教鞭とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 武具 > > 教鞭の意味・解説 

きょう‐べん〔ケウ‐〕【教×鞭】

読み方:きょうべん

教師授業に使うむち。


教鞭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/05 12:52 UTC 版)

板から作られた Tawse
取っ手付きのもの
マルティネ

教鞭(きょうべん)とは、教員体罰や授業中に説明するために用いたである[1]

文化

日本語の慣用句で、教職に就くことを「教鞭を執る」と言う。小説家の中勘助が1910-1913年に発表した自伝小説『銀の匙』にて教師が体罰に使用した描写が見られる。教師が振るう体罰という指導を愛の鞭という場合もある。

中世のヨーロッパでは、王は王権神授説で保護された存在であったことから、その子供を叩くことができなかった。その代わりとして、親友となった子供 ウィピング・ボーイ を代わりに叩くこととなった。ヨーロッパで伝統的な教育用鞭として、マルティネ (鞭)英語版が知られる。

イギリス、スコットランドでは、Tawse( Tawseの発音[ヘルプ/ファイル])、taws(紐のような鞭 taw の複数形)という鞭が使用されていた。先が分かれていたり、その長さも決まりはなく、枝むち、杖も使用されることもあった。口語では使われることが無く、スクールストラップやベルトという隠語が使われていた。1982年、2人のスコットランド人の母親が、欧州人権裁判所で子供の体罰反対を訴え認められたことから禁止された[2]

出典

  1. ^ 字通, 精選版 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,普及版. “教鞭とは”. コトバンク. 2022年3月23日閲覧。
  2. ^ Linklater, John (1982年2月26日). “Victor in belt case set to sue”. The Glasgow Herald: p. 1. https://news.google.com/newspapers?id=uLdAAAAAIBAJ&sjid=yaUMAAAAIBAJ&pg=2319%2C4771823 2017年1月28日閲覧。 

関連項目

  • レーザーポインター
  • Welsh Not - ウェールズ語を話す子供の首にぶら下げられる板(レッテル)
  • Sjambok英語版 - アフリカやインドネシアなどで使用される鞭
  • Knout英語版 - ロシアで体罰に使用される鞭
  • 制裁棒(ストゥ) - アイヌ文化で刑に用いられた棒
その他、教育で使われた道具について
  • Slippering英語版 - スリッパで叩くことは、杖や鞭で叩くより軽い体罰として使用されていた。
  • 海軍精神注入棒 - 日本海軍の教育で使用された体罰用の棒
  • 竹箆(しっぺい) ‐ 仏教の指導で用いられていた竹の棒。体罰が問題になってからは、飾りとなっており、役割の一部は座禅で眠気を取るため叩く警策となっている。ちなみに、子供の遊戯のしっぺや、やられたことの仕返しの竹箆返し(しっぺがえし)などの語源ともなっている。

教鞭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/20 08:00 UTC 版)

指し棒」の記事における「教鞭」の解説

今日ではあまり見かけないが、黒板用には白、スクリーン用には黒の物が適すると思われる

※この「教鞭」の解説は、「指し棒」の解説の一部です。
「教鞭」を含む「指し棒」の記事については、「指し棒」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「教鞭」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

教鞭

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 06:51 UTC 版)

名詞

きょうべん

  1. 教師授業講義の際に使う鞭、後に指し棒

発音(?)

きょ↗ーべん

成句


「教鞭」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



教鞭と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「教鞭」の関連用語

教鞭のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



教鞭のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの教鞭 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの指し棒 (改訂履歴)、エスペランサ・スポルディング (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの教鞭 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS