せんだいメディアテーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 04:55 UTC 版)
せんだいメディアテーク sendai mediatheque | |
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情報 | |
用途 | 図書館・イベントスペース・ギャラリー・スタジオ |
設計者 | 伊東豊雄 |
構造設計者 | 佐々木睦朗[1] |
設備設計者 | 総合設備計画、大瀧設備事務所、イーエスアソシエイツ |
施工 | 熊谷組・竹中工務店・安藤建設・橋本JV |
建築主 | 仙台市 |
管理運営 |
仙台市市民文化事業団 (指定管理者) |
構造形式 | S造、一部RC造 |
敷地面積 | 3,948.72 m² [2] |
建築面積 | 2,933.12 m² [2] |
延床面積 | 21,682.15 m² [2] |
階数 |
地上7階(+棟屋1階) 地下2階[2] |
高さ | 36.49 m[2] |
駐車台数 | 64台 |
着工 | 1997年(平成9年)12月17日 |
竣工 | 2000年(平成12年)8月10日 |
開館開所 | 2001年(平成13年)1月26日 |
所在地 |
〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2番地1号 |
座標 | 北緯38度15分55.7秒 東経140度51分56秒 / 北緯38.265472度 東経140.86556度座標: 北緯38度15分55.7秒 東経140度51分56秒 / 北緯38.265472度 東経140.86556度 |
備考 | 工事費:約130億円[2] |
名称・運営
「メディアテーク」はフランス語の médiathèque (フランス語発音: [medjatɛk] メディヤテック)に由来し、「メディアを収める棚」あるいは「視聴覚資料室」を意味している。
様々なメディアによる情報を収集、保管し、それらを市民に提供すること、また、美術や映像に関わる文化活動の場となることを目的として、せんだいメディアテークは設置された[3][4]。書籍に加えてビデオテープやDVD、CDやCD-ROMなどのメディアがここに収集、保管されている。それを、来館者へ提供する図書館機能などの他、ウェブページでの提供や、視聴覚障害者に対するバリアフリー事業なども行われている。
メディアテークは仙台市教育委員会が管轄する施設であるが、指定管理者制度により、仙台市市民文化事業団がここの管理および運営を担っている[5]。
歴史
せんだいメディアテークの建設は、1989年(平成元年)に宮城県芸術協会によって行われた、大型ギャラリー中心の美術館建設の陳情を端緒とする。1992年(平成4年)に新市民ギャラリーを建設する方針が決定し、さらに新市民ギャラリーに仙台市民図書館を併設することになり、1993年(平成5年)に建設検討委員会から仙台市長石井亨に建設基本構想が提出された[6]。建設場所は、仙台市営バス・定禅寺通車庫の跡地、および、仙台観光株式会社から買い取った隣接地のパチンコタイガー春日町店[注釈 1][7] の跡地が選ばれた。
この建築設計競技の際、審査委員長に任命された磯崎新より、単なる図書館とギャラリーの複合体だけではなく、本のみならず映像や音楽などあらゆるメディアの収蔵、閲覧、鑑賞ができる「メディアテーク」にするという提案がなされた。設計競技の結果、1995年(平成7年)に伊東豊雄が最優秀者として選ばれた。
せんだいメディアテークの建設は1997年(平成9年)12月に始まった。この工事は2000年(平成12年)8月に竣工し、9月に旧来の仙台市民ギャラリーと仙台市視聴覚教材センター、仙台市民図書館が閉鎖された。そして、2001年(平成13年)1月に仙台市民図書館を含めてせんだいメディアテークは開館した[6]。
注釈
- ^ 1983年(昭和58年)、東北地方初の上層階が自走式立体駐車場であるパチンコ店として開店。前身は「グランドキャバレータイガー」。
- ^ 本来は造船会社だが、神保町シアタービルや気仙沼市にあるリアス・アーク美術館など、造船技術を応用した建物の工事を請け負っている。
出典
- ^ 巨大地震に耐えた「せんだいメディアテーク」 ― 芸術と技術の見事な融合 - Japan Real Time - WSJ
- ^ a b c d e f 建築の特徴(せんだいメディアテーク)
- ^ “仙台市メディアテーク条例 (PDF) ”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “理念・サービス”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “運営組織”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ a b “開館までの歩み”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ メディアテークひと言メモ「タイガー前」(メディアテーク・ダイアリー 2007年6月24日)
- ^ チューブの建築は「ドミノ」を脱することができたのか? Archived 2008年2月12日, at the Wayback Machine.
- ^ ...Sendai...célèbre pour sa médiathèque conçue par l’architecte Toyo Ito
- ^ En chemin, un poète aux semelles de vent(Le Monde, 2008年11月1日)
- ^ せんだいメディアテーク建設事業 (PDF) (全日本建設技術協会)2019年11月30日閲覧。
- ^ “グッドデザイン大賞 Archived 2005年3月20日, at the Wayback Machine.
- ^ せんだいメディアテーク (PDF) (日本建設業連合会)2019年11月30日閲覧。
- ^ “[1]”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “東京クリエイション大賞歴代授賞案件(1987年~2003年)”(日本ファッション協会)2019年11月30日閲覧。
- ^ 2003年各賞受賞者(日本建築学会)2019年11月30日閲覧。
- ^ 第10回受賞建築物一覧 (PDF) (公共建築協会)2019年11月30日閲覧。
- ^ “平成22年度地域創造大賞(総務大臣賞)の受賞施設の決定及び表彰式について”(一般財団法人地域創造)2019年11月30日閲覧。
- ^ “1階:プラザ”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “カフェ「クレプスキュールカフェ」”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “ショップ「KANEIRI Museum Shop 6」”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “オープンスクエア”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “映像音響ライブラリー”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “児童書”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “新着新聞・雑誌”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “3・4階:仙台市民図書館”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “5階:ギャラリー3300”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “6階:ギャラリー4200”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “7階:スタジオ”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “地下1階”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “地下2階”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ “その他のサービス施設”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- ^ 指定管理者による公の施設の管理運営状況に係る評価について Archived 2008年9月24日, at the Wayback Machine.(仙台市)
- ^ a b (平成18年度)指定管理者評価シート せんだいメディアテーク (PDF) (仙台市)
- ^ (平成19年度)指定管理者評価シート せんだいメディアテーク (PDF) (仙台市)
- ^ “来館されるかたへ”(せんだいメディアテーク)2019年11月30日閲覧。
- 1 せんだいメディアテークとは
- 2 せんだいメディアテークの概要
- 3 建築物としての特徴
- 4 館内
- 5 施設貸出利用者数・決算
固有名詞の分類
現代建築 |
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