いつかギラギラする日 ストーリー

いつかギラギラする日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/29 10:20 UTC 版)

ストーリー

観光シーズンの洞爺湖リゾートホテルの週末の売上金を札幌銀行へ運ぶ現金輸送車壮瞥町の郊外で襲われた。仕事に成功した犯人たちだが仲間割れに。鼻を潰された強盗<タタキ>のプロ、無軌道なロック青年とその恋人、ヤクザ組織に雇われたシャブ中の死神が絡んで悪党同士が殺し合うが、警察の圧倒的な機動力により包囲される。

仕事の度に手を組んでは、銀行強盗などを繰り返すギャングチームの神崎、井村、柴。ある日神崎と井村は柴から仕事を受け、北海道へ向かう。それは角町が持ち込んだ企画の現金輸送車強奪計画だった。4人は大胆な計画、暴走バイクを追いかける偽装白バイと偽装覆面パトカーを使って強奪に成功する。しかし肝心の現金は5千万しか入っていない。井村と角町はどうしても、緊急に5千万の現金を要していて、我が物にしようと仲間割れが……。

メインキャスト

神崎:萩原健一
ギャングボス
角町:木村一八
函館ライブハウス刹那館のオーナー
美里:多岐川裕美
神崎の女。
麻衣:荻野目慶子
柴の女。
井村:石橋蓮司
ギャングの一員。在日韓国人
柴:千葉真一
ギャングの一員。

その他のキャスト

西沢正浩(vo)、篠崎辰也(g)、恩田快人(b)、梅澤康博(dr)

メディア

CD『いつかギラギラする日 ミュージック・ファイル』 1994年12月21日発売
発売元:バップ VPCD-81082 廃盤
DVD『いつかギラギラする日』 2001年6月25日発売
発売元:バンダイビジュアル ASIN:B00005L82C
特典映像:特報・劇場予告編収録
VHS『いつかギラギラする日』 1993年5月20日発売
発売元:バンダイビジュアル ASIN:B00005EFAB

挿入歌

ジャクスン・ジョーカー
「WANDERER」 「DO OR DIE」
(アルバム『SHUFFLE AND DEAL』 インディーズレーベル(ACID HEAD) 1990年7月15日発売 AH-001 廃盤)
※「DO OR DIE」はアルバム『JACKS'N'JOKER』(発売元:BMGビクター 1990年12月5日発売 BVCR-24 廃盤)にも収録
「BAD FRIENDS」
(アルバム『INSIDE OUTLAW』 発売元:BMGビクター 1991年9月21日発売 BVCR-52 廃盤)
「FREEDOM LAND」
(シングル 発売元:BMGビクター 1990年11月21日発売 BVDR-23 廃盤)
※上記アルバム『JACKS'N'JOKER』にも収録
萩原健一
ラストダンスは私に徳間ジャパンコミュニケーションズ 廃盤)
※上記CD『いつかギラギラする日 ミュージック・ファイル』にも収録

スタッフ


注釈

  1. ^ 神波史男は「流れモノ列伝 ぼうふら脚本家の映画私記」[31]でタイトル案として河野典生の「いつか、ギラギラする日々」を挙げたのは角川春樹ではなく深作欣二であるとしている。また『いつかギラギラする日』と改題された時期についても高見順の『いやな感じ』を原作として企画が仕切り直しされた際としている。しかし、1976年5月24日に東京プリンスホテルで行われた製作発表の時点で既に『いつかギラギラする日』とされていた以上、神波の記憶違いと考えるしかない。
  2. ^ 『他人の城』の主人公・高田晨一と同一人物と思われる「高田」の目を通して集団就職で上京してきたトランペット好きの若者の一瞬の閃光のような殺人衝動を描いた短編。集団就職で上京してきたという若者の人物造形には永山則夫の投影も認められる。
  3. ^ オール讀物』1973年7月号。1974年には同名の短編集が文藝春秋社から刊行されている。なお、1981年に集英社文庫入りしているものの、角川文庫入りしたことはない。
  4. ^ 文學界』1960年1月号〜1963年5月号。1963年に文藝春秋社から単行本化され、1974年には角川文庫入りしていた。なお、偶然ながら『いやな感じ』にも「ギラギラ」という言葉が2度ほど登場する。1度目は「夏の陽がギラギラと照りつける炎天下」。2度目は「波子は眼をギラギラ光らせて」。

出典

  1. ^ 「1992年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」『キネマ旬報1993年平成5年)2月下旬号、キネマ旬報社、1993年、147頁。 
  2. ^ a b 「山根貞男、語る 『映画監督 深作欣二』をめぐって 行け行け、山羊のように」『キネマ旬報臨時増刊 映画監督 深作欣二の軌跡』キネマ旬報社、2003年、p.144
  3. ^ 樋口尚文「深作欣二全映画作品 いつかギラギラする日」『キネマ旬報臨時増刊 映画監督 深作欣二の軌跡』キネマ旬報社、2003年、pp.187-188
  4. ^ https://moviewalker.jp/mv27361/
  5. ^ a b 荻野目慶子『女優の夜』幻冬舎、2002年、pp.13-14、25-27
  6. ^ 吉田豪『本人本02 hon・nin列伝 セキララなオンナたち』太田出版、2008年、pp.51-52。荻野目慶子インタビュー。
  7. ^ a b 「映画のために自分を削る深作さんを僕は見てきた 奥山和由」『キネマ旬報臨時増刊 映画監督 深作欣二の軌跡』キネマ旬報社、2003年、pp.87-88
  8. ^ a b 萩原健一『ショーケン』講談社、2008年、p.266
  9. ^ ギンティ小林「三人の優作」『映画秘宝Vol.4 男泣きTVランド』洋泉社、1996年、p.61
  10. ^ a b c d e f 深作欣二、山根貞男『映画監督深作欣二』ワイズ出版、2003年、pp.453-454
  11. ^ 深作欣二、萩原健一に「Vシネマみたいな台本だよ」
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 笠原和夫「解題 『実録・共産党』 文・伊藤彰彦」『笠原和夫傑作選 第二巻 仁義なき戦い―実録映画篇』国書刊行会、2018年、442-445頁。ISBN 978-4-336-06310-6 
  13. ^ a b 笠原和夫、スガ秀実、荒井晴彦『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』太田出版、2002年、pp.344-346
  14. ^ a b c d e 荒井晴彦『争議あり:脚本家・荒井晴彦全映画論集』青土社、2005年、353-355頁。ISBN 4-7917-6211-8 
  15. ^ a b c d e 中川右介『角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年』角川マガジンズ、2014年、26-29頁。ISBN 4-047-31905-8 
  16. ^ a b c 浦山珠夫「日本沈没もとい日本映画沈没 KEYWORD」『映画秘宝』2004年7月号、洋泉社、38頁。 「映画訃報 東映不良性感度路線の父 岡田茂逝去」『映画秘宝』、洋泉社、2011年7月、52頁。 
  17. ^ a b c d ニッポンの「超大作映画」秘史が全部わかる!<仰天真相・なぜかポシャった「幻の企画書」たち>
  18. ^ 「東映、九~十月の基本番組発表シルバ―週間は『実録・共産党』」『映画時報』1974年8月号、映画時報社、19頁。 
  19. ^ a b 映画時報 (映画時報社) (1974年9月号): 19. 
  20. ^ a b 登石雋一(東映取締役・企画製作部長)・鈴木常承(東映営業部長・洋画部長)・畑種治郎(東映興行部長)・池田静雄(東映取締役・宣伝部長)、司会・北浦馨「収益増大を計る東映'75作戦のすべて 企画・製作は新兵器の発見 営業・興行は直営120館獲得へ」『映画時報』1975年2月号、映画時報社、7–8頁。 
  21. ^ a b 登石雋一(東映取締役・企画製作部長)・鈴木常承(東映営業部長兼洋画部長)・畑種治郎(東映・興行部長)・岡田敬三 (東映・宣伝部長代理)、司会・北浦馨「東映祖茂半期の決戦体制整う製作・配給・宣伝の機動性強化」『映画時報』1975年8月号、映画時報社、6頁。 
  22. ^ a b c d 「映画界東西南北談議正月興行に突っ走る映画界邦洋の宣伝合戦がみもの」『映画時報』1974年10月号、映画時報社、37頁。 
  23. ^ a b 「座談会深作欣二と東映京都撮影所」『キネマ旬報臨時増刊 映画監督 深作欣二の軌跡』キネマ旬報社、2003年、p.100。日下部五朗のコメントより。
  24. ^ 山城新伍『現代・河原乞食考 ~役者の世界って何やねん?』解放出版社、1997年、80頁。ISBN 4-7592-5120-0 浅草キッド「vs山城新伍」『濃厚民族』スコラマガジン、2003年、65-66頁。ISBN 978-4902307016 
  25. ^ 「座談会 われらの仲間、深作欣二」『キネマ旬報臨時増刊 映画監督 深作欣二の軌跡』キネマ旬報社、2003年、p.42。神波史男のコメントより。
  26. ^ 「角川春樹氏に映画プロデュースの抱負を聞く」『ムービーマガジン』1976年7月1日発行 Vol.7、ムービーマガジン社、2–3頁。 
  27. ^ 「NEWS OF NEWS 『角川映画へ身内からクレーム 無神経なタイトルの扱いにカンカン』」『週刊読売』1977年6月12日号、読売新聞社、32頁。 
  28. ^ a b 伊藤彰彦『最後の角川春樹』毎日新聞出版、2021年11月、103頁。 
  29. ^ a b c 「映画・トピック・ジャーナル」『キネマ旬報』第685号、1976年6月、182-183頁。 
  30. ^ 笠原和夫『映画はやくざなり』新潮社、2003年、pp.90-91
  31. ^ a b c d e 荒井晴彦 編「流れモノ列伝 ぼうふら脚本家の映画私記」『映画芸術12月増刊号 ぼうふら脚本家神波史男の光芒:この悔しさに生きてゆくべし』編集プロダクション映芸、2012年12月、274頁。 
  32. ^ a b 伊藤彰彦『最後の角川春樹』毎日新聞出版、2021年11月、102-103頁。 
  33. ^ 伊藤彰彦『最後の角川春樹』毎日新聞出版、2021年11月、102頁。 
  34. ^ a b c 荒井晴彦 編「いつかギラギラする日 解題 大原清秀」『映画芸術12月増刊号 ぼうふら脚本家神波史男の光芒:この悔しさに生きてゆくべし』編集プロダクション映芸、2012年12月、52-55頁。 


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