券を購入している利用者が存在するため、検討がなされていた[41]が、韓国国土交通部が同年7月11日に同社のサイパン便を同年10月14日から1週間運航停止とする処分を下した[42][43]
  • 2015年4月14日 - アシアナ航空162便着陸失敗事故 - エアバスA320が広島空港にて着陸時に滑走路を逸脱し、27人が負傷した[44]。また、事故機によって滑走路の計器着陸装置が破損した。
  • 2016年6月24日 - アシアナ航空222便エンジン出火 - 現地時間24日午前11時30分ごろ、ニューヨーク仁川から222便で到着したA380-841(登録番号:HL7634)型機が、折返し仁川向け221便(出発定刻午後1時25分)として出発準備中にエンジンから出火した。消火活動により軽微な損傷で済んだが、調査・修理のため24日の221便は午後1時に「航空機の欠陥のため午後4時30分に出発が遅れる」と案内され、午後4時には「本日の出発をキャンセルし、明日午後4時30分に出発する」と再度案内された。乗客からの不安の訴えに対し、アシアナ航空は「韓国から到着した代替機材に乗っていく」と案内していた。翌25日、出発は更に遅れ案内は午後6時30分となったが、前日の案内に反して同じ機体であることに気付いた一部の乗客が騒ぎ始めたため、空港警察が出動した。アシアナ航空は釈明の上、該当機で運航することで乗客を説得し、25日午後7時20分に2217便へ便名変更した上で約1日半遅延で出発。翌26日午後10時05分に仁川へ到着した[45]ただ、乗客が400名程度いて同社の保有機材で輸送可能機材はA380しか無く、同機は4機しか保有していなかったので他機材への変更は実施できても遅延が更に長くなった可能性も高い。[要出典]
  • 2019年4月9日 - 金浦発のアシアナ航空8703便(エアバスA320-232 登録番号:HL7772)が光州空港に着陸した際に前輪が90度回転するインシデントが発生。死傷者は出なかったものの、タイヤとフランジに重大なダメージが発生した[46]
  • 2023年5月26日 - 済州発大邱行きの8124便(エアバスA321-200 登録番号:HL8256)[47]が最終アプローチを行っている最中に乗客の33歳男性[48]が飛び降りようと非常ドアを開け、乗客や乗員に取り押さえられた。機体はドアが開いたままの状態でそのまま着陸。乗客10人ほどが呼吸困難で救急搬送された[49]他、ドアを開けた男性は駆けつけた大邱警察に航空保安法違反容疑で逮捕された[50][48][51][52]

2013年7月に発生したアシアナ航空214便着陸失敗事故をうけて、アシアナ航空は安全管理体制を強化するため、安全保安室長を担当する副社長として2013年12月1日付に全日本空輸(ANA)出身の山村明好を招聘したが、以降も事故が発生している。

事故以外のトラブル

2018年7月以降、同社の日本中国方面など国際線の一部の便で、機内食が提供できないトラブルが相次いだ。従来は同じアライアンスのドイツルフトハンザ航空系列ケータリング会社「LSGスカイシェフ・コリア」から1日30,000食の供給を受けていたが、7月からスイス・チューリッヒに本社を置く機内食大手のゲートグループホールディングス(中国・海南航空系列)と合弁の「ゲートグルメ・コリア」から調達する予定であった。ところが、同年3月に建設中の同社工場が火災に遭い、供給開始が7月に間に合わないことが判明し、LSG側に供給延長を申し入れたが折り合えなかった。このため、2016年に韓国で設立されたオーストリア航空系列のケータリング会社「DO & CO」と韓国の航空サービス大手「シャープアビエーションK」の合弁新興会社「シャープDO & CO」と契約したが、同社は日3,000食の供給実績しかなく[53]、全くの供給能力不足であった。7月1日にはこのトラブルが元で、国際線のうち53便に遅延が生じる事態となった[54]


  1. ^ 錦湖アシアナグループ、アシアナ航空を売却へ 業績不振で”. 共同通信社 (2019年4月15日). 2019年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月26日閲覧。
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  4. ^ 韓国アシアナ航空、本社ビルを売却 410億円日本経済新聞 2018年5月9日 2019年4月26日閲覧)
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  15. ^ Asiana Airlines Fleet Details and History
  16. ^ “Asiana And Korean Air To Retire Their Airbus A380s Within Five Years” (英語). Simple Flying. (2021年10月11日). https://simpleflying.com/asiana-korean-air-a380-retirement/ 
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  22. ^ アシアナ航空、ソウル/仁川〜リスボン線を10月28日開設 日本からの同日乗り継ぎ可 Traicy 2019年9月17日
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  24. ^ アシアナ航空、1995年に開設した松山空港初の国際線 松山/仁川線を運休 FlyTeam 2016年7月19日
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  29. ^ 新しいアシアナクラブ会員制度のご案内 - アシアナ航空
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