孤立系とは? わかりやすく解説

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こりつ‐けい【孤立系】

読み方:こりつけい

物理学で、特に熱力学的に境界越えた外部エネルギー物質やり取りがない系。→閉鎖系開放系


孤立系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 00:00 UTC 版)

統計力学」の記事における「孤立系」の解説

詳細は「ミクロカノニカルアンサンブル」を参照 孤立系の確率集団は {qi, pi} で指定される微視的状態が等し確率をもつミクロカノニカル集団である。これを等重率の原理という。 孤立系(エネルギー E、体積 V、粒子数 N)のエントロピー S(E, V, N) を系の微視的状態の数 W(E, ΔE, V, N) を用いて定義するS = k B ln ⁡ W ≃ k B ln ⁡ Ω {\displaystyle S=k_{\mathrm {B} }\ln W\simeq k_{\mathrm {B} }\ln \Omega } これをボルツマンの公式という。kBボルツマン定数呼ばれる。W はエネルギーが [E, E+ΔE] の区間含まれる微視的状態の数であり、ΔE は巨視的に識別不可能である微視的なエネルギー差である。つまり W は巨視的にエネルギー E を持つと見なせる状態の数である。それは等重率の原理により、 W ( E ) = ∫ E < H ( { p i } , { q i } ) < E + Δ E d Γ ≃ Ω ( E ) Δ E {\displaystyle W(E)=\int _{E<H(\{p_{i}\},\{q_{i}\})<E+\Delta {}E}\mathrm {d} \Gamma \simeq \Omega (E)\Delta {}E} で与えられる。ここで、Ω(E)エネルギー E における状態密度呼ばれる量である。このエントロピー熱力学におけるエントロピーオーダー一致させるには、微視的状態を量子力学によって記述する必要があるその場合の統計力学量子統計力学といい、古典統計力学量子統計力学古典的極限として構築されるエネルギー E の孤立系の物理量 A の集団平均 ⟨A⟩E は ⟨ A ⟩ E = ∫ E < H ( { p i } , { q i } ) < E + Δ E A ( { p i } , { q i } ) d Γ W {\displaystyle \left\langle A\right\rangle _{E}={\frac {\int _{E<H(\{p_{i}\},\{q_{i}\})<E+\Delta E}A(\{p_{i}\},\{q_{i}\})\mathrm {d} \Gamma }{W}}} で与えられる

※この「孤立系」の解説は、「統計力学」の解説の一部です。
「孤立系」を含む「統計力学」の記事については、「統計力学」の概要を参照ください。

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