しかく‐しつにん【視覚失認】
視覚失認
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 02:05 UTC 版)
視覚失認では要素的感覚障害がないのにも関わらず視覚的に提示された刺激を理解できない状態である。古典的な神経学のモデルでは視覚的に提示されたものの名前を言う時に3つのプロセスがあると考えられていた。 視覚分析 物を正確に診る段階である。 認知 ひとまとまりの表像として把握する段階と関係深い知識を呼び起こし最終的に意味概念と結びつく段階がある。 呼称 結びつけられた概念を言葉にして音声として発する段階である。 このうちの認知のプロセスの障害が視覚失認であり、ひとまとまりの表像として把握する段階の障害と意味概念と結びつける段階の障害で2種類の病態があると古典的には考えられた。前者を統覚型視覚失認、後者を連合型視覚失認といい、この二つの分類をLissuerの分類という。
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