ましろ色シンフォニー
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略歴
2008年8月15日、「コミックマーケット74」で初公開され、同年10月21日にぱれっと公式ウェブサイト上とアダルトゲーム雑誌「TECH GIAN」11月号でも正式発表された。2008年12月開催の「コミックマーケット75」と、2009年春開催の「DreamParty」、2009年8月開催の「コミックマーケット76」、2009年12月開催の「コミックマーケット77」では関連商品類が販売された。
2009年12月末に開催された「秋葉原電気外祭り2」および「コミックマーケット77」ではグッズセット、瀬名愛理抱き枕カバー、サウンドトラックが販売された。サウンドトラックには五行が歌う『シンフォニック・ラブ ReArrange』(ソフマップ特典のアレンジバージョンとは異なる)も収録されている。ぱんにゃの掛け声は入っていない。
2010年5月3日開催の「DreamParty東京2010春」では、天羽みう抱き枕カバーが発売され、「コンプティーク」7月号にコンシューマー移植版『ましろ色シンフォニー *mutsu-no-hana』の製作が発表された。
2010年7月から10月にかけてLantisより全4巻のドラマCDシリーズが発売された。
2011年3月25日、公式Twitter上でテレビアニメ化が発表され[4]、2011年10月から12月までテレビアニメが放送された。
2012年8月開催の「コミックマーケット82」でビジュアルファンブックが販売された。
あらすじ
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ごく普通の中流家庭の人々が住む「新市街」、裕福層が主に暮らす「旧市街」の2つの区域から成る町「各務台(かがみだい)」。
新市街に住む少年「新吾」が通っている「私立各務台学園」が、経営難に陥ったことで旧市街の名門女学校「私立結姫(ゆいひめ)女子学園」、通称「結女(ゆいじょ)」への統合が計画された[3]。
試験期間として設けられた仮統合前日、選抜生徒のメンバーとなった新吾は、いつもの様に迷子になった妹の「桜乃」を迎えに行き、彼女を連れた少女「愛理」と出逢う。
仮統合初日、桜乃、親友の「隼太」と共に結女に向かうと、学園統合に強く反対する愛理と偶然再会する。彼女の影響で新吾をはじめ男子たちは学校に馴染めずにいた。しかしそれでも、世話好きなメイド少女「アンジェ」、優しい上級生の「みう」、クラスメイトの「紗凪」、演劇部のエース「結月」(PSPゲーム版のみ)とも知り合い親しくなっていく。その後、愛理と共にクラス委員長になったことで偶然にも彼女の秘密を知り、彼女とも打ち解けることが出来た。統合が進む中、新しい学園生活を送る。
登場人物
声優は、PCゲーム版 / ドラマCD版、PSPゲーム版、テレビアニメ版で表記。
メインキャラクター
- 瓜生 新吾(うりゅう しんご)
- 声 - 無 / 水島大宙(ドラマCD版、テレビアニメ版のみ)
- 誕生日:9月29日。血液型:AB型。身長:171cm。好きな物:さっぱりしたもの。
- 本作における主人公[3]。男女共学の学園「私立各務台学園」の2年生男子生徒。結女に派遣されるテスト生に選ばれ、結女に登校することになる。テストクラスである2-T組においてクラス委員を務める。シナリオによって入部する部活は異なる。
- 両親とも仕事が忙しく、しばしば家を長期間あけることがあり、ゲーム本編スタート時点で家は桜乃と2人で暮らしている[注 1]。幼い頃に喘息を患っており、そのせいで父や桜乃に気を使わせたことに対し引け目を感じているため、その場の空気に非常に敏感な性格になった。雰囲気が悪い状態が苦手で、場の空気をよくするために自らの犠牲をいとわないことがある[3]。
積極的に行動するタイプの愛理や隼太とはいいコンビ。異性にも好かれやすく、無意識にドキッとさせる発言も多い。(その為か桜乃ルートでは桜乃と同じクラスの面識がない女子に告白されている)ドラマCDのみう編では隼太と共に執事喫茶でアルバイトしておりみうと(事実上)同棲している。
- 瀬名 愛理(せな あいり)
- 声 - 五行なずな [3]/ 小野涼子
- 誕生日:10月24日。血液型:A型。身長:158cm。スリーサイズ:B82/W57/H85。好きな物:ふかしいも。
- 名門女学園「私立結姫女子学園」の学園長の一人娘。学園統合、特に男子の受入れを快く思っておらず、そのために新吾に対しても辛辣な態度をとることが多い。新吾のことは「瓜生くん(最初はお兄さんと呼んでいた)」と呼ぶ。愛理ルートでは途中から苗字を呼び捨てで呼び合い、恋人になってからは名前で呼び合う。アニメでは途中からみうルートの話になる関係で苗字で呼び捨てまでで終わる。
- 学業成績優秀な上、料理などなんでもそつなくこなし、責任感が強く、リーダーシップも兼ね備えており学園内での人気は高い。結女代表として2-T組で新吾と共にクラス委員となる。実家はかなりの良家でお嬢様学校の模範生と思われている。
- しかし、結女入学時、実家を出て新市街にある安アパートの一室で倹約しながら一人暮らし。複数のアルバイトで生計を立てているが、そのことは学校のみんなには隠している。同様の理由から、昼食になると一人でどこかしら出かけて弁当[注 2]を食べていた。しかしある日、庶民向けスーパー「クメマート」の特売日にやってきたところを、新吾、桜乃、アンジェ、みうに目撃されて貧乏生活のことがばれてしまい、信頼できる何人かにそのことを打ち明ける。その後、新吾たちへの態度は瓦解し、みんなで集まって食べた方がバリケードになって隠しやすいと新吾たちと昼食をとるようになった。
- 自宅が皆のたまり場となってしまったことが悩み。気が強く意地っ張りな性格をしており、融通の利かない一面も持っている。ぱんにゃに懐かれているが、動物が苦手であるため 、みうがぱんにゃと一緒にクラスに来るとぱんにゃに抱きつかれて困っている。
- テレビアニメ版では一応メインヒロインではあるが、準主人公的な役回りを持つ。
- 瓜生 桜乃(うりゅう さくの)
- 声 - 安玖深音 [3]/ 後藤麻衣
- 誕生日:1月23日。血液型:AB型。身長:162cm。スリーサイズ:B80/W54/H80。好きな物:兄さんの手料理ならなんでも。
- 新吾の義妹[3]で各務台学園の1年生。彼と共に結姫女子学園への登校生徒に選ばれ、1-T組に所属する。新吾のことは「お兄ちゃん」と呼ぶが、人前では「兄さん」と呼んでいる。
- おとなしく控えめで、料理などの家事を進んで行う献身的な性格[3]。新吾に対し恋心を抱くも、妹という立場上遠慮している[注 3]。なお、新吾の母と桜乃の父が互いに再婚しているため2人は兄妹になったが、幼いころであったため新吾は血のつながりのないことを桜乃が知らないと思っている。そのため新吾はあくまで兄妹として接している。
- 感情表現が弱くいつも淡々とした口調で話す。その上口数も多くはないが、きちんと社交性はあるため、誰とでもすんなり仲良くなれる。冗談を言ったりするもツッコミ所が多い。独特のテンポで喋るため自分のテンポを崩される愛理は少し苦手。周りのちょっとした変化に敏感。新吾同様に周りの空気を読むのが上手で、自分から何かをするわけでもなく見守ることが多い。新吾には敏感で悩んでいることをズバリと言う場合もあるが、自分が関わるようなことになると臆病になってしまう。
- かなりの方向音痴でたまに迷ってしまう。また体力がなく、運動が苦手なため、迷子になると新吾に迎えに来てもらっている。身長がやや高いのが悩み。
- PCゲーム版発売前に行なわれた人気投票では第1位となった。
- アンジェリーナ・菜夏(ななつ)・シーウェル(Angelina Nanatsu Sewell)
- 声 - みる[3] / 壱智村小真
- 誕生日:8月8日。血液型:B型。身長:155cm。スリーサイズ:B90/W60/H89。好きな物:ところてん。
- 結姫女子学園の生徒で新吾、愛理と同じ2-Tに所属するテスト生。底抜けに明るく、統合に対しても拒絶反応は無かったためすぐに各務台の生徒たちとも仲良くなった。大抵は下の名前に「さん」と付けて呼び、新吾のことも「新吾さん」と呼んでいる。一人称はアンジェで、新吾を含む生徒や教師からも「アンジェ」と呼ばれるが、みうからは「菜夏ちゃん」と呼ばれる。
- 母親がメイドだった影響でメイドを志しており、学園の制服ではなく常にメイド服を着用している。他人の世話を焼くのは得意で料理や掃除はプロ級の腕前。口調は非常に丁寧で、常に「〜でございます」といった丁寧語口調で話す。現在は主人のいない自称「野良メイド」であり、いつかは仕えるべき主人を見つけたいと思っている。以前、愛理に主人になってくれるよう頼んだことがあるが、断られている。
- 両親は渡英しているが、彼女が日本に残る際に母親から提示された「結女(ゆいじょ)に住み込んで学園の仕事を手伝う」という条件を満たすため、学園の雑事に日々いそしんでいる。学園の運営においては必要な存在であり、先生の信頼も厚い。学園のことにとても詳しく、学園内にある隠し通路から移動している[注 4]ため、いきなり現れて相手を驚かせてしまうことが多い。
- 一方で、メイドとしての情熱が強すぎて、たまに強引になってしまう。また、噂の発生元であったり、相手を逆なでるような事を無意識のうちに言ったりする。
- イギリス人とのハーフだが自身は日本生まれで、英語は苦手。机に向かっての勉強も苦手で試験で赤点をとってしまうことも珍しくない。
- 頭のヘッドドレスは彼女にとってメイドの証であり、それを取ると言動が幼児化し、泣きじゃくりながら走り回る。外してもほんの少ししか我慢できない。ドラマCDでは外しても自分を保っていられるまでになった。彼女のルートのエンディング(描写から考えると約5年は経過している)では教員免許をとり特別授業の講師として新吾と共に学園に赴任する。二人の紹介の際、アンジェは「瓜生・アンジェリーナ・菜夏」先生と紹介され、アンジェは既に新吾と結婚しており、新吾は「奥さんと同じ職場に赴任するなんてどんだけ奥さんを愛してるのよ?!」と蘭華に冷やかされ、その場に居た生徒や教師から大ウケされている。
- アニメ版はみうルートで話が進むのだが、ゲームでのアンジェルート同様に新吾のメイドになることを申し出ている。
- 天羽 みう(あまは みう)
- 声 - 松田理沙[3] / 力丸乃りこ
- 誕生日:2月22日。血液型:O型。身長:146cm。スリーサイズ:B87/W58/H84。好きな物:生野菜。
- 結姫女子学園の3年生で、とても優しく、面倒見のいい先輩[3]。ふとしたことをきっかけに知り合った新吾のことを度々気にかけてくれる。新吾のことは「うりゅーくん」と呼ぶ。
- 身長が低く、新吾は最初みうのことを1年生だと思っていた。のんびりした人で、独特のオーラで周りの空気を無意識に和ませることのできる。よく気が利くこともあってか、いろいろな人から一目置かれている。特に押しが強いわけではないが、上目遣いでお願いされると断れないほど強力。
- 野生動物保護のボランティア団体に登録しており、学園の敷地の一部を借り、通称「ぬこ部」という部活内で怪我をした野生動物の傷の手当てなどをしている。「ぱんにゃ」という名の猫に似た不思議な動物といつも一緒にいる[3]。ある程度意思疎通はできているようだが、言葉が通じているのかどうかまでは分からない。
- 人の気持ちの機敏には少し疎い一面もあり、紗凪の友情を超えた憧れにもあまり気がついていない様子。ドラマCD版では子供と勘違いされ不機嫌になるシーンがあったり、嫉妬深いことも判明した。また、寂しかったり悲しいことがあるとドカ食いする癖がある。また新吾のセリフから進学して一人暮らしを始めていることがわかる。
- テレビアニメ版ではメインヒロイン的な立場となっている。
- 乾 紗凪(いぬい さな)
- 声 - 森谷実園[3] / 吉田真弓
- 誕生日:7月7日。血液型:B型。身長:148cm。スリーサイズ:B78/W56/H79。好きな物:みう先輩が好きな物。
- 結姫女子学園の生徒で新吾たちと同じ2-Tに所属するテスト生[3]。まっすぐな性格であるみうに憧れており[3]、彼女と一緒に2人で「ぬこ部」として活動している。新吾、愛理とは調理実習の授業のとき同じ班。
- おしゃべりで元気な性格。統合に関しても特に嫌悪感はないようで、新吾たちにも優しく、気さくに接していた。しかし、本当は大の男嫌いで、新吾が愛理と打ち解けるようになったころ、みうが新吾を気にかけていることもあり、入れ替わるようにして新吾たちに敵意を向けるようになる。それまで「瓜生くん」だった呼び方が「瓜生」と呼び捨てになり、「クズムシ」「ゴミムシ」「クソ瓜生」「瓜生野郎」などと日常的に暴言を吐くようになった。なお愛理によると「本当に嫌っているなら徹底的に存在を無視する」らしく、「紗凪なりに気に入っている」様子。
- かなりの悪戯好きで、時々悪乗りし過ぎることもある。ただし、日常的な常識は人並みにあり、愛理の貧乏生活などの秘密ごとには口が堅い。愛理とは付き合いが長く、クメマートでの一件の後、愛理自身から貧乏生活のことを知らされた。
- 母親を早くに亡くしており、父親は仕事で忙しく留守がちのため、弟の理央と事実上の2人暮らし。理央から姉じゃなく兄の方が良かったと言われ、口調や服装を男っぽく振舞っているが、理央には不評。様々な手段を用いて理央の機嫌を取ろうとするが悪くする一方であり、どうしていいか分からず、悩んでいる。なお、口が悪いのは理央のせいだと言っているが誰ひとり信じていない。
- 小さい頃からアレルギー性の喘息持ち(テレビアニメ版では猫アレルギー)。そのためか、根本的な部分では性質が新吾と似通っている。新吾の自らを殺して周りを気遣う愛想笑いが嫌い。新吾に対し恋をしてしまいつつ男嫌いとの葛藤に苦しむが、みうシナリオおよびテレビアニメ版では新吾のみうを想う気持ちを知ったことで身を引く(TVアニメ版では、最後まで素直になれなかったことを激しく後悔する)。
- PCゲーム版発売後に行われた第2回人気投票では第1位を獲得。コンシューマ版でヒロインに昇格した。テレビアニメ版では愛理、みうに続くヒロインの一人。
- 小野宮 結月(おのみや ゆつき)
- 声 - 無 / 田口宏子(PSPゲーム版、テレビアニメ版のみ)
- 誕生日:9月17日。血液型:B型[注 5]。身長:156cm。スリーサイズ:B86/W58/H86。好きな物:柏餅。
- コンシューマ版で追加された新ヒロイン。結女の2年生で新吾たちとは別のクラスに在籍する黒髪の少女。実家は由緒正しい神社で、祖母と両親と一緒に暮らしている。
- 演劇部所属。常に芝居がかった口調で喋り、演劇部では主に男性役を務める。自らが女性役を演じるために男子部員を勧誘するべく新吾と隼太を演劇部に勧誘する。誘うためなら何でもする行動派で、「いい返事」を聞くまで続けられる。愛理もかつて被害に遭った一人。なお自分の求める条件以上の人が見つかれば止めるとのこと。
- ほぼ無意識のうちに色目を使い女の子らを誘ってしまうのが悩み。クールな容姿と何故か凛々しく見えるその言動から同姓からの人気が高く、愛理や紗凪にも「凛々しい」「男らしい」と言われている。女の子らしい格好、特にスカートを穿くのが苦手で、最近まで制服のスカートの下にジャージのズボンを穿いていたほど。私服はボーイッシュなものが多く、ズボン系が多い。ひらひらした服は自分に似合わないと思っているが、実際は素材がいいため似合ってしまう。愛理達から着せ替え人形のように遊ばれることも。
- 彼女自身は女性らしくおしとやかでいたいと思っている。休日は街に出て主に女の子中心に人間観察する。趣味は手芸で特技は料理(和食)と非常に家庭的。ただし掃除は苦手。地元でも有名な「巫女の舞」の舞い手として祖母に師事しているが、祖母からは「女らしさが足りない」と人前で舞うことはまだ許されていない。
- よく愛理をからかっているが、愛理は彼女の口の堅さを信用しており、紗凪とともに愛理自身から貧乏生活のことを知らされている。
- テレビアニメ版では最終話のみ登場した。
サブキャラクター
- 椋梨 隼太(むくなし はやた)
- 声 - おまめ[3] / 鈴木達央
- 誕生日:7月17日。血液型:O型。身長:175cm。好きな物:から揚げ。
- 新吾の親友である2年生男子生徒で各務台の生徒会長[3]。結女においては生徒会副会長待遇。新吾、桜乃と同じくテスト生に選ばれ、2-Tに入る。各務台学園の生徒会長としての仕事があるため、結女を離れることがある。
- 新吾とは逆に活発でお調子者な性格で、周囲に対しフランクに接する。かなりの行動派であり、リーダーシップもそれなりにあるため、男女問わず各務台の生徒からは信頼を集めている。フォロー上手な新吾とはいいコンビ。親によって決められたあまり美人ではない婚約者がいるが、彼女のことを心の中では愛しているといった律儀な面も持つ。婚約者とはデートしたりするもののキスは学生を卒業してからと決めあっている。
- 愛理が苦学生であることを新吾、桜乃、アンジェ、みうの4人に知られた後、愛理は新吾の親友である隼太を信頼できる人物だと考えて、彼にも事実を教えた。
- アンジェに天井裏へ連れ込まれてからは、隠し通路がトラウマ化している。結月からいいように弄られ「ムク太くん」「ワンワンくん」と妙な渾名で呼ばれるようになったため苦手意識がある。
- 瀬名 蘭華(せな らんか)
- 声 - 風音[3] / 櫻井浩美
- 誕生日:6月21日。血液型:AB型。身長:166cm。スリーサイズ:B89/W60/H87。好きな物:チョコレート。
- 愛理の母親で結姫女子学園の学園長[3]。豪快な性格で、容姿端麗。いつも黒いスーツを着こなしており、生徒たちからはカリスマ的な人気を誇る。結女のOGで在学当時は生徒会長を務めており、みうの母親の結子とはその頃からの親友。各務台・結姫女子両学園の統合を推し進めている張本人で、本人曰く「異性を意識してお互い磨かれて成長する」。
- 仕事が忙しくずっと以前からほとんど家に帰らない生活を続けており、それが原因で愛理は蘭華とはうまくゆかず、家を出て行くこととなった。しかし、ふざけながらも愛理の事は心配しており、彼女の住んでいるアパートや生活状況を把握していた他、新吾や万智らに近況を聞いている。アンジェの母親であるネリィとは知り合いでアンジェが主人を見つけるまでの間の保護者代わりで、学園内での生活を特例で認めている。キャストが同じであるぱんにゃのモノマネを披露したことがある。夫とは愛理が幼いころに離婚しており、現在独身。
- 仕事はよくでき、統合などの件で学園に居ないこともあるが生徒たちの事をよく考えている。新吾を「新吾ちゃん」、紗凪を「さなきち」、アンジェを「ナナナ」など生徒たちを渾名で呼ぶ悪い癖がある。ドラマCDの愛理編では出番が多く準主人公的な立ち位置である。
- 八塚 万智(やつづか まち)
- 声 - かわしまりの / 瑞沢渓
- 誕生日:2月4日。血液型:A型。身長:160cm。スリーサイズ:B79/W58/H80。好きな物:うどん。
- 新吾たちのクラスである2-Tの担任を務める独身の女性教師[3]。29歳。担当科目は国語。弱気で落ち着きがなく、ことあるごとに「ごめんなさい」を連発する頼りない先生。紗凪や何人かの生徒からは「まっちー先生」と呼ばれる。学生時代に通っていた学校も就職先も全て女子校だったため異性に慣れていない。しかし蘭華の話によると万智はBLが好き。隼太が冗談めかして新吾を好きに類する言葉を発すると、すぐさまどこからともなく目を輝かせて登場し、周囲を無視して妄想にふける。後ろ髪を解いて長髪になると、面影が全く無いほど清楚でセクシーな雰囲気を持つ美女になってしまうが、本人は髪の毛をまとめてないでだらしないと思っており、あまり人前では髪を解かないでいる。みうシナリオ、紗凪シナリオおよびテレビアニメ版ではぬこ部の顧問になる。
- 天羽 結子(あまは ゆいこ)
- 声 - 佐本二厘 [3]/ 結下みちる(ドラマCD版、PSPゲーム版は結本ミチル名義)
- 誕生日:10月2日。血液型:O型。身長:153cm。スリーサイズ:B92/W59/H86。好きな物:チェリー(さくらんぼ)。
- みうの母親で、みうの姉と錯覚するほど若く美しい[3]。みうと同様動物好きで「ドモン」「カリン」という2匹の猫を家で飼っている。イタズラ好きでみうや新吾をからかい楽しんでいる。結女のOGで蘭華とは親友であった。夫は現在単身赴任中。
- その存在感は強く初めて会った桜乃や隼太に様付けで呼ばわれるほど尊敬されている。ドラマCDでは執事喫茶にメイドの従業員として母娘で登場した。
- エレノア・シーウェル(Eleanor Sewell)
- 声 - 無 / 友永朱音(ドラマCD版のみ)
- アンジェの母親。通称ネリィ。自分の夫(アンジェの父)のメイドとして、イギリスで仕事をしている。性格はアンジェとは正反対でクール。またアンジェと異なり貧乳なことを蘭華にからかわれるが、逆に睨んで黙らせるほど蘭華に対しても物怖じしない。結女のOGで、蘭華、結子とは同級生だった。教員免許も所持している。ゲーム本編では名前(通称)のみ登場であり、ドラマCD第3巻に出演[注 6]。
- 小野宮 セツ(おのみや せつ)
- 声 - 無 / 谷育子(PSPゲーム版のみ)
- 誕生日:4月19日。血液型:B型。身長:164cm。好きな物:和食。
- PSPゲーム版の追加キャラクター。結月の祖母で神社の巫女。
- 神社の現当主で、「巫女の舞」の現舞い手でもある。老齢だが、清楚で凛とした女性。結月の舞いの師匠でもあり厳しく指導をしている。元々、当主は舞い手が継いでおり男性(ここでは結月の父)は継ぐことが出来ないため、孫の結月をに継いで欲しいと考えている。結月の実力は認めているものの、「女らしさが足りない」との理由で、人前で舞うことを禁止している。結月が凛々しい性格になってしまったのは自分の責任と感じており、結月が自分で舞うにふさわしい女性になるのを期待している。結月ルートでは新吾を認めていなかったものの最終的には認め「婿殿」と呼ぶようになった。
- 乾 理央(いぬい りお)
- 声 - 無 / 藤田麻美(PSPゲーム版のみ)
- 誕生日:12月11日。血液型:AB型。身長:ちいさい。好きな物:ぬいぐるみ。
- PSPゲーム版の追加キャラクター。翌春に小学生になる紗凪の弟。紗凪と同様に口が悪く、紗凪を「クズムシ」呼ばわりし、いつも喧嘩している。本当は親に甘えたい年頃だが甘える相手が紗凪しかいないため不服。
- ぬこ部の部室によく訪れ新吾らと遊んでいる。新吾を「シンゴ」、桜乃を「さくのん」、みうを「みうみう」、愛理を「あいりーん」と呼ぶ。アンジェは名前をなかなか覚えてもらえず、「らめ(野良メイドから)」と呼ばれたことでひと騒動起きてしまった。桜乃は親友、みうは憧れのお姉さんと思っている。新吾には特に懐いており、本音を正直に言える相手と認めている。
- 紗凪を悪く言うものの本当は心配している。動物を嫌っているが、動物が紗凪を苦しめ悲しませていると考えているため。一時ぱんにゃを監禁した事もあるが、その後、命の大切さを教えられた。ぱんにゃの母親をいじめている子供たちから守ろうと飛び出すなど勇敢な心も持ち合わせている。紗凪以外には丁寧な対応をしている。大人のような態度を取ることもあり、年齢の割に会話の中で難しい言葉を言ったりする(ひらがなやカタカナ表記のものが多い)も意味をしっかりと理解している。
- ぱんにゃ
- 声 - 風音[3] / 櫻井浩美
- 誕生日:?。血液型:?。身長:?。スリーサイズ:?。好きな物:鶏ささみチーズ味の猫缶。
- 結姫女子学園に住み着いているとされる謎の生物で、名前はぱんだのようなにゃんこであることに由来する[3]。ボールのように丸い体に猫のような耳と、先端が二又に分かれた尻尾が付いている。性別は雌。みうからは「ぱにゃちゃん」と呼ばれる。「うりゅー」、「りゅ」といった鳴き声を発するので新吾との名前の掛け合いをみうが気に入った。みう以外には、新吾と愛理によくなついているが、愛理には受け入れてもらえない。みうシナリオの終盤はぱんにゃを中心とした内容であり、みうとぱんにゃの出会った際のエピソードなども描かれる。みうルート及びアニメ版では母親の元へ返されるがエンディングで自ら戻ってきた(アニメ版では夏と思われる季節に再会したことを匂わせる描写がある)。
- タイトルロゴにも姿が映っている。変な動物のマスコットというこの手の作品にありがちなポジションながらもPCゲーム版発売前の人気投票では2位を記録した。また本編以外にもキャストの風音が出演する作品でゲスト等で登場しているほか、ほめられてのびるらじおPPで「ましろ戦隊ぱんにゃマン」という曲も作られている。尚ドラマCDみう編では隼太のセリフから学園よりも新吾がバイトしている執事喫茶によく来ていることが分かる。
- ほめられてのびるらじおPP(本編及び「ほめらじ音頭」「ましろ戦隊ぱんにゃマン」)
- Purple software作品の『明日の君と逢うために』のドラマCD
注釈
- ^ テレビアニメ版では新吾と桜乃の朝食時に両親はもう出かけているという描写がある(第1話)。
- ^ 例えば10月19日(シナリオ共通)はキャベツの千切りや炒め物など、全てキャベツの「キャベツ弁当」。
- ^ テレビアニメ版では時々一緒にお風呂に入ろうとするなど、多少積極的になっている
- ^ ゲーム内においては、アンジェが突如画面の上下左右から現れるという演出がとられる。
- ^ 発売前まではコンプティークなどの雑誌でA型と表記されていた
- ^ 尚CDでの発言からどうやらアンジェは不倫で生まれた子であると思われるセリフがある
- ^ 女生徒の制服に金をかけすぎたとの噂もある
- ^ 「ぬこ」とは猫を表すインターネットスラング。
- ^ ゲーム版では閉店時間がある(シナリオ共通:10月16日)。テレビアニメ版では24時間営業(第3話で登場した看板より)
- ^ 一方で、「あにぶ」の星崎梓は、原作のみうルートにおける紗凪の描写が由来だと述べている[18]
出典
- ^ a b c d e f “BugBug11月号の『クリエイター列伝EX』では保住圭氏にロングインタビュー!! 20年目となるベテランシナリオライターの仕事の極意とは!?”. www.bugbug.news (2023年10月30日). 2023年10月31日閲覧。
- ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x “2009年発売の名作恋愛AVG『ましろ色シンフォニー』のリメイク作が登場!! ぱれっと『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD』好評発売中”. www.bugbug.news (2023年7月2日). 2023年11月1日閲覧。
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- ^ “「滑り台系ヒロイン人気投票」開始!【アキバ総研公式投票】 - アキバ総研”. akiba-souken.com. 2023年11月1日閲覧。
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- ^ 星崎梓 (2017年4月3日). “『 ましろ色シンフォニー 』の乾紗凪(さな)は、サブヒロインから人気ヒロインへと昇格した、奇跡の美少女!”. あにぶ. 2023年11月2日閲覧。
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