渦巻き線香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 16:13 UTC 版)
香港、台湾などでは、中国語で「盤状香 (pánzhuàngxiāng)」と呼ばれる渦巻き型の線香を寺院に吊して祈願することがよく行われており、大型のものでは、連続ひと月近くも燃え続ける例がある。太く長い棒状によったものを巻き付けて作り、渦巻き状に打ち抜く蚊取り線香とは成形方法が異なる。 日本では、葬儀の一環(通夜など)に香を絶やさないためとして、この渦巻き線香が利用される場合もある。元々は通夜に際して親族や関係者が交代で夜通し香を捧げる弔問の客などに応対したことに由来する。しかし、21世紀以降の日本では夜通し弔問を受ける風習が都市部だけでなく地方においても廃れたため、灯明(ろうそく)と線香を絶やさないようにすることだと冠婚葬祭業者が説明することもあり、関係者就寝中にも焚き続けるために利用される。一巻が約8時間から12時間ほど掛けてゆっくりと燃焼する。ただし、現代住宅の場合は家屋の密閉性が高いため、換気をしないと線香でいぶされることもある。
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